三線軌条 延々 82キロ 〜北海道新幹線〜

新幹線が 津軽海峡を わたっちゃう ことは まえの 日記に かいたが、その 工事の ようすを みて みよまい。

新青森新函館間 149キロは JR北海道の てで、2015年の 開業を 目標に 工事が おこなわれとる ところだが、青函トンネル 54キロを ふくむ 津軽海峡線区間 82キロでは 在来線との 共用走行区間と なるが ための 特別な 苦労が ある ようだ。

青函トンネルは 1988年 3月 13日の 開業 以来、JR在来線用の トンネルとして つかわれて きとるが、じつは つぎの とおり 新幹線規格で 建設されとる ものだ。

最急こう配12‰ (当初設計では 20‰)
最小曲線半径6500m (当初設計では 2500m)
トンネル断面新幹線の 複線運転が 可能な おおきさ

このたびの 工事で、当初設計どおりに 新幹線も 走行できる ように するのだが、在来線と 新幹線では 軌間が ことなるので、両方 はしれる ように 既存の レール2本に プラスして もう 1本 レールを ひく (進行方向 ひだりの レールは 在来線と 新幹線で 共用/進行方向 みぎの レールが 在来線用と 新幹線用の 2本 べつもの) 必要が あり、その ことも ふくめて つぎの ように さまざまな 対応を おこなっとる。

1.レール運搬専用車両の 導入
チ50000形式 2両、チラ50000形式 10両 (共用走行区間が 82キロにも およぶがための 対応)
2.変電設備の 改修
在来線対応の 交流 20000ボルトから 新幹線対応の 交流 25000ボルトと する
3.架線の 位置を 変更
92ミリ 移設し、高速運行対応に 改良する
4.信号設備や 通信設備の 改良
新幹線、在来線 ともに 走行できる ように 改良する
5.深夜作業時間の 拡大
深夜作業時間を 確保する ため、2008年 3月の ダイヤ改正北斗星 1往復を 廃止したり、貨物列車ダイヤを 改正したり して、在来線の 運行時間を 制限
6.はばひろい 気候に 対応できる 車両の 開発
温暖な 関東平野、湿潤な 青函トンネル、寒冷な 北海道と バリエーションゆたかな 気候に 対応できる 車両の 開発
7.緩急ダイヤの 調整
新幹線と 貨物列車との ダイヤの 調整

津軽海峡線 三線軌条 400-300
津軽海峡線 三線軌条

軌間の ことなる 車両が はしれる ように レールを 3本 ひいた 線路を 三線軌条と いうのだが、有名なのは 京急逗子線だ。京急 自体は 新幹線と おなじ 軌間 4フィート 8.5インチの 標準軌 なのだが、東急車両 横浜製作所で 製造する 軌間 3フィート 6インチの 狭軌車両を、京急 逗子線金沢八景駅から JR横須賀線逗子駅へ おくりだす ために その 間が 三線軌条と なっとる。今回の 北海道新幹線三線軌条は その 距離が 82キロと はるかに 長大で あると いう 困難と、最高時速 360キロの 新幹線車両と 最高時速 120キロの 在来線車両と いう まるで うさぎと かめを おなじ 線路を はしらせにゃ いかんと いう ふたつの 困難が ある。

日本国内で 軌間が ことなる 路線が 存在するのは、明治期に 鉄道を 導入した ときに 狭軌を 採用して しまった ことに 原因が あるのだが、これが ために 高速走行の ネックと なっとる。

そこで、提案なのだが、青函トンネルと いう 長大な トンネルを そう 何本も ほれやへんと いう ことで、在来線と 新幹線が おなじ 路線を はしる ことは やむをえんと して、この 際、在来線津軽海峡線標準軌に しちゃったら どうか。二重の 困難は 一重の 困難に 緩和される (それでも 緩急混在は むずかしい 問題では あるのだが)。現に 秋田新幹線では 在来線の 一部を 標準軌に おきかえちゃっとるので、ここも その ように すれば いい。



(さんこう)