江南の ふゆ

ふだん 名古屋から むこうに いく ことは あまり ないのだが、ぶらっと 名鉄 犬山線に のって きた。地下鉄 鶴舞線から 犬山線に はいったのだが、合流駅の 上小田井(かみおたい)を こえると 線路に ゆきが ちらほらと みえ、さらに いくと 沿線の 民家の やねにも ゆきが つもっとる。江南の ふゆは ゆきだった (※ みぎの しゃしんは 江南駅)。

江南駅

犬山線を 往復するだけでは 能が ないので、相互のりいれを しとる 鶴舞線から のる ことに した。

伏見では 東西の 東山線と 南北の 鶴舞線の ふたつの 地下鉄 路線が 交差し、鶴舞線の なかでは ここが いちばんの 都心で あり、駅構内も それなりに にぎやかだ。構内の 売店で ペットボトル飲料を かい、エスカレーターで 地中 ふかくに ある 鶴舞線の ホームに おり、やって きた 上小田井いきに のる。名古屋市交通局の 車両だったが、相互のりいれしとる 名鉄の あかい 車両と 2回ほど すれちがいながら、くねくねした 線路を 北上する。乗客の かずも すくないが、各駅で のりおりする ひとも まばらだ。終点の 上小田井の てまえで 地上に で、犬山線の あいだに したから わりこんで いく。おりかえし電車なので、ひょっとして ホームを うつらにゃ いかんかと 心配したが、杞憂に おわった。電車は 犬山方面の ホームで 乗客を おろしてから、駅 きたの ひきあげ線 (※ つぎの しゃしんで みぎに あかい 電車が とまっとる ところが ひきあげ線)で おりかえして いくのだ。これが とうぜんの サービスなのだが、JR東海は この ことが わかっとらん。

みぎてに ひきあげ線を みながら 上小田井駅に

上小田井の おなじ ホームの 反対がわに、すぐに 犬山線の 急行が きた。車両は おなじみの あかい 電車だ。おおぜいの ひとが のりかえたと おもう。乗客も おおく、車内には 活気が ある。

上小田井を でて しばらく すると 線路は 地平に おり、まもなく 西春(にしはる)と なる。ここは 近代的な しま式ホーム 2面 4線の 駅だ。名古屋空港の もより駅でも ある。この あたりで 線路に ゆきが ある ことに きづく。名古屋には ゆきは みんかったのだが、より さむい 岐阜県に ちかづいた ことが 実感できた。

最高速度 110キロ ていどで 電車は いく。とうぜん コンクリートまくらぎでは あるのだが、ちょっと ごとんごとん感が つよく、名鉄 本線より じゃっかん 線路状態は おとる ような きが した。岩倉に 到着。ここも しま式ホーム 2面 4線では あるのだが、線路の 曲線部に 窮屈に つくられた もので あり、きたがわには まあ 1本 いきどまりの 線路が あった ことも ふしぎだった。急行電車は そとがわ線を とおって いったが、そとがわ線が 本線に なっとるのは 名鉄に しては めずらしい。ここの ホームも 上小田井の ホーム 同様 にぎやかだった。岩倉を でると、旧一宮線の 廃線あとの 道路が ひだりてに はなれて いく。

だんだん ゆき化粧の 範囲が おおきく なって くる。沿線の 民家の やねも しろい。

布袋(ほてい)に 到着。アナウンスが 「ほてい」の 「い」を 長音では なく、きちんと 「い」と 発音しとったのが 記憶に のこっとる。いかにも ふるい ホームだが、線路の 直線部に のびのびと しま式ホーム 2面 4線と 2、3本の 側線が ある。ただし、この 駅の 利用状況から して、上下 各 1線 以外は 無用の 長物の ようだ。また、ふるい 歴史の ある 駅舎が 有名なので、ここで おりようかとも おもったが、駅 周辺に めしが くえる ところも なさそうなので、そのまま のりとおす。

江南に 到着。岩倉 同様 曲線部に 窮屈に つくられた ホームだ。しかも しま式ホーム 1面 2線が あるだけだ。ウィキペディアに よれば、1日の 乗降客数が 2万 5千人も あり、犬山線では いちばん 利用客が おおい(2005年度)、のにも かかわらずだ。にぎやかな ホームから 地下に もぐって 改札と なり、また 階段を あがって えきまえに でる。やはり ここも ゆき化粧だ。それなりの えきまえロータリーも あり 商店街も あるが、ちょっと あいとる みせが すくない。かろうじて 1軒の めしやを みつけ みそかつ定食を くう。

伏見から 上小田井まで 7.0キロ、230円。上小田井から 江南まで 12.7キロ、340円。あわせて 19.7キロ、570円。距離は だいたい 名古屋−豊明(とよあけ)間 19.9キロに 相当する。

枇杷島分岐点で 犬山線から 本線に 合流

かえりは 犬山線で そのまま 名鉄名古屋駅を めざした。枇杷島分岐点 (※ みぎの しゃしん)から 本線と 合流するのだが、複々線化する 余地も なさそうな ことを なげきながら 終点に 到着。江南から 名鉄名古屋まで 19.5キロ、440円。

すでに ゆきは ない。



(さんこう)

江南の春
千里鶯啼いて 緑紅に映ず
水村山郭 酒旗の風
南朝 四百八十(はっしん)寺
多少の楼台 煙雨の中
杜牧
江南駅 時刻表
江南駅 時刻表の 凡例

名鉄広見(ひろみ)線 ピンチ! - あきひこ ゆめてつどう|2009-02-25