貨物駅なんかいらん？　〜沼津駅高架化事業で知事〜

たちき伐採問題につぐたけざさ伐採問題で完全開港も延期かとあやぶまれた静岡空港を、みずから地権者と接触し了解をえることでぶじ期日にまにあわせたのが、静岡県の川勝平太知事だ。その川勝平太知事が、これまた事業が停滞しとる沼津駅高架化事業で、住民とのはなしあいにおもむくということで、事態の打開が期待されたのだが・・・。

〔いんよう〕

川勝平太知事の提案で 1月 23日、事業にからむ貨物駅移転さきとして用地収用が難航する沼津市原の松蔭寺本堂に事業推進派と反対派地権者らがあつまり、意見を交換。
川勝平太知事は貨物駅建設の不要性を強調し、“分断”された両派のはしわたしをこころみるも、氷解の気配はみられず。
「（沼津貨物駅の）国内貨物全体にしめるシェアはゼロにひとしい。そうしたもののために、みなさんがあらそう必要があるのか。（新貨物駅の）代替用地が必要なのかふかい疑念をもっとる」
ＪＲ貨物の沼津貨物駅の国内貨物輸送量にたいする輸送量は 2007年で 0.0026％。会合にさきだち、川勝平太知事は東京霞が関の国土交通省を訪問し、こうした数字を確認したうえで、駅の必要性に疑問をなげかけた。
だが、沼津市はくにと協議のうえ、未買収地の強制収用を視野にいれた計画を進行中。川勝平太知事の意向をうけて都市計画が変更されれば、さらに 5年ていどを要する。
一方、反対派団体『チェンジ沼津』の山田孜事務局長は「貨物駅の問題が解決すれば、鉄道高架化問題が解決するとはおもっとらん」とのべ、貨物駅の必要性の有無にかかわらず、反対をつらぬく姿勢をくずさんかった。