トロッコ列車 「奥出雲おろち号」、一部 出雲市駅からも 出発に

木次線(きすきせん)と いっても だれも しらんだら。起点は 山陰線だ。島根県県都 松江駅出雲大社の ある 出雲市駅との なかほどの 宍道駅(しんじえき)と いう ところから 発する。宍道湖(しんじこ)の 西南の はしに 位置し、すぐ にしどなりには 出雲空港も ある。

新緑に つつまれた 奥出雲を はしる トロッコ列車 「奥出雲おろち号」 (あさひ)
新緑に つつまれた 奥出雲を はしる トロッコ列車 「奥出雲おろち号」 (あさひ)

宍道駅山陰線から 分岐し、木次線は 南下する。もちろん 単線、非電化だ。路線名の 由来と なっとる 木次駅まで 21.1キロ、さらに やまおくに わけいった 出雲横田駅まで 52.3キロだ。列車本数を しらべると、なんと 1日に 10本ほどしか ない。まあ、三セクなみだ。

木次線 路線図
木次線 路線図 (宍道−木次(B)−出雲横田−備後落合(A))

さらに 南下し 県ざかいを こえ、岡山県備後落合駅で 終点と なる。全長 81.9キロで、料金は 1,450円と なる。出雲横田−備後落合間に いたっては 列車本数が 1日に 3本しか なく、あぜんと するのみだ。

こんな さびしい 木次線にも 観光列車が はしると いう。木次−備後落合間 60.8キロを トロッコ列車 「奥出雲おろち号」が 1日 1往復する もので、年間日数の 半分ほどの ひに はしる。

ところが、その うち 日曜日に 運行される ものを 中心と した 50日間に ついて、今季から 区間を 36.8キロ 延長し、出雲市駅を 起点と する よう 変更するそうだ。木次駅 以南は やまたのおろち(八岐大蛇)の ふるさとだ。「どようびは 出雲大社 みて、つぎの にちようびは トロッコ列車やまたのおろちの ふるさとを たのしむ」ってのも いいね (^_^)



(ねたもと)


奥出雲おろち号 出雲市駅まで 延長

◆今季から一部の列車で/交流人口増やし、活性化狙う◆

春から秋にかけて、JR木次線木次駅雲南市)−備後落合駅広島県庄原市)間の60・8キロを結ぶ観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」が今季から、一部の列車の運行を出雲市駅まで36・8キロ延長する。出雲、雲南両市と奥出雲、飯南、斐川の3町でつくる「出雲の國(くに)・斐伊川サミット」が、圏域の交流人口を増やし、地域の活性化につなげようと企画した。

出雲市が22日の市議会全員協議会で報告した。市出雲ブランド室によると、今季のトロッコ列車は4月3日から11月23日まで、週末や祝日を中心に計156日間にわたって1日1往復を運行する。このうち、日曜日を中心にした計50日間は、始発駅を木次駅から出雲市駅に変更して午前8時45分に出発し、午後0時17分に備後落合駅に到着。折り返し列車は午後2時55分に木次駅に到着するダイヤになる。

トロッコ列車は1998年に運行を始め、年間約2万人が利用する。市出雲ブランド室の担当者は「出雲市駅まで延びることで、出雲大社や日御碕など観光資源を活用してもらえる。前日に市内に滞在してもらい翌朝に出発するプランも考えたい」と話した。

チケットは1カ月前から販売開始。問い合わせは木次駅(0854・42・0127)へ。(高橋健次郎)

(さんこう)