廃線あと〜ピーチライナー小牧駅〜 - あきひこゆめてつどう

つぎの写真は名鉄小牧線の小牧駅をおりて、ひがしがわのバスターミナルから小牧駅方向をとったものだ。

ピーチライナー小牧駅廃線跡

小牧駅バスターミナル

「あー、名鉄小牧駅か！」っておもうだらけど、これが廃線跡（はいせんあと）だ。

名鉄小牧駅は地下駅であり、写真の高架にはってある「小」「牧」「駅」の表示は、「名鉄小牧駅のいりぐちはこっちだよ〜」っていう意味だ。

じつはこの高架、4年まえまではしっとったピーチライナーっていう鉄道の小牧駅だっただ。ここからひがしのほう、桃花台ニュータウン（とうかだいにゅーたうん）にいたる全長 7.4キロの新交通システムがピーチライナーだ。1991年 3月 25日に開業したものの、ニュータウン住民のあしとして定着することなく、また、当初予定されたＪＲ中央線高蔵寺駅までの延伸計画も実現することもなく、2006年 10月ついたちに全線廃止となった。

ピーチライナー関係地図

ウィキペディアによると、ニュータウン住民は、ピーチライナーがまだ健在なころ、小牧市にＪＲ中央線春日井駅いきのバスを要望したこともあるようで、要は「名鉄小牧線の小牧駅にアクセスできてもあんまりうれしくない」っていうことだったらしい。たしかに 2003年 3月 27日に上飯田連絡線が開業するまでは、小牧線にのっても上飯田駅どまりで、そっから 0.8キロをあるいて地下鉄の平安通駅にでにゃいかんという不便さだった。いや、名鉄小牧線から地下鉄に接続するようになったいまでも、そんなに便利とはかんじられとらんかもしれん。きょう用務で小牧にいったかえり、先方が小牧線じゃ不便だらでと、おなじ名鉄でも名古屋駅に直通する犬山線の岩倉駅までおくってくれたぐらいだ。

ピーチライナーの車両
（ウィキペディア）

それからピーチライナーが新交通システムだってのもネックだ。ふつうの鉄道でつくっときゃ小牧線にものりいれができたじゃんかってことだ。さらに新交通システムのおそさもかなりのもんだった。廃止の直前だったかまっとまえだったかわすれたけど、ピーチライナーにのりにいったことがある。独特の軌道をトコトコトコトコ〜っていうかんじではしるだけど、となりをはしるバスのほうがよっぽどはやいじゃんか！ってくらいのスピードだった。

桃花台ニュータウンもピーチライナーも愛知県が主体となってつくったものだ。ピーチライナーの高架軌道を撤去するには 100億円という莫大な費用がかかり、「撤去せず」との方針がだされとるという。

おもう。

既存の鉄道駅でも、まわりがほとんど開発されとらん駅もいっぱいある。むりに丘陵地をきりひらいて住宅地を造成せんでも、まっとそういった既存の駅を活用できるじゃないか。

（さんこう）

【小牧駅周辺地図】

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