桜通線、野並から徳重まで延伸開業！

きのう 2011年 3月 27日、名古屋地下鉄桜通線が野並（のなみ）から徳重（とくしげ）までのびた。

桜通線路線データ

路線距離＝19.1キロ
「中村区役所=（0.9キロ）=名古屋=（14.0キロ）=野並=（4.2キロ）=徳重」
- 1989年 9月 10日中村区役所−今池間 6.3キロが開業
- 1994年 3月 30日今池−野並間 8.6キロが開業
- 2011年 3月 27日野並−徳重間 4.2キロが開業
軌間＝1067ミリ（狭軌・3フィート 6インチ）
駅のかず＝21駅（起終点の駅をふくむ）
全線複線電化（直流 1500ボルト・架空電車線方式）
最高速度＝時速 75キロ

開業びの徳重駅のようす

（あさひ）徳重駅では、午前 5時 32分に中村区役所いきのいちばん列車が出発。先頭車両に「開通」とかかれたヘッドマークをつけて延伸をいわった。（写真は恵原弘太郎氏撮影）

こんかいの延伸開業について

建設費 670億円で 4.2キロを延伸し、4駅が新設された。4駅の 1日あたりの乗客数を計 18,900人とみこんどる。緑区でははつの地下鉄。
こんかいの延伸にともない、徳重から名古屋まで約 35分でいけるようになり、徳重から野並まで市バスをつかって地下鉄にのりつぐ従来とくらべ、のりつぎ時間をふくめて約 15分短縮される。
名古屋地下鉄としては 2004年名古屋大学−新瑞橋間の名城線延伸以来の開業だけど、名古屋市交通局は 3月 26日に予定しとった記念式典をひがしにほん地震をうけて中止にしたで、セレモニーがないままの運行開始となった。
それでも、記念のドニチエコきっぷや新設駅名がはいったキーホルダーをかいもとめるひとたちでにぎわったほか、1編成だけはしる「野並←→徳重／開通」としるしたプレートがかかげられた電車をとろうとする鉄道ファンのすがたもみられた。

開業びの徳重駅のようす

（ちゅうにち）	（よみうり）

よろこびのこえ

神沢駅（かみさわえき）がもよりの鈴木直子さん 33才は、長男の小学 5年晴彦くん 11才と小学 2年結奈さん 8才と乗車して、「江南市の実家にいきやすくなり、かえる回数がふえそう。ちち、ははにまごのかおをたくさんみせれる」とえがおをみせた。
「のりかえ回数がへり、電車んなかで集中して勉強できる。はやくあたらしい定期券をかいたい」と期待するのは、徳重駅ちかくにすむ三重大学工学部 2年加藤友基さん 20才。バスと地下鉄、私鉄をのりついでかたみち 2時間かけ大学にかようだけど、これが 20分以上短縮され「入学以来の念願がかなった」とうれしがる。
瑞穂区の杉浦かよ子さん 80才は、じぶんでクルマを運転し、徳重駅周辺にかいものにくる。「さいきんじぶんで運転するのもおそがくなってきて。電車でいけるのは安心」とにっこり。
あたらしく開業した 4駅には、転落を防止するホームドアがもうけられた。名東区の会社員井上英樹さん 37才は「ちいさなこどもがおるで、家族づれにはありがたい」とはなした。
こんかい新設された相生山駅（あいおいやまえき）ちかくにすむ 50才代の大学教員男性は「沿線住民にとって、ながねんまった開通だ」とえがおで話した。これまでは、バスで地下鉄野並駅までいき、のりついどっただけど、あさの通勤時間帯には、バスが満員でのれんかったり、バスが交通渋滞にまきこまれておおはばにおくれたりすることもすくなくなかったという。「通勤にてまがかかっとったけど、これでらくになる」とよろこんだ。
こんかいの延伸で相生山駅から丸の内駅まで通勤で利用することにしたという 40才代の会社員男性は「バスと地下鉄ののりつぎでわりびきをふくめて、かたみち 410円かかっとった料金も、290円ですむようになった。通勤代の負担もかるくなる」とはなした。
駅のなまえがかかれたキーホルダーなど記念グッズの販売コーナーには行列ができた。緑区の会社員前島孝志さん 28才は、じぶんとつまの開通記念きっぷを購入。「電車 1本で栄や名古屋駅にいけるのはありがたい。きっぷは記念にとっておきます」とはなした。