生活交通としての鉄道がなくなっていく　〜十和田観光電鉄廃線の危機におもう〜

のったこともない鉄道だけど、廃線の危機だってきいて、かなしみといかりをおぼえた。

フェースブック - いわせあきひこ｜2011.9.8 0:07

十和田観光電鉄廃線の危機ってかなしいな。ほれから、これをいかさあとおもやいかせたのに、ほれをやらんかったＪＲ東日本にたいしてもおおいにいかりをおぼえるよ。東北新幹線は八戸−新青森間で十和田観光電鉄とまじわるだけど、ほこに駅つくっときゃ活性化されたのに。わざわざなんにもないとこに七戸十和田駅（しちのへとわだえき）なんてのをつくらんでもよかっただよ。

十和田観光電鉄位置図

十和田観光電鉄廃線の危機（あさひ）

十和田市−三沢間 14.7kmをむすぶ十和田観光電鉄が廃線の危機をむかえとる。少子化による利用客の減少に、東北新幹線七戸十和田駅の開業やひがしにほん地震がおいうちをかけた。沿線自治体に財政支援をもとめとるけど、議会や市民から否定的な意見があいついどる。

「財政支援をしても経営のうわむきはみこめん。おもいきって、鉄道からてをひく勇気もたいせつ」

9月いつか、十和田観光電鉄への財政支援の是非をはなしあう六戸町（ろくのへまち）議会の全員協議会で、町議からきびしい意見があいついだ。

十和田観光電鉄は、1922年に開業。

乗客の 8わりを沿線の高校や中学にかよう学生がしめる。
十和田市駅（あさひ）

少子化のえいきょうで、乗客は 2001年度の 70万人から、2010度は 45万 9千人にまでへった。

七戸十和田駅ができたため、新幹線にのるために十和田観光電鉄と在来線で八戸にむかう必要がなくなったことが乗客減に拍車をかけた。

十和田観光電鉄が経営するホテルやかしきりバスによる収入も、地震の被害で減少した。

十和田観光電鉄は、今年度から 10年間での累積損失は 7,900万円にのぼると試算し、また、設備投資には 10年間で 7億 3,100万円が必要になるため、くにと青森県の補助額をのぞいた 4億 2,100万円と、10年間の修繕費 1億円のあわせて 5億 2,100万円を支援するよう十和田市、六戸町、三沢市に要請しとる。

これまでに 3自治体すべての議会で財政支援の是非がはなしあわれ、いずれも反対する意見が多数をしめ、利用者からも、廃線もやむをえん、っていうこえがおおくきかれた。

三沢市から十和田市の三本木高校へ電車で通学する 17才の龍見優冶くん＝「なくなるかもしれんってきいておどろいたけど、バスがかわりにはしってくれや、ぼくは問題ないっておもう」

週 1回、電車を利用して六戸町から十和田市の病院にかよう 75才の主婦＝「ふゆ、ふぶきのなか、バス停でまつのはつらい。鉄道はのこしてほしい。でもほんなこともいっとれんぐらい乗客がすくないのも事実」

十和田市の小山田久市長＝「存続をのぞむ市民のこえがほとんどきこえてこん。市民のみなさんは財政支援に納得してくれるかどうか・・・」

六戸町の吉田豊町長＝「公共交通といえども一民間会社。公金をだすべきものなのか・・・」

十和田観光電鉄は、3自治体の回答をうけ、今月中に今後の対応をきめる。廃線ってなや、かわりに路線バスをはしらせることになる。

写真は十和田市駅から電車にのりこむ乗客。学校がえりの高校生のすがたがめだった。

asahi.com:十和田電鉄　廃線の危機-マイタウン青森（鈴木友里子氏）｜2011年09月06日