2012年 5月 12日、軽井沢 (かるいざわ)から 篠ノ井 (しののい)まで しなの鉄道に のった。
- 軽井沢から 小諸 (こもろ)まで
軽井沢は しなの鉄道と 長野新幹線の 2本の 路線が はしる 地平駅で、ふたつの 路線の かいさつは となりあわせに 橋上に ある。しなの鉄道の かいさつが きたがわ、長野新幹線の かいさつが みなみがわに なる。ちなみに きたぐちが もともとの 駅 正面で、あたらしく できた みなみぐちからは アウトレットモールや 軽井沢プリンスホテルの コテージが ひろがる。
きっぷ うりばの とこに、発車 時刻 案内の モニターが おいて あっただけど、つぎの 電車の 発車 時刻が 現在 時刻と あわせて おおきな 文字で 表示されとって、とっても わかりやすかった。
07:52 かいさつ |
07:53 発車 時刻 案内 |
小諸まで 470円の きっぷを かって ホームに おりると、さっき ついた 電車が まっとる。
電車は 3両 編成。えんじと はいいろの 2色に ぬられた 外観は なかなか おもみが ある。シートは 車両の 中央部に ボックス シート、はしの ほうに ベンチ シートが ある、国鉄 がたの ものだ。
さっきは かいさつの とこで、この 電車から おりて きた たくさんの ひとたちに あっただけど、いま この 電車に のらあと しとるのは おれを ふくめて 3、4人しか おらん。
ところで うしろを みると、線路が とぎれとる。
ここは しなの鉄道の 終点なだ。信越線 (しんえつせん) 当時は 高崎、東京 方面に 線路が つながっとった ものを、長野新幹線が できて 三セクで 運営して いく ことに なった ときに、碓氷峠 (うすいとうげ) ごえの 横川 (よこかわ)−軽井沢間 11.2キロは 廃止に なっちゃっただ。
8時 10分、軽井沢 出発。
前面の まどは たかい ところに 位置しとって 面積も ちいさいで、苦労しながら 前方を さつえい。
スピードは 80キロ ぐらいで、線形の よさに くらべて おそい。線路の 最高 速度も 信越線 当時の 120キロから 100キロに さげられとる。この さきも 90キロ 以上 でたのを みんかった。
さいしょの 駅は 中軽井沢 (なかかるいざわ)。
駅は 改修 工事の 最中で、どういう わけか のぼり線と くだり線の あいだが すいとった。ホームに つくと 高校生が いっぱい のって くる。中軽井沢を でた とこで スピード メーターを みると 90キロ ぐらい。
信濃追分 (しなのおいわけ)。
そこそこ ひとが のって くる。
発車後の スピードは 80キロ ぐらい。電車は どんどん くだって いく。もと 信越線の しなの鉄道は すべて 複線だ。
のっとるのと おんなじ かたの 電車と すれちがう。
御代田 (みよた)。
ここでも そこそこ のって くる。発車後の スピードは やっぱり 80キロ。まんだ まんだ くだって いく。
平原 (ひらはら)。
ここは へんな 構内 配線だけど、こ線橋も なく こぶりな 駅だ。ちょこっと のって くる。
平原の つぎが 小諸に なるだけど、平原を でて じきに、ひだりから くる 小海線 (こうみせん)と 並走する。小海線は 長野新幹線 開業後も JR東日本が 経営する。
並走 状態に なって すぐに、小海線の 乙女 (おとめ)って いう 駅に なるだけど、しなの鉄道の ほうには 駅が なく、ほのまま とおりすぎる。
並走 状態の まま、また 小海線だけの 駅、東小諸 (ひがしこもろ)を とおりすぎる。
しなの鉄道の ほうにも 乙女駅、東小諸駅を つくや いいじゃんか!って おもうだけど、会社が ちがうで ややこしい ことに なるのか。乙女−東小諸−小諸間 だけ 利用した 人の 料金は、どっちの 会社の 収入に なるのか?とか。もっとも、両線とも おんなじ 国鉄、JR東日本が 運営しとった 当時から こういう 状況だった わけだけど。
8時 34分、小諸に 到着。
いちばん みぎの ホームが 駅舎 直結の 単式 ホームで、長野 方面から 軽井沢に 直通する 電車が 発着する。まんなかの しましき ホームが メーンの ホームで、軽井沢から きて ここで おりかえす 電車と、上田 (うえだ)、長野 方面の 電車が 発着する。のぼり くだりとも、ほとんどの 電車が ここ 小諸で おりかえし 運転を しとるだ。いちばん ひだりの しましき ホームは 小海線の ホームに なる。
軽井沢から ここ 小諸まで 22.0km、24分、55.0km/h、470円。
小海線の ホームには、きのう 長野駅で みた 飯山線の 列車と おんなじ 列車が とまっとる。
小海線は ここ 小諸から、中央線と つながる 小淵沢 (こぶちざわ)までの 78.9キロを むすぶ、全線 単線 非電化の 路線で、小諸から 7.4キロ いった 佐久平 (さくだいら)で 長野新幹線に のりかえれる。
のって きた 電車は 小諸 どまりで、まっと さきまで いく ひとは ホームの はんたいがわに とまっとる 長野 いきの 電車に のりかえる。しなの鉄道は 篠ノ井までだけど、電車は ほの まま JR 信越線を 長野まで のりいれて いくだ。
のりかえた ひとたち、こっから のった ひとたちを のせた 長野 いき 電車が 8時 36分に 発車し、ホームには 小諸 どまりの 電車が のこるだけど、これも 8時 39分には、おりかえし 軽井沢 いき 電車に なる。
ホームの うわやや まちあいしつに こ線橋、どこも むかしの まんま 木造だ。
こ線橋を あわてて はしって いった おんなの ひとは 電車に まにあったのか。
かいさつを でた コンコースも むかしの まんまだ。一瞬、昭和に タイムスリップしたのかと 錯覚する。
さらに、駅舎を でた えきまえ ひろばや、ほこを かこむ ビル群も むかしの まんまだ。地形は 駅舎から えきまえ ひろば、えきまえ ひろばから ビル群、ビル群から また ほの むこうへと、きたに むかって のぼり 勾配に なっとるだけど、えきまえ ひろばは アスファルト 舗装が ある だけの つるっと した もので、余分な 構造物が まったく ない。わが 安城駅 (あんじょうえき)も むかしは こうだった。この ほうが まちとの 一体感が あって いい。
ただ、駅の コンコースにも えきまえ ひろばにも ビル群にも、どこを みても ほとんど ひとけが ない。ここ 小諸は 長野新幹線が よけて いった まちなだ。めしやなんか ありそうも ないや、って あきらめかけた とこで、1軒の たちぐい そばやを 発見。軽井沢で あさめしを くいそびれとった だけに たすかった おもいが した。
かくに そばを くう。しっかり にこんだ かくにが たっぷり はいって 500円。
はらごしらえが できた ところで、駅の みなみがわに ある しろあとを 散策。島崎藤村 (しまざき とうそん)の 詩、「小諸なる 古城の ほとり・・・」で 有名な 古城だ。地形は 駅の へんから みなみ、千曲川の ほうに むかって くだり 勾配に なっとるだけど、いまは 一帯が 懐古園って いう 有料 公園に なっとる。
(27) 9:05 三の門 |
(28) 9:08 いしがき |
(29) 9:27 みなみはしからの 展望 |
しろあとの みなみはしは 断崖に なっとって、ほっから みる 千曲川の けしきは すばらしい。
- 小諸から 上田まで
駅に もどって かいさつを はいる。駅舎 直結の ホームを あるいとると、となりの しましき ホームに 長野 方面から 電車が はいって くるのが みえる。おりかえし 長野 いきに なる やつで、これから のる 電車だ。
となりの 小海線には、ちょっと しゃれた 列車が とまっとる。
2007年から 小海線で 運行しとるって いう、ディーゼル ハイブリッド 車両 キハE200系 みたいだ。
10時 2分、小諸 発 長野 いきの しなの鉄道 電車が 出発。
さっき のった 軽井沢から 小諸までの 電車と くらべて、車内は けっこう なんにんか のっとる。戸倉 (とぐら)まで ワンマン 運転する、って いう アナウンス。
くだる、くだる。スピードは 80キロ。小諸から この さき 篠ノ井まで、しなの鉄道は 千曲川の 河岸 段丘を はしる。
滋野 (しげの)。
ちいさな 中間駅なのに しましき ホームだ。数人 のる。
田中 (たなか)。
発音は 「田中さん」 みたいに アクセントの ない 「(0)たなか」じゃ なくて、さいしょの 「た」に アクセントを おいて 「(1)たなか」って 発音する。構内 配線は、駅舎 直結の 単式 ホームと こ線橋を わたって いく しましき ホームを くみあわせた、国鉄 がたの ものだ。なんにんか のって くる。
大屋 (おおや)。
ここも、なんにんか のって くる。相対式 ホームだけど、ひだりの くだり ホームが かいさつに 直結しとる。
しなの鉄道は みぎを みても ひだりを みても やまだ。千曲川 流域 上流部の 軽井沢から 下流 方向に むかって スタートして、小諸の へんから 千曲川 本流に そって 篠ノ井、長野まで くだって いく。これまで 軽井沢 周辺と 小諸 周辺を のぞいて、線路の りょうがわは き ばっかりで、いかにも 人口 密度の 希薄そうな とこを はしって きただけど、この 大屋の へんから、線路の となりに あらわれた 道路に クルマが はしっとるって いう ような 光景も みえて、多少は まちに なって きたって かんじる。
信濃国分寺 (しなのこくぶんじ)。
こ線橋が しゃれとる ことや、ホームが 支柱で ささえる 方式に なっとる ことから して、あたらしく できた 駅 みたいだ。いま ウィキペディアで みたら、2002年 3月 29日に 開業した 駅と あった。
スピードは 90キロ。ひだりから ちかづいて きた 長野新幹線が ほのまま ひだりがわを 並走し、ちょっと すると みぎがわに うつって 並走する。
10時 22分、上田 到着。
のっとる 電車は ひだりの くだり 単式 ホームに はいるだけど、みぎの のぼり しましき ホームには、のっとる 電車と おんなじ かたの 電車が そとがわに とまっとる ほか、うちがわには むかしの 国鉄 特急 がたの 電車が とまっとって めを ひく。ヘッド マークには 回送と あった。
さらに ほの みぎは 高架の 長野新幹線 上田駅で、ほっちがわが 駅の おもてがわに なる。
小諸から ここ 上田まで 18.0km、20分、54.0km/h、390円。
軽井沢−小諸間と くらべて 小諸−上田間は ひとが いっぱい のっとっただけど、橋上の かいさつから でて くる ひとなみも ほれを ものがたる。
ここまで 電車を 運転して くれた、かっこいい おんなの 運転士さんを とりわすれた ことを くやみつつ、上田電鉄に のりかえる。別所温泉に おる 八木沢まいさんに あいに いくだ。上田電鉄の かいさつは、しなの鉄道の かいさつを でて ちょっと ひだりに いった とこに ある。
120512 軽井沢から (43) 10:27 上田電鉄 上田 |
- 上田から 篠ノ井まで
上田電鉄から もどって、上田駅の 正面に なる きたぐちに おりる。えきまえから 駅を みると 長野新幹線が いちばん てまえに なり、じつに りっぱだ。えきまえには あたらしい ビルが たびならび、おおくの ひとで にぎわう。長野新幹線が よけた 小諸と まったく 対照的だ。
えきまえから ちょこっと ひだりに あるいた とこに あった そばやに はいって、ひるめしに する。長野 ならではの 馬肉を つかった しなを 注文。
120512 軽井沢から (81) 12:27 上田 馬肉 うどんと ミニ 天丼 セット 1,000円 |
はらごしらえを すませ、電車の 時間に あわせて 駅に もどる。こいつに のりおくれると 1時間 まちに なっちゃうだ。
たくさんの ひとの まつ ホームに、小諸 発 長野 いきの 電車が 到着。
13時 17分、上田を 出発。
長野新幹線が みぎに はなれて いく。しなの鉄道は まんだ まんだ くだっとる。スピードは 80キロ。
西上田 (にしうえだ)に 到着。
みぎ 駅舎の 国鉄 がた ホーム 配置の 駅だけど、くだりの しましき ホームの ひだりがわに 側線と 車庫が あり、線路 ぞいには 生コン (なまこん) 工場も ある。
テクノさかき。
ここも、上田の てまえの 信濃国分寺と おんなじ タイプの あたらしい 駅だ。ウィキペディアで みると、しなの鉄道 開業後 はつの 新駅と して、1999年 4月 ついたちに 開業したと ある。テクノさかきって いう なまえから 察せれる ように、ちょっと 西上田 よりの 線路 りょうがわに 工場群が ひろがる。
スピードは 80キロ。
坂城 (さかき)。
しましき ホームの ひだりには 側線が なんぼんか あって、貨物 列車や 電気 機関車が とまっとる。
坂城を でると すぐ、しなの鉄道 ゆいつの トンネルが ある。やまが 千曲川 いっぱいまで せまっとるだ。長野新幹線も この へんは、まあ ちょっと やまがわだけど、ながい トンネル 区間に なっとる。
トンネルを ぬけ、また 千曲川の 河岸 段丘が ちょっと ひろがった とこで 戸倉 (とぐら)と なる。
ひだり 駅舎の 国鉄 がた ホーム 配置の 駅だけど、みぎの 留置線に 3本の 電車が とまっとる。ここは 車両 基地だ。
戸倉で ワンマン 運転が おわって、こっから さきは 車掌 乗務に なるだげなけど、なるほど 車内は たちきゃくが いっぱい おって こんどる。
千曲 (ちくま)。
ここも あたらしい 駅で、しらべると 2009年 3月 じゅうよっか 開業だって いうで、しなの鉄道 開業後に できた 駅の なかで いちばん あたらしい。
90キロで すれちがい。
屋代 (やしろ)。
ひだり 駅舎の 国鉄 がた ホーム 配置の しなの鉄道の 駅の みぎがわに、よく みると ちいさな ホームが みえる。長野電鉄 屋代線の ホームだ。ことし 3月 31日で 廃止に なった はずなのに、どういう わけか 「長野電鉄線 のりば」の かんばんが でた ままだ。
しばらく 屋代線が しなの鉄道の みぎがわに 並行するだけど、線路も さびた まま のこっとる。
みぎから 長野新幹線の 高架が ちかづいて くる へんで、屋代線は みぎに カーブして はなれて いく。
長野新幹線を くぐって 屋代高校前 (やしろこうこうまえ)。
ここも あたらしくて、2001年 3月 22日に 開業した 駅だ。
〔しなの鉄道に なってから できた あたらしい 駅〕
- テクノさかき (てくのさかき)=1999年 4月 ついたち 開業
- 屋代高校前 (やしろこうこうまえ)=2001年 3月 22日 開業
- 信濃国分寺 (しなのこくぶんじ)=2002年 3月 29日 開業
- 千曲 (ちくま)=2009年 3月 じゅうよっか 開業
千曲川 鉄橋を わたる。
鉄橋の あおの あかるさが いい。
鉄橋を わたりおえて 千曲川 左岸に うつると、すぐに 長野新幹線を くぐって ほの ひだりがわを 並走する。
長野新幹線も 地平に おりると、ひだりから 篠ノ井線が 合流して くる。
13時 48分、篠ノ井に 到着。電車は この さき、信越線と なを かえる 線路を 長野まで いくだけど、おれは しなの鉄道 終点の ここ 篠ノ井で 下車。
上田から ここ 篠ノ井まで 25.1km、31分、48.6km/h、560円。
区間 | キロ数 | 所要 時間 | 表定 速度 | 料金 |
---|---|---|---|---|
軽井沢 8:10 → 8:34 小諸 | 22.0km | 24分 | 55.0km/h | 470円 |
小諸 10:02 → 10:22 上田 | 18.0km | 20分 | 54.0km/h | 390円 |
上田 13:17 → 13:48 篠ノ井 | 25.1km | 31分 | 48.6km/h | 560円 |
計 | 65.1km | 1,420円 |
しなの鉄道を 全線 のりおえ、駅弁 ひとつ うっとらん さびしい 篠ノ井で 名古屋 いきの ワイドビューしなのを まって、愛知県に かえった。
(さんこう)
- おんなじ ひの ほかの くだり 電車の データ
- かなしい 小諸駅 (こもろえき) - あきひこ ゆめてつどう|2012-05-14
- 八木沢まいさんに あって きた(^_^) 〜上田電鉄〜 - あきひこ ゆめてつどう|2012-05-13
- まんだ ホームも 線路も あった 〜長野電鉄 屋代駅〜 - あきひこ ゆめてつどう|2012-05-13
- しなのの そばと 馬肉|いわせ あきひこ|フェースブック|2012年5月13日 0:15
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