木古内−江差間 42.1キロ、2014年度 当初に 廃止

北海道に 江差線 (えさしせん)って いう 線が ある。函館を 起点に、ほっから 津軽 海峡 ぞいを にしに すすみ、木古内 (きこない)からは 内陸に はいって 松前 半島を 横断して、にほんかい がわの 江差に いたる、キロ数 83.3キロ*1の 線だ。全線 単線だけど、函館−木古内間 41.2キロが 電化 区間で、木古内江差間 42.1キロが 非電化 区間だ。

この うち 函館−木古内間は、2015年度の 北海道新幹線 新青森新函館間 開業と 同時に 三セクに 移管される ことに なっただけど、あとの 非電化 区間で ある 木古内江差間に ついて、2012年 9月 みっか、ついに JR北海道は 廃止の 方針を 沿線 自治体に 通知した。



江差線 木古内江差間の 路線図と 時刻表
江差線の うち 木古内−江差間 42.1キロの 路線図 (JR北海道)
江差線の うち 木古内−江差間 42.1キロの 路線図 (JR北海道)
江差線 木古内−江差間 時刻表 (2012年 9月 ここのか 現在)
江差線 木古内−江差間 時刻表 (2012年 9月 ここのか 現在)


2012年 9月 みっか づけの JR北海道の 文書

  • 2015年度に 北海道新幹線新函館まで 開業すると、函館−木古内間が 三セクに 移管されて 木古内江差間が とびちに なっちゃうで、これを どう せやあ いいかが 課題に なっとった。
  • 木古内江差間は 1936年の 開通 以来 76年に わたって 地域の 重要な 交通 手段と して つかわれて きたけど、現在の 利用 状況は きわめて すくなく、鉄道が ほの やくわりを はたしつづけるには きびしい 状況だ。また、今後は 老朽化した 設備の 更新に 莫大な 費用が かかる ことも あり、鉄道を 維持して いく ことは 困難だって いう 結論に たっした。
  • きょう 沿線 自治体に たいして、2014年度 当初に 木古内江差間を 廃止する むねを つたえた。

江差線 木古内−江差間の 鉄道 事業 廃止に ついて (2012.9.3 JR北海道)
〔原文〕 江差線 木古内−江差間の 鉄道 事業 廃止に ついて (2012.9.3 JR北海道)


江差線の 沿革 (JR北海道

  • 江差線は 1936年 11月 とおかの 湯ノ岱 (ゆのたい)−江差間の 開業を もって 全線 開業と なった。
  • かつては 桧山 (ひやま)の 木材と 海産物の 輸送で 活況を 呈しとったけど、ほの あと クルマの 普及で 鉄道の 需要が おおはばに 減少し、1980年に 急行が 1982年に 貨物 輸送が それぞれ 廃止に なった。
  • 1980年の 国鉄再建法*2に もとづく 特定 地方 交通線の 選定は 線区 単位の あつかいだったで、函館−五稜郭 (ごりょうかく)−木古内間を ふくむ 江差線は これに 選定される ことを まぬがれ、1987年 4月の 国鉄 改革で JR北海道に ひきつがれ 現在に いたる。

江差線の 沿革 (JR北海道)
〔原文〕 江差線の 沿革 (JR北海道)


江差線 木古内江差間の 現況 (JR北海道

  • 現在 木古内江差間で 1日 6往復の 列車を 運行しとって、これは JR北海道 発足の 1987年 以来 維持して きとる もんだけど、モータリゼーションの 進展や 沿線の 過疎化で 利用者が 減少の 一途を たどっとる。さらに 高校の 廃止や 道立 病院の 移転なんかも あって、現状では 鉄道の 利用は ごく かぎられた ものに なっとる。
  • 輸送 密度は JR北海道 発足の 1987年の 253人から 2011年度には 41人と、6分の 1にまで へっとって、JR北海道の なかでも いちばん 利用の すくない 線区に なっとる。また、収支 状況も 2010年度で 1千 6百万円の 収入に たいして 20倍 以上の 経費が かかっとって、年間 3億円 以上の あかじに なっとる。
  • また、この 線区の 一部は 山間 豪雪 地帯に あって、老朽化が すすんどる トンネル、ゆき おおい 設備、落石 防護 設備、長大 きょうりょうなどの 更新にも そうとうな 費用が かかる。
  • 沿線には 道道と 国道が 平行して はしっとって、2011年度には あたらしい トンネルの 工事が はじまったり して、改良 工事が すすめられとるだけど、いまでも 鉄道が 運行 休止の ときの 代行 バスが 支障 なく はしれとる。

江差線 木古内−江差間の 現況 (JR北海道)
〔原文〕 江差線 木古内−江差間の 現況 (JR北海道)


いま 1日 6往復の 運行しか ない 江差線 木古内江差間も、木材や 海産物の 輸送で 活況を 呈しとったなんて いう 時代も あっただね。1980年までは 急行も はしっとったって いうし。ほれが なんと、新幹線が きたら 廃止に なっちゃうって いう。って いうか、新幹線が くる 2年 まえに なくなっちゃうだ。

木古内には 新幹線の 駅が できるって いうのに、木古内で 新幹線 おりても 松前 半島 横断して いけん わけだ。ぎゃくに いま 江差線 木古内江差間 沿線に すんどる ひとたちも、新幹線に のるには クルマで 木古内まで いかにゃ いかん。

新幹線が くると 在来線が なくなっちゃうって どう いう ことさ。



(さんこう)

*1:厳密には 函館−五稜郭 (ごりょうかく)間 3.4キロは 函館線に 属すで、江差線の キロ数は 79.9キロに なる。

*2:国鉄再建法の 正式な なまえは 日本国有鉄道経営再建促進特別措置法って いう。