阪急伊丹駅 - あきひこゆめてつどう

伊丹（いたみ）っていうまちがある。大阪空港の別名伊丹空港で有名なだけど、ほこにどうやっていくのかをしらんかった。阪急宝塚線蛍池（ほたるがいけ）でのりかえていく大阪モノレールに大阪空港っていう駅があるけど、ここはとなりの豊中市（とよなかし）になる。ほじゃどうやっていきゃあいいだ。

しらべてみた。

△ 伊丹市鉄道路線図

阪急のみっつの線、宝塚線、神戸線、今津線（いまづせん）にかこまれたまんなかに、ぽっかりと伊丹がある。どの線もきれいに伊丹からはずれとる。ところでよ～くみると、神戸線塚口（つかぐち）から分岐してきたにのびる盲腸線がある。これが伊丹線で、伊丹のいのちづななだ。伊丹から塚口を経由して梅田まで 13.3キロ。伊丹からでる電車はぜんぶ塚口どまりのふつうだけど、ひるまの時間帯で 1時間に 6本あり、じゅうぶんといえる。また、えきまえには市内最大のバスターミナルもあって、この阪急伊丹駅が市の中心駅だ。

ところでこの阪急伊丹駅がさいきん元気がないらしい。原因は JR西日本伊丹駅ががんばっとることだ。国鉄から民営化されてひんぱつ運行するようになり、しかも大阪までのりかえなしでいけるのがおおきなメリットだ。

△ 伊丹西台地区地図（あさひ）

阪急伊丹駅の元気のなさは駅のにしがわの西台（にしだい）地区にもかげをおとし、こいじゃあいかん！ってことで、飲食店主らが「西台向上委員会」ってのをつくってもりあげえとしとる。

あさひの記事から

西台地区の飲食店主らが「西台向上委員会」をつくった。駅のひがしがわに中心市街地がひろがり、なかなかひとのながれにめぐまれん。独自のサービスを展開し、反転攻勢をめざす。

「西台は伊丹のにしにあるだいどころです」
2013年 10月下旬、西台地区の飲食店 21軒の店主らが宣言した。「西パス」となづけたカードを 5千枚発行。参加店の店頭で無料でくばっとる。

西パスがあれば特別メニューを注文したり、わりびきをうけれたりする。「ピザ半額」、「500円のホットドッグを 100円」、「ドリンクなんばいのんでも全品半額」など、おもいきった特典がならぶ。中心市街地にむかうきゃくのあしをひきとめ、西台地区のリピーターにせえっていう作戦だ。

よびかけの中心は、中華料理店「開華亭」をいとなむ甲斐智也さん 38才。「駅のひがしがわのもりあがりが、いつもきになっとった」っていう。

△ 西台向上委員会甲斐智也さん（あさひ）

伊丹市は阪急伊丹駅と JR西日本伊丹駅のあいだが 700メートルほどはなれ、両駅のあいだに中心市街地がひろがる。ひとがあつまるイベントのほとんどが、中間点の三軒寺前広場周辺が会場になる。

甲斐智也さんはひがしがわの店主たちと交流をかさねるたび、「ひがしがわの『あつさ』を西台にもちこみたい」とのおもいをつよめた。
「じぶんたちのまちはじぶんたちでもりあげる。ほのひだねになれたら」

西パスはらいねん 2014年 1月 31日まで有効。サービス内容などのといあわせは開華亭内の「西台向上委員会」（072-778-0159）へ。