まえのブログで三河線のことを「名古屋本線の知立(ちりゅう)から南北に分岐して、きたは豊田市(とよだし)を経由して猿投(さなげ)まで、みなみは東海道線と接続する刈谷(かりや)を経由して碧南(へきなん)までいく線」だってかいた。ところで、いまは名鉄が運行する三河線も、もともとは三河鉄道っていう鉄道会社がつくって運行しとった線で、じつは「刈谷を起点に南北にのびる線」だっただ。刈谷は国鉄東海道線の主要駅であり、三河鉄道の利用者はここでのりかることではじめて名古屋にもいけたし、全国にもつながっとった。知立での名古屋本線との接続は、三河鉄道が名鉄に合併されてからのことなだ。
この三河線が100周年をむかえた2014年2月いつか、むかしの分岐点である刈谷から、あたらしい分岐点である知立まで3.9キロの区間をのってきた。
かりや
15時21分、2両編成のわが知立いきふつうが刈谷の三河線ホームに到着。ひだりの東海道線ホームとのあいだには、むだにひろい殺風景な空間がよこたわる。はんたい電車がくるのをまって、15時23分、出発。刈谷市からここまでは複線だったけど、こっからつぎの重原(しげはら)まではまた単線になる。
△ うえ=15.22.42 刈谷 はんたい電車 △ した=15.23.34 刈谷 出発
かりや~しげはら
しばらくくねくねとすすんだあと、ひだりにおおきくカーブして東海道線をこえる鉄橋をわたっていく。鉄橋はひだりにまあひとつあったし、複線化用地も確保されとる。
△ うえ=15.23.55 ひだりカーブ △ した=15.24.14 東海道線をこえる
しげはら
じきに重原(しげはら)に到着。三河線にはめずらしい相対式ホームだ。このあと線路は複線のまま知立につながる。
△ うえ=15.25.12 まあじき重原 △ した=15.25.28 重原到着
しげはら~ちりゅう
重原をでた電車は、めりはりのないけしきのなか、新幹線をくぐって、高架道路をくぐってすすむ。
△ うえ=15.26.51 新幹線をくぐる △ した=15.27.04 高架道路をくぐる
知立がちかづいたとこで、線路はおおきくひだりにカーブする。むこうのたかいとこをあかい電車がはしっとるのが名古屋本線で、このカーブのさきで合流するとこが知立になる。三河鉄道時代はカーブせずにまっすぐすすんどっただけど、いまはほの線路も撤去され、むかしがたりだ。カーブのみぎ、かきねのむこうはテニスコートになっとる。
△ うえ=15.28.12 こっからひだりカーブして知立え △ した=15.28.37 みぎてはテニスコート
知立の駅がちかづいてきたとこで、みぎからくる猿投、豊田市方面の線路と合流する。猿投、豊田市方面の線路は単線で、まあはい名古屋本線のしたをくぐってきとる。
△ うえ=15.29.27 猿投方面の線路と合流 △ した=15.29.40 知立てまえのポイント
ちりゅう
15時29分、知立に到着。みぎにみえるのが碧南いきで、とまっとるホームのむこうがわは名古屋本線のあがり電車が発着し、のりかえの便をはかっとる。わが電車の正面にも猿投いきって表示された電車がとまっとるだけど、わが電車がこれと連結して、4両編成になって猿投いきになるだ。碧南からきた電車が知立でスイッチバックして猿投にむかうってわけだけど、三河線には知立の南北をとおしで運行するのもおおいらしい。
△ うえ=15.30.10 知立到着 △ なか=15.30.18 連結する2両 △ した=15.32.37 連結
電車をおり、連結をみとどけて、みじかい三河線のたびをおえた。
(さんこう)