大阪阿部野橋(おおさかあべのばし)のかいさつをはいり、電車にとびのる。16時31分の藤井寺(ふじいでら)いきふつうだ。電車はどれでもよかった。団体旅行のあいだのつかのまの時間、とにかく南大阪線にのってみたかっただ。最后尾から先頭車へと、もどかしく移動。8両もあったか。電車はぴかぴかの高架をいく。やっとかぶりつきにじんどり、さいしょの停車駅、「こぼれぐち」にとうちゃく。河堀口(こぼれぐち)ってかく。これでも地名か。
はんたい電車とすれちがいながら、北田辺(きたたなべ)にとうちゃく。ホームうわやのはしらがデザインされとるとこに近鉄をかんじる。
電車はなおも高架をすすむ。架線柱が鉄骨ぐみなのがうれしい。さいきんはやりのコンクリート電柱は興ざめだ。また、電車とすれちがいながら、今川(いまがわ)にとうちゃく。いますれちがった電車は、さっきすれちがった電車を今川で待避しとった電車だ。構内配線は堀田(ほりた)がたで、うちがわの本線にホームはなく、そとがわの副本線にだけホームがある。后続電車の通過をまち、はんたい電車とすれちがいながら、しゅっぱつ。后続電車はいま時刻表でみてみると、河内長野(かわちながの)いきの準急だ。河内長野は、南大阪線から古市(ふるいち)で分岐する長野線の終点だ。南大阪線は古市からさき橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)までいく線だけど、いまは長野線方面にいくほうが主流になりつつあるともきく。
△ 今川(いまがわ) (1まいめ) (2まいめ) (3まいめ) (4まいめ)
高架はつづき、針中野(はりなかの)っていうえきにとうちゃく。そろそろおりかえさんと時間がやばいとこで、ここで電車をおりる。16時39分。
地平におり、かいさつをたとこから、いきなりまちがはじまっとる。クルマのためのロータリーとかやぼなものはなく、こっからのびるアーケード街とのあいだを、自転車やひとがひんぱんにいきかうようすがうれしい。
△ うえ=針中野駅(はりなかのえき) △ した=アーケード商店街
そそくさとホームにもどり、かえりの電車にのる。針中野、16時50分発、16時59分、大阪阿部野橋とうちゃく。うまれてはじめての南大阪線のたびをおえ、あわてて集合ばしょにかけつけた。
△ うえひだり=針中野(はりなかの) △ うえみぎ=大阪阿部野橋(おおさかあべのばし)
△ した=大阪阿部野橋(おおさかあべのばし)
(さんこう)