日高本線ってどんな線?

あらまし

北海道に日高本線(ひだかほんせん)っていう線がある。札幌からみなみ71.2キロのきょりにある苫小牧(とまこまい)を起点とし、太平洋ぞいをひがしに鵡川(むかわ)、静内(しずない)、浦河(うらかわ)とすすみ、様似(さまに)にいたる、全長146.5キロの単線非電化の線だ。札幌からだと様似まで217.7キロのきょりになり、これを東海道新幹線にあてはめると、名古屋からひがしにすすんで新富士と三島の中間地点までいける計算になる。

日高線の路線図(あきひこ)
△ 日高本線の路線図(あきひこ)

運行本数と速度

きょう2014年12月とおか現在のしらべ。平日1日の運行本数は苫小牧-鵡川間が10.5往復、鵡川-静内間で8往復、静内-様似間で7往復とすくなく、これを日常のあしとしてつかうのはつらい。

また、特定の列車をとりあげて速度をみてみる。苫小牧10時18分発の列車が13時36分に様似にとうちゃく、様似12時9分発の列車が15時19分に苫小牧にとうちゃく。所要時間はそれぞれ3時間18分と3時間10分で、表定速度はそれぞれ時速44.4キロと46.3キロ。3時間かかるってのはずいぶんつらいけど、単線非電化の路線じゃあまあこんなもんか。

こんな日高本線をいかすには

運行本数もすくなく速度もおそい日高本線だけど、これをなんとか、いかせんものかとフォーラムがひらかれ、いろんな意見がでたっていう。

日高本線と未来をかたる - 浦河でフォーラム】

  • 日高地方を縦断するJR日高本線の可能性とゆたかな地域資源をむすびつけ、日高の未来をかたりあう「日高本線ゆめがたりフォーラム」が2014年12月よっか、浦河町(うらかわちょう)でひらかれた。町内外から420人が参加し、日高本線の有効活用や地域活性化策などをかたりあった。
    鉄道 フォト ライター 矢野直美さん (まいなび)
  • 札幌在住のフォトライター矢野直美さん(※ うえの写真)と札幌医科大学の当瀬規嗣(とうせ)教授が「未来へつづくレール、日高本線」「地域の健康をささえるツールとしての鉄道」って題して基調講演。矢野直美さんは「新千歳空港からのアクセスもよく、車窓からみええる日高山脈は世界にほこれるふうけいだ」とし、国内外の人気列車なども紹介しながら「食事と鉄道は相性がいい。日高ならではの駅弁をつくってみては」って提案した。
  • つづいておこなわれたシンポジウムでは、沿線自治体の料理店主や温泉の支配人、様似町(さまにちょう)の坂下一幸町長ら8人が、日高本線にまっとのりたくなるアイデアをだしあった。「車内で本格的な食事やさけがたのしめるようにしたら」「うまやこんぶ漁など日高ならではの魅力とふれあえるような観光列車に」などユニークな提案がつづいた。
  • 2014年10月に「ひだか観光大使」制度を創設した日高振興局と日高管内観光連盟はこのひ、フォーラムに参加した矢野直美さんや当瀬規嗣教授らよにんに大使を委嘱した。
(ねたもと)
日高線と未来をかたる - 浦河でフォーラム:朝日新聞デジタル|2014年12月8日10時26分

う~ん、日高の特産物にしたつづみをうち、車窓からみえる日高山脈をたのしみながらいく列車か。こんな列車が現実のものとなり、路線もまた、えりもみさきをまわって、帯広に到達するひがくることをいのる。


(さんこう)