きのう2015年5月ここのか、岳南電車(がくなんでんしゃ)のたびをしてきた。
もくじ
よしわら、じゃとこまえ、よしわらほんちょう、よしわらちゅうおうえき、ふたたびのよしわらほんちょう、ほんよしわら、がくなんはらだ、ひな、たけとりこうえん、ふたたびのひな、がくなんふじおか、すど、かみや、がくなんえのお、かえりのがくなんでんしゃ、つけなぽりたん、ふじきゅうしずおかばす
よしわら
熱海(あたみ)いきふつうがまあじき吉原(よしわら)につくってとき、まあはいひだりてにだいだいいろの電車がみえる。おお、これが岳南電車か。ホームにおり、「こちら岳南電車!」の案内にしたがってうしろのこせんきょうをわたる。
こせんきょうをおりたとこにのりかえかいさつはある。ってか、JRのでぐちのむこうに岳南電車のいりぐちがある。JRの駅員さんはおらず、岳南電車の駅員さんに、きっぷの精算は?ってきいたら、JRの自動改札機を解放してくれて、岳南電車の1日のりほうだいきっぷをかうのといっしょに、JRの静岡から吉原までののりこしぶんをあわせて精算してくれた。
かいさつをはいって電車をまぢかにみる。京王帝都電鉄でつかわれとった電車で、運転席の計器類から客室のシートやまどにいたるまですべてがふるいだけど、かっこうはわるくない。ただし「助手席がわ」のまどに、おおきないきさき表示板がかかっとるのはいただけん。おおいに前方視界をさえぎられる。電車はすぐにしゅっぱつ。JRからののりかえ時間は5分しかなかっただ。
じゃとこまえ
吉原をでた電車はしばらく東海道線にそってにしにすすみ、田子の浦港(たごのうらこう)をまたぐ鉄橋をわたったあと、みぎにまがって進行方向をきたにかえる。つぎの鉄橋をわたって、さいしょの停車駅、ジャトコ前となる。ここまでず~っと工場地帯のなかだ。この岳南電車の沿線は、製紙のまち富士市のなかで工場が集中する地区なだ。吉原からたったひとえきなのに、なんにんかおりたよ。
よしわらほんちょう
工場地帯とわかれをつげたとこで吉原本町(よしわらほんちょう)となる。「ほんまち」っていわんで「ほんちょう」っていうとこがおかしいだけど、ここが吉原のまちの代表駅で、東海道線と連絡する吉原はもともと吉原でさえなかったとこにできたえきなだ。
えきをおりる。ここはなんじゅうねんもまえから時間がとまっとるじゃんか。きのホームうわや、電車にステップがついとったころのひくいままのホーム、駅員さんがきっぷをうけとってくれるかいさつ、駅員さんがきっぷをうってくれるまどぐち。どれもこれもがなつかしい。
かいさつをでると、えきのとなりがすぐふみきりで、ほのむこうから吉原商店街のめぬきどおりがはじまる。ここに、ちょうど吉原いきの電車がやってきて、ふたりがふみきりであしどめをくらっとる。電車がすぎてふみきりがあがったとたん、このふたりはえきのかいさつにはいっていく。なんと、この電車にまにあって、のってったじゃんか。う~ん、このふうけいをみれただけでも、岳南電車にのりにきたかいがあるってもんだ。なんだか、電車とまち、まちとひと、ひとと電車がとけこんどるみたいで、とってもうれしいきもちになった。
よしわらちゅうおうえき
吉原商店街のめぬきどおりをどんどんあるいていく。進行方向はにしだ。歩道にはアーケードもあるし、商店がはぬけになっとるようなこともなく、またひとどおりもそこそこあり、まちのちからをかんじる。
めぬきどおりをにしのはしまですすみ、歩道のアーケードもとぎれたとこで吉原中央駅(よしわらちゅうおうえき)となるだけど、んん?やねがないじゃん! ここは「えき」っていうなまえのバスターミナルなだけど、たしか写真じゃあやねがあったはず。ベンチふきのおじさんがおしえてくれたとこによると、まあはい62年もたったたてものだったであぶなくて、たてかえることになって、とりあえずはたてものをとりはらった状態になっとるとのこと。うん、ショベルカーもはいって工事やっとるわ。あたらしいたてものの基礎でもやっとるとこだったのかな。
いや、ほれにしても、つぎからつぎとバスが発着すること。かた方向で1時間2本の岳南電車より本数がおおいじゃんか。いきさきは富士駅がだんとつにおおく、孤立駅である新幹線の新富士駅にいくやつは1日になんぼんかしかない。
ふたたびのよしわらほんちょう
また吉原本町(よしわらほんちょう)にもどって、さきにすすむ。
乗客はぱらぱらだ。
ほんよしわら
吉原本町(よしわらほんちょう)をでた電車はみぎにまがってむきをひがしにかえ、本吉原(ほんよしわら)にとうちゃく。しましきホームのえきで、はじめていきちがいのできるえきになった。いや、しかし吉原本町と本吉原ってまぎらわしいじゃんか。
がくなんはらだ
岳南原田(がくなんはらだ)にとうちゃく。「がくなんはらだ」は「は」にアクセントをつけず、たいらかに発音する。自動放送だとえてして東京標準語式の発音になっちゃうだけど、ちゃんとただしい発音になっとるのはえらい。いや、ほれにしてもりっぱなえきだわ。製紙工場関連の貨物輸送でにぎわったむかしがしのばれる。
岳南原田をでた電車は製紙工場のどまんなかをすすんでく。
ひな
比奈(ひな)にとうちゃく、げしゃ。いや、ほれにしてもひろびろとした構内だ。このひとけのないホームで、いちんちねとってもいいやっておもったよ。
のってきた電車がさり、ちょっとしてはんたいからきた電車がさるのをみとどける。
さあ、構内ふみきりをわたってかいさつをでるか!っておもったとこで、あしもとにあしあとマークを発見。ふみきりがあぶないでここでちゃんととまりなよ!ってことかなっておもったけど、ふみきりよりだいぶうしろにあるじゃん。ようみたら、富士山ビュースポットってかいてある。
あしあとマークにあしをあわせてかおをみあげると・・・、みえた! 富士山だ!
たけとりこうえん
比奈(ひな)のえきからさかみちをのぼって、竹採公園(たけとりこうえん)をめざす。このさかみちには御崎坂(みさきざか)っていうなまえもついとって、とちゅうにほのいわれがかいてあるいしぶみがあったりもした。ふむふむ、むかしはこのへんはうみにつきだすみさきだって、ほんで御崎坂っていうなまえがついとるのか。さかみちは、えきのすぐきた、製紙工場のあいだをぬけたあとは、ず~っと左右が住宅街になっとっただけど、あるくこと20分はかかったか、ついに竹採公園にとうちゃく。
いりぐちに説明がきあり。なんと、ここがあのたけとりものがたりの舞台だったって! 公園のなかにはいると、ここでたけとりのおきながかぐやひめをとりだした!っていうつかもあっただけど、ほれをみたあとに、ふたりのかわいらしいかぐやひめにもあえたよ(^_^)
ふたたびのひな
比奈(ひな)のえきにもどって、またさきにすすむ。つぎのえきとのあいだに、側線群がひろがる。
がくなんふじおか
岳南富士岡(がくなんふじおか)にとうちゃく。側線に電気機関車が2台もおいてある。これもむかしにぎわった貨物輸送のなごりか。また、ホームのむこうの車庫のまえでわがのる電車をとっとるひともおる。鉄道ファンのおりるえきでもあるだ。
すど
吉原をでてから岳南富士岡まで、製紙工場群をとりまくようにぐるっとみぎまわりにまわってきただけど、製紙工場もつき左右が住宅街となりかわをわたったとこで、須津(すど)にとうちゃく。こいで「すど」ってよめるひとはだれもおらんだら。製紙工場はつきたけど、ここもいきちがいのできるしましきホームになっとる。
かみや
須津(すど)をでると、むこうにやまがみえたりして、これまでとはかわったふうけいとなる。
神谷(かみや)にとうちゃく。ここでほかのひとはみんなおりちゃって、おれひとりになる。
がくなんえのお
ひきつづき住宅街のなかを電車はすすむ。
ヒャッホー! 岳南江尾(がくなんえのお)だ! ついにここまできた。新幹線をくぐるまえから、まあはいえきがみえとる。
ホームにとうちゃく、げしゃ。このさき、線路は住宅にさえぎられとる。沼津までつながるのはいつのことか。
のってきただいだいいろの電車と、とまっとったみどりいろの電車がならぶ。みどりいろの電車は2両編成で、「かぐや富士号」っていうなまえがついとる。どうせなら「かぐやひめ号」のがいいな~(^_^)
えきをでてどっかで時間をつぶさあとするも、運転士さんにきくと「このへんのひとはみんなクルマですからね。えきのへんにはなんにもないですよ」とのことで、あきらめる。まあ、このへんのひとがみんなクルマってのはほんとのことだらあけど、これをくつがえすよう、がんばってもらいたいもんだね。
かえりのがくなんでんしゃ
岳南江尾(がくなんえのお)のホームで記念さつえいだけして、のってきた電車にまたのってかえることに。ホームのきれいな花壇は、このへんのひとが好意でつくっとってくれるもんかな。きもちがうれしいね。
きたときとおなじく、おれひとりで電車は岳南江尾(がくなんえのお)をしゅっぱつ。神谷(かみや)で5人のってくる。須津(すど)で5人のってきて、ひとりおりる。比奈(ひな)はよにんのってきて、ふたりおりる。岳南原田(がくなんはらだ)は3人のってきて、ひとりおりる。本吉原(ほんよしわら)はひとりのってきて、よにんおりる。吉原本町(よしわらほんちょう)もよにんおりて、ひとりのってくる。おれもおりたよにんのひとりだ。
つけなぽりたん
吉原本町(よしわらほんちょう)のかいさつをでて、また吉原商店街のめぬきどおりをあるく。ず~っとにしにいったとこで、ご当地グルメ、つけナポリタンのみせをみつけてはいる。おおもりもありますよ♪っていわれて、まよわずおおもりを注文。2回にわけてでてきたもっちりめんを、トマトチーズあじのスープにつけてたべる。まあ、イタリアうどんってとこだけどね、なかなかうまかったよ(^_^)
ふじきゅうしずおかばす
まあいっかい吉原本町(よしわらほんちょう)まであるかあっていうきはなくなり、つけナポリタンのみせからすぐの吉原中央駅からバスで富士駅にでることに。
吉原のまちをぬけてだいぶいってから、バスは富士のえきまえからのびるめぬきどおりにはいっていく。こっちのまちのが吉原のまちよりおおきいだけど、富士市ってのは旧吉原市と旧富士市が合併してできたもんで、まったくべつのまちにきたってかんじだ。やがて富士駅にとうちゃく。岳南電車のたびをおえた。
(さんこう)