きのう名鉄名古屋本線の岐南駅(ぎなんえき)でおこった輸送障害、ちょっとややこしいけど説明しとくよ。
事故発生
きのう名鉄名古屋本線で輸送障害があった。電車は名鉄岐阜発須ヶ口(すかぐち)いきのふつう。須ヶ口ってのは、名鉄名古屋にだいぶちかづいたとこにあるえきで、津島線(つしません)が合流してくるとこでもある。で、この須ヶ口いきふつうが名鉄岐阜をでてみっつめのえき、岐南(ぎなん)にちかづいたとこで、とつぜん電車の電源がおちる。このためブレーキがきかず、非常用のブレーキをかけるもとまれずに、えきをすぎて300メートルのとこでやっととまる。けがにんはなし。えきをすぎたとこのふみきりでは、遮断機もおりきらんままの電車通過だったらしい。
分岐器こわしちゃった
岐南駅は堀田がたのホーム配線で、電車がとまるのは待避線がわにあるホームで、本線がわにホームはなく通過専用になっとる。こんかい、須ヶ口いきふつうが岐南を通過するっていう事態になったわけだけど、えきのてまえで待避線がわに分岐するときはよかったものの、ホームをすぎてまた本線と合流するときに分岐器の準備ができんままだったらしくて、むりやり電車がとおりすぎたおかげでこの分岐器をこわしちゃった。
応急処置で3時間15分あとに運行再開
事故が発生したのが2015年6月みっかの7時48分ごろなだけど、岐南で分岐器をこわしちゃったために、名鉄岐阜から岐南をふくんで新木曽川(しんきそがわ)までのあいだが運行休止となる。ここで応急処置。分岐器を本線がわだけがとおれるように固定しちゃって、まがりなりに運行を再開したのが11時2分。運行休止は3時間15分におよんだ。この3時間あまり、運行休止になった名鉄岐阜駅なんかは大混乱だったらしい。8時15分から12時15分までのあいだは、JR東海道線、飯田線によるふりかえ輸送がおこなわれた。また、ほかに通学客がおおい笠松へは、名鉄岐阜駅から代行バスをだしてさばくっていうこともした。
岐南駅は終日、名鉄岐阜方面ホームだけの利用
ほんでも、分岐器を本線がわに固定しちゃったおかげで岐南の名鉄名古屋方面ホームは終日つかえず、「名鉄岐阜方面からきたひとはひとつさきの笠松(かさまつ)までいって、ひとえきひきかえす」っていうかたちで、「名鉄名古屋方面にいくひとはいったん名鉄岐阜までもどって、おりかえしていく」っていうかたちで、岐南駅の利用者に対応することになった。
完全復旧はつぎのひの始発から
けっきょく、終電后の午前1時から4時ごろに分岐器の復旧工事をし、きょう2015年6月よっかの始発から通常ダイヤの運行にもどった。
△ けさのNHKニュース映像から
事故をおこした電車が運行続行??
あと、問題となったのが分岐器をこわしちゃった電車。岐南をとおりすぎたとこで電源をいれなおしたらはいったってことで、終点の須ヶ口まで運行をつづけただ。中部運輸局が名鉄の対応がただしいものだったかどうか、いま検討中だげなよ。
(さんこう)
- 名鉄運行続行に疑問 - 中部運輸局、停電「本来は故障扱い」:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)|2015年6月4日 16時00分
- 中部運輸局は2015年6月4日、名鉄がこの電車を終点の須ケ口駅まで営業運転させた経緯の調査に乗り出した。運輸局の担当者は本紙の取材に「かつてないトラブルで電源が落ちた。本来なら故障ととらえて次の笠松駅で乗客を降ろし、点検に入るべきだった」と問題視し、名鉄側に営業運転を続けた理由をただしている。
- 名鉄の広報担当者は「非常ブレーキで停止した後に電源を入れ、ブレーキの動作確認をした。安全と判断して営業運転を継続したが結果的に最善だったかは検討したい」と話している。
- 名鉄は終電后の2015年6月4日午前1~4時ごろにポイントの復旧工事をし、始発から通常ダイヤの運行に戻った。名鉄はトラブルのあった車両と同種の車両について2015年6月4日中に点検を済ませる予定。
- 名鉄、列車走行中に電源落ちる - 駅通過、ポイント壊す:朝日新聞デジタル|2015年6月4日05時21分
- 2015年6月3日午前7時半ごろ、名鉄名古屋線の名鉄岐阜発上り普通列車(2両編成)が、岐南駅に近づいたところで列車の電源が落ちた。運転士が非常ブレーキをかけたが、駅を約300メートル過ぎて停止。分岐で切り替わっていないポイントを通過した際にこのポイントを壊した。
- この事故で約5万5千人に影響が出た。新木曽川-名鉄岐阜間の上下線で3時間にわたり運転を停止。また、壊れたポイントは、岐南駅に列車が止まるための線路と、通過するための外側の本線の合流地点にあり、事故後に本線だけ通れるよう固定された。このため事故後は上り列車が岐南駅に止まれなくなった。
- 電源が落ちた列車の乗客約100人を含めけが人はなかったが、列車は岐南駅の先で完全に閉まっていない踏切も通過していた。
- 中部運輸局は脱線などにつながりかねない重大インシデント(事態)にあたるかどうかを調べるため、職員を現地に派遣し運転士らから事情を聴取。名鉄は「ポイントの上を所定の速度以上で通過したが、脱線の可能性があったとは考えていない」としている。
- 名鉄は列車の電源が落ちたことについて「調査中。電気系統の不具合が考えられる」とする一方、運転士が電源を入れ直すと表示灯や空調などが作動したため「安全が確認できた」として、回送にせず事故の5分後に客を乗せたまま運行を再開。終点の須ケ口まで走らせた。2015年6月4日は始発から通常の運行に戻るという。
- 列車通過しても名鉄の遮断機下りず - 岐南町|NNNニュース|2015/6/3 19:52 中京テレビ
- 名鉄運行情報 - 6月3日 16時00分 現在
- 名鉄本線、一時ストップ - 岐南駅で線路トラブル:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)|2015年6月3日 12時53分
- 2015年6月3日午前7時半ごろ、岐阜県岐南町の名鉄名古屋本線の岐南駅構内で、線路を分岐するポイントの切り替えができなくなり、新木曽川-名鉄岐阜間の上下線で一時運転を見合わせた。ポイントを修理し、3時間半後に運転を再開した。
- 岐阜市の名鉄岐阜駅では、足止めを強いられた通勤・通学中の会社員や学生らで混雑した。改札前では、スマートフォンで運行情報を確認したり、駅員に運行再開のめどを問い合わせたりする姿が見られた。同駅は振替乗車票を手渡して近くのJR岐阜駅に向かうよう促したほか、通学客が多い笠松駅には代行バスで対応した。午前9時半ごろには、改札周辺に約100人がいた。通学途中だった岐阜県立岐阜工業高校(笠松町)の2年北川斗(はかる)さんは「8時ごろから待っています。学校にいる友だちに聞いたら、クラスには半分も来ていないそうで、取りあえず学校からの連絡を待ちます」と疲れた表情だった。
- 名鉄運行情報 - 6月3日 11時05分 現在
- 名鉄でポイント不具合、原因不明で復旧まで時間:社会:読売新聞(YOMIURI ONLINE)|2015年06月03日 09時09分
- 2015年6月3日午前7時50分頃、名鉄名古屋本線岐南駅構内で、列車の進路を切り替える線路の分岐器(ポイント)が作動しなくなった。
- 名鉄運行情報 - 6月3日 8時35分 現在
- 濃尾 平野の ふうけい - 木曽川堤から 名鉄岐阜まで - あきひこゆめてつどう|2014/01/18
- 岐阜 とんぼ がえり 〜68.0km/h、55.9km/h〜 - あきひこゆめてつどう|2011/04/25
- 岐南 (ぎなん)で 2000系*1と すれちがう。堀田 (ほりた)と おんなじ ように、ホームは 待避線に 設置されとる。
- 電気系統ショート原因 - 連結器に雨水、名鉄トラブル - 岐阜新聞 Web|2015年06月09日10:32 (ついか)
- 名鉄名古屋本線岐南駅で2015年6月3日、走行中の普通電車の電源が落ちてオーバーランした問題で、名鉄は2015年6月8日、名古屋市内で会見し、車両の先頭にある電気連結器に雨水が入り、電気系統がショートしたことが原因とみられると発表した。同日、原因と、電気連結器の清掃頻度を増やすなどの対策を中部運輸局に報告した。
- 電気連結器は、つないだ車両に電気信号を送る機械で、端子の周囲に焦げたような跡が見つかった。連結器は鉄製のカバーで覆われており、連結する際、自動的に開閉する。出発前とオーバーラン後の点検では閉まっていたという。引き続き、詳しい原因を調べる。同形列車の6両については、第三者機関での調査を経て原因が明らかになるまで使用を中止する。
- 電車は駅手前で電車の電源が落ちてブレーキが利かなくなり、手動の非常ブレーキにより停止位置を約300メートル過ぎて停車した。計算上は非常ブレーキの作動から286メートルで停止できるはずが、673メートルで停止したことについては、運転士が非常ブレーキの利き具合に疑問を感じ、一度切ってから入れ直したことと、雨で車輪が滑りやすくなっていたためと説明した。
*1:まちがい