こないだ名古屋の中心栄から海部郡(あまぐん)の中心津島まで、名鉄バスでいった。
ひろこうじどおり、たいこうどおり、おおはるちょう、あまし、つしまし、つしまばすのりば
ひろこうじどおり
にしのほうにいきたくて、栄のバスターミナルにちょうどやってきた津島いきの名鉄バスにのる。
11時59分、しゅっぱつ。バスは名古屋のめぬきどおりである広小路どおりをにしにむかう。
呉服町、本町、伏見、納屋橋、柳橋とにぎやかなまちなみをバスはもどかしそうにすすむ。クルマやひとがいっぱいで、おくれぎみになっとるだ。
△ うえ=広小路栄(広小路呉服町)、なか=納屋橋、した=柳橋
笹島交差点を直進。ここを右折したとこが名駅なだけど、このバスは名鉄、近鉄、東海道線、新幹線の線路をよこぎって、ほのままにしにすすむだ。正面にみえる3層の道路橋は、線路群のてまえにある、名鉄バスセンターへの進入路だ。
たいこうどおり
線路群をよこぎると、とおりは太閤どおりってなまえをかえる。さいしょが笈瀬通(おいせどおり)バス停。交差するとおりのなまえがバス停のなまえになっとるだ。
中村区役所西、大門通東(おおもんどおりひがし)、大門通、中村区役所前とバスはすすむ。広小路どおりみたいなはなやかさはないけど、大都会のおおどおりっていう貫禄はじゅうぶんだ。
けっこうはしってきたけど、料金はいつまでたっても210円だ。名古屋市バスの一律210円にあわせてあるだ。
楠橋、中村公園東、中村公園西とバスはすすむ。このあたりから先行する名古屋市バスのせなかにぴったりついていくようになる。名古屋市バスもわが名鉄バスもバス停ごとに、ひとののりおりをくりかえす。いや、ほれにしても、名古屋市バスのいきさき、大治西条ってのはどこのことか。
鳥居西通バス停のてまえではんたい方向の名鉄バスとすれちがう。
稲葉地公園、稲葉地本通、稲葉地町とバスはすすむ。稲葉地本通ではほかのバス停よりようけ高校生がのってきたけど、とおりのみせはちいとすくなくなってきたか。
稲葉地町バス停をすぎるとみちはみぎまがりののぼりざかとなり、はしをわたる。庄内川(しょうないがわ)だ。名古屋市はここでおわる。
おおはるちょう
庄内川にかかるはしは新大正橋っていうなまえなだけど、バスはむこうぎしにわたったとこの新大正橋西交差点をみぎにまがり、ちょこっと堤防道路をはしって、またすぐ信号をひだりにまがっていく。要はいっかいみぎにクランクしてにしにすすんでいくだ。クランクせんでまっすぐいくみちは、このさきの大治町(おおはるちょう)のまちなみをよけてとおるようにした「しんみち」にちがいない。しんみちをつくるにあたって、はしもちょこっとむきをかえてつけかえたじゃないかっておもう。
またはしをわたる。新川(しんかわ)にかかる大治橋だ。
東条(ひがしじょう)、大治役場前とバスはすすむ。やくばや銀行、食堂があるほかにコメダもあり、このあたりが大治町(おおはるちょう)のめぬきどおりになっとることがわかる。
△ うえ=東条(ひがしじょう)、なか=大治役場前、した=大治役場南交差点
名二環(めいにかん)をくぐって、西条(にしじょう)。まんだまちなみはつづいとる。
つぎの大治西条(おおはるにしじょう)で名古屋市バスは道路みぎがわのバスターミナルにはいっていく。ここが、ここまでわが名鉄バスのすぐまえをはしっとった名古屋市バスの終点だっただ。名古屋市からはずれた大治町まで運行範囲にはいっとることにおどろくやら、うらやましいやら。わが名鉄バスもここまでが名古屋市バスの一律料金とあわせた210円区間で、つぎのあま市内になる秋竹バス停は250円になる。
大治西条バス停のすぐさきの西条交差点で、ひだりからくる佐屋街道(さやかいどう)と合流して、わが名鉄バスがすすむみちも佐屋街道となる。佐屋街道ってのは、海路であった東海道の宮宿と桑名宿のあいだを陸路でむすぶ「わき街道」だ。佐屋路(さやじ)ともいう。
あまし
秋竹のつぎ、あま市七宝庁舎前バス停にとうちゃく。むかしの七宝町(しっぽうちょう)やくばだ。七宝町は甚目寺町(じもくじちょう)、美和町(みわちょう)と合併してあま市になった。
あま市七宝庁舎前バス停からあま市七宝庁舎北交差点、安松(やすまつ)バス停と、にぎやかなまちなみのなかをわが名鉄バスはすすむ。
下田バス停をすぎ蟹江川(かにえがわ)をわたる。
七宝病院前バス停、莪原(ばいばら)バス停とすすむ。みちをさかいにひだりがわはまあはい津島市の区域になるだけど、バス停のなまえはあま市の地名をとる。
つしまし
神守口(かもりぐち)バス停のとこで、「このさき愛知県海部総合庁舎 ↑ 5km」の看板があらわれる。「海部(あま)」ってのは名古屋西部から三重県、岐阜県ざかいにかけてひろがる郡名で、ほいだけの区域を総括する県のでさき機関がこのさき、津島のまちなかにある。
神守町(かもりちょう)交差点、東神守(ひがしかもり)バス停とバスはすすむ。このあたりは神守宿(かもりじゅく)のあったとこだそうで、なんとなくほんなふんいきもただよう。佐屋街道は東神守バス停のすぐてまえの神守町下町(かもりちょうしもまち)交差点をみぎにまがっていった。
△ うえ=神守町交差点、した=東神守バス停のすぐてまえの神守町下町交差点
神守ノリタケ前バス停のつぎの下切(しもぎり)バス停のてまえで、また佐屋街道が合流してきて、わが名鉄バスがすすむみちも佐屋街道となる。
日光川をわたり、日光バス停、古川バス停とバスはすすむ。
つぎは津島市役所前。いよいよ津島のまちだ。
津島市役所前バス停をすぎ、東柳原町(ひがしやなぎはらちょう)バス停までくると、まあはいとおくに鉄道のガードがみえる。佐屋街道は津島市役所前バス停のてまえでひだりにすがたをけした。
今市場町4交差点、津島サンガーデンバス停とバスはすすみ、鉄道のガードをくぐる。
つしまばすのりば
バスは鉄道のガードをくぐってすぐみぎのだだっぴろいしきちにはいる。ここが終点、津島のバスのりばだ。みぎのビルは、バスのまちあいしつもなかにある津島駅の駅舎で、いちばんおくのほうにかいさつがある。
しきちのまんなかにはコミュニティーバスもとまっとる。
バスはぐいーんとみぎまわりにまわりこんで、ビルのまえをおくからてまえにすすみ、バス停標識のとこにとまる。13時4分。栄からここ津島まで16.9km、65分、15.6km/h、630円。1時間をこすながいバスのたびだったけど、ほとんどがはじめてみるこうけいで、とってもわくわくするたびだったよ(^_^)
(さんこう)