紫波中央駅(しわちゅうおうえき)

中央駅ってつくとこからして人工的なえきだってことがわかる。わが愛知県でいうと、大浜と新川のあいだにできた碧南中央駅がほだ。紫波中央駅は東北線の末端区間である盛岡と花巻の中間にある。東北線はいまや盛岡が最北端のえきなだ。

紫波中央駅を中心とした鉄道路線図(あきひこ)
△ 紫波中央駅を中心とした鉄道路線図(あきひこ)

紫波町(しわちょう)のなりたちからして、いくつかのちいさなまちが合併してできたまちだそうで、東北線が町域を南北にはしり日詰(ひづめ)っていうえきが一応は代表駅ではあるけど、この地域の中心からもちょっとはずれとる。ほじゃ紫波町全町のまちづくりの中心にすべく、あたらしいえきをつくるべ!ってことでできたのが、この紫波中央駅らしい。盛岡からみなみへ16.7キロ、花巻からきたに18.6キロっていうきょりにある。

まずは請願駅として紫波中央駅をつくった。駅舎も鉄道施設としてではなく、町が独自につくった。えきからほどちかいとこに図書館と交流施設をつくった。サッカー場と体育館をつくった。まちやくばをつくった。また、公的な施設にいりまじるかたちでホテルや産直センター、レストラン、カフェー、いざかやなんかもできた。さらに、これら集客施設のわきには住宅街区もできた。っていうとこだ。紫波町自体は3万3千人っていうすくない人口ながら、サッカー場なんかは地の利をいかして盛岡や花巻からも来場者がありにぎわうっていう。

さいごに列車運行本数と表定速度をしらべてみた。

列車運行本数

まず、東北線、盛岡-紫波中央-花巻間の列車運行本数をみてみる。

  • 各駅の平日1日の列車運行本数(※ 2015年8月みっか現在)
    • 盛岡からみなみいき=42本
      • 日詰いき=3本
      • 北上(きたかみ)いき=14本(※ うち1本は快速ジパング平泉)
      • 一ノ関(いちのせき)いき=19本
      • 釜石いき=6本(※ うち3本は快速はまゆり)
    • 紫波中央からきたいき=38本
      • いわて沼宮内(いわてぬまくない)いき=1本
      • 滝沢(たきざわ)いき=1本
      • 盛岡いき=36本
    • 紫波中央からみなみいき=38本
      • 日詰いき=3本
      • 北上いき=14本
      • 一ノ関いき=18本
      • 釜石いき=3本
    • 花巻からきたいき=36本

1日42本から36本と区間によりおおいすくないはあるけど、名鉄の支線である西尾線のふつう停車駅であるわが碧海古井(へっかいふるい)が1時間に2本、1日40本の運行本数があり、まあほれぐらいの利便性はあるっていえる。

ちなみに、平行する東北新幹線は盛岡のみなみいきが平日1日61本、新花巻のきたいきが平日1日26本となっとって、ふたつのえきでずいぶんと差があるもんだ。新花巻は1時間に1本っていう時間帯がけっこうある。

表定速度

つぎに、表定速度だ。12時台に盛岡をでるみなみいきふつう列車を代表としてみてみた。

  • 盛岡12時9分発一ノ関いきふつう列車
    • 盛岡 12:09 → 12:46 花巻
      〔35.3km、37分、57.2km/h、670円〕

ふつう列車で57.2キロっていう表定速度は、まあ健闘しとるってとこか。

ちなみに、平行する東北新幹線をみてみると、盛岡発12時7分発の東京いきやまびこが12時18分新花巻とうちゃくで、「33.4km、11分、182.2km/h、1,530円(自由席)」となる。いや、表定速度182.2キロは破壊的だ。