こないだハルピン-チチハル間高速鉄道の開業についてかいたとこで、こんどはおんなじ東北地方で、シェンヤン-タントン間高速鉄道の開業だ。シェンヤンはこの東北地方の中心都市としてしられたまちで、タントンはほっからみなみにすすんで、アムノッカン(鴨緑江)の河口までいったとこにあるまちだ。アムノッカンをさかいにむこうはきたちょうせんになるだけど、こっちがわにもおおくの朝鮮人がすんどる。タントンの対岸はシニジュっていうまちで、にほんがここまで鉄道をひいた。にほんごでのよびな、新義州(しんぎしゅう)っていったほうがわかりがいいだらあね。
シェンヤン-タントン間のきょりは207キロで、おとつい2015年9月ついたちに開業した高速鉄道はこれを1時間あまりではしりきるっていう。
ロイターのきじから
- 新華社によると、中国政府はきたちょうせんとの国境近辺までのびる高速鉄道が2015年9月ついたちに開通することを発表した。2国間関係は緊張がたかまっとるものの、経済的なつながりを強化する努力はつづけられとる。
- この鉄道は2010年に建設が開始されたもので、中国東北部の遼寧省(りょうねいしょう)瀋陽市(しぇんやんし)からきたちょうせん国境にちかい遼寧省(りょうねいしょう)丹東市(たんとんし)までの207キロメートルをはしる。この路線の利用により、所要時間はこれまでの3時間半から1時間あまりに短縮できるっていう。
- 新華社は、これにより「地域の経済的競争力が強化される」との鉄道高官のこえをつたえとる。
- 中国はきたちょうせんのやすい労働力を利用するとともに、きたちょうせんの経済改革をうながすため、みっつの経済特区の開発を奨励しとる。ただ、きたちょうせんでの開発はほとんどすすんでおらず、中国は丹東市(たんとんし)からきたちょうせんへのはしの建設など、自国がわのインフラ整備をすすめとる。
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南北朝鮮の鉄道がつながって、アムノッカンをわたる鉄道がつながると、プサンからペキン、シャンハイまで標準軌の鉄道でつながることになる。
(さんこう)
- 中国・瀋陽(シェンヤン)市と丹東(タントン)市をむすぶ高速鉄道開通…対きたちょうせん経済戦略の一環か?|DailyNK Japan(デイリーNKジャパン)|2015年09月02日
- 中国遼寧省の瀋陽(シェンヤン)市と丹東(タントン)市をむすぶ高速鉄道が2015年9月ついたち、開通した。シェンヤン市は、遼寧省を代表する大都市であり、タントン市は中朝交易の一大拠点だけど、開通によって中国内陸部と中朝国境の物流も円滑になることが予想される。
- 高速鉄道は2010年に着工、5年の工期をへて開通にいたった。路線の延長は207キロで、3時間半かかっとったシェンヤン-タントン間がわずか1時間10分に短縮される。また、ターリエン、ハルピン、チャンチュンなどの東北地方の大都市はもちろん、ペキン、シャンハイなどの巨大都市とも高速鉄道でむすばれることになる。
- 注目すべきは、こんかいの高速鉄道にくわえて吉林省のチーリンから延吉、図們を経て琿春を結ぶ「吉琿高速鉄道」が予定どおり2015年10月に開通すると、中朝国境の西端のタントンと東端の延吉の所要時間が5時間半になる点だ。
- あらたな鉄道開通の背景には、中国政府のきたちょうせんにたいするビジネス戦略があるようだ。
- ここさいきんの中国企業のきたちょうせんにたいするビジネスモデルは、投資条件のととのってないきたちょうせんに直接進出するのではなく、中朝国境の中国がわの経済特区で、きたちょうせんの安価な労働力を利用する「労働集約がた」だ。
- 中国政府も、こうしたビジネスモデルが、きたちょうせんの経済改革を促進するとみて、中朝国境の社会資本整備をおこなっとる。高速鉄道の開通もほの一環だ。政治的に関係がひえこんどる中朝関係だけど、経済関係は、活発化するってみられる。
- ハルピン-チチハル間高速鉄道開業! - 2015.8.17 - あきひこゆめてつどう|2015/08/30
- 南北鉄道、運行中止 〜 朝鮮半島 〜 - あきひこゆめてつどう|2008/11/26
- 朝鮮族ネット - 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト