天浜線(てんはません)のたび

あかでんからのりつぐかたちで天浜線(てんはません)にのってきた。正式ななまえは天竜浜名湖鉄道だけど、略して天浜線ってわけだ。天浜線にのるのは2008年にはじめてのって以来2回めになるだけど、前回とはぎゃくに西鹿島(にしかじま)から新所原(しんじょはら)へと、ひがしからにしにむかうかたちでのってきた。

20150921_140739 都田(みやこだ)かいさつ

◇            ◇

13時44分、あかでんで西鹿島にとうちゃく。ほのままかいさつをでることなく地下通路をとおって天浜線のホームにあがる。せなかにモハ30やらクハ80っていうあかでん草創期の電車を興味ぶかくながめるうちに、天浜線の単行ディーゼルカーがやってくる。あかでんの洗練されたかたちとは対照的な、無骨できまじめなってかんじのしかくい車両だ。うしろのドアからステップをあがってのりこむ。天浜線はうしろのりまえおりのワンマン運行だ。13時52分、西鹿島をしゅっぱつ。

20150921_135138 西鹿島 - 新所原いきふつう
西鹿島(にしかじま)

西鹿島からもけっこうなひとがのっただけど、連休まっさいちゅうってこともあって、列車にはおもいのほかようけひとがのっとる。7年まえのがらがら列車とはえらいちがいだ。乗客のおおくは行楽客で、たちきゃくもいっぱいおり、運転席よこの展望席、っていうか席はないだけど前方視界をえれるばしょには、おやにともなわれたこどもたちが陣どっており、車両のなかほどで鉄道博士とたちばなしをしながらいくことに。博士にはあかでんからひきつづきおつきあいいただいとる。

列車は、三方ヶ原(みかたがはら)の北辺を、岩水寺(がんすいじ)、宮口(みやぐち)、フルーツパークと、にしにすすむ。えきはいかにもローカル三セク鉄道のえきっていうふぜいだ。

20150921_135715 新所原いきふつう - 宮口(みやぐち) 20150921_135816 新所原いきふつう - 宮口(みやぐち)500-470
△ 宮口(みやぐち)(2枚とも)

14時6分、都田(みやこだ)にとうちゃく。ここでおりる。

20150921_140610 新所原いきふつう - 都田(みやこだ)
△ 都田(みやこだ)

きのかいさつがなみだをさそう。でも、かべにはえがいっぱいかざられとって、ただのひなびたえきじゃないことを予感。駅舎のなかにはホームに面してテラス席があり、なんにんかがたのしそうにお茶しとる。また、一角には「都田小」ってかいたそうじ道具がおいてある。都田小学校っていう小学校のこどもたちがこのえきのそうじをやってくれとるだ。博士のいわれる「沿線のひとたちにかわいがられとるえき」がまさにこのえきなだ。

20150921_140739 都田(みやこだ)かいさつ
20150921_140820 都田(みやこだ)駅舎
20150921_140655 都田(みやこだ) - 新所原いきふつう 20150921_140911 都田小学校の清掃奉仕道具
△ 都田(みやこだ) - かいさつ、駅舎とテラス席、新所原いき列車、都田小学校の清掃奉仕道具

テラス席は、ぢもとの都田建設とかいう会社がここを交流のばにするために喫茶を経営してやっとるもので、テラス席のなかにも客席があったり、また、ときにはここを会場に演奏会をやったり、さらには自転車のかしだしなんかもやっとるっていうことだった。こうした努力のけっか、いまけっこう話題になっとるばしょのようで、わかいおんなのひともふくめて遠来のきゃくがなんにんか、テラス席のうちそと、駅舎のうちそとをいきかっとった。

われわれもテラス席に陣どり、しばしときをわすれてお茶する。まあ、おとこどうしのあいせきはえにならんかったかも(^_^;) このかん、やってきたはんたい方面、掛川いき列車にもけっこうなひとがのりおりをする。

20150921_141911 都田(みやこだ) - 掛川いきふつう
20150921_141931 都田(みやこだ) - 掛川いきふつう 580-480
△ 都田(みやこだ) - 掛川いき列車(2枚とも)

15時2分、やってきた新所原いき列車にのり、ふたたびにしをめざす。常葉大学前(とこはだいがくまえ)、金指(かなさし)、岡地(おかじ)、気賀(きが)と列車はすすむ。金指は引佐町(いなさちょう)時代の中心駅で、はんたい列車といきちがったこともあり、鉄道としての活気をかんじた。また、浜松からの軽便鉄道(けいべんてつどう)がここ金指まできとって、さらに奥山ってとこまでいっとったっていう歴史もある。

20150921_150926 新所原いきふつう - 金指(かなさし) 20150921_151942 新所原いきふつう - 西気賀(にしきが)
△ ひだり=金指(かなさし)、みぎ=西気賀(にしきが)

気賀(きが)のつぎの西気賀(にしきが)のあたりから列車はしばらく浜名湖のほとりをはしる。いや~、風光明媚(ふうこうめいび)ってのはこのことだ。ちなみに博士によると、このようにみずうみのほとり、またはうみべを鉄道がはしるのは異例のことだそうだ。富士五湖なんかは水位の変動がはげしく、この天浜線みたいにすぐほとりに鉄道をはしらせることなんかとてもかんがえれんっていう。貴重なけしきだ。

20150921_152136 新所原いきふつう - 西気賀と寸座のあいだ
20150921_152228 新所原いきふつう - 寸座(すんざ)
△ うえ=西気賀(にしきが)と寸座(すんざ)のあいだ、した=寸座(すんざ)

西気賀(にしきが)、寸座(すんざ)、浜名湖佐久米(はまなこさくめ)、東都筑(ひがしつづき)、都筑(つづき)、三ヶ日(みっかび)、奥浜名(おくはまな)、尾奈(おな)、知波田(ちばた)と浜名湖のほとりをすすむ列車からは、みかんばたけもいっぱいみえる。もちろん三ヶ日みかんでしられた産地だ。

浜名湖をはなれ、大森(おおもり)、アスモ前(あすもまえ)のつぎ、終点であり、東海道線と合流する新所原(しんじょはら)にとうちゃく。博士とわかれの握手をかわし、天浜線のたびをおえる。

20150921_160050 新所原 - 天浜線気動車
新所原(しんじょはら)

  • このひの乗車記録 - 2015年9月21日、げつようび、はたび
    • 西鹿島 13:52 → 14:06 都田
      〔9.2km、14分、39.4km/h、410円*1
    • 都田 15:02 → 15:58 新所原
      〔30.0km、56分、32.1km/h、760円*2
  • このとき利用したきっぷ
    • 天浜線・あかでん共通1日フリーきっぷ(にし) - 2015.9.21
      天浜線・あかでん共通1日フリーきっぷ(にし)おもて - 2015.9.21 天浜線・あかでん共通1日フリーきっぷ(にし)うら - 2015.9.21
      天浜線にし半分とあかでん全線共通の1日のりほうだいきっぷで料金は1,450円〕

(さんこう)

*1:じっさいにはのりほうだいきっぷを利用しており、この料金ははらってない

*2:じっさいにはのりほうだいきっぷを利用しており、この料金ははらってない

*3:じっさいにはのりほうだいきっぷを利用しており、この料金ははらってない