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新駅工事にトンネル起工式 - リニア着工から1年

リニア

きのう2015年12月17日で着工からちょうど1年。名駅では資材おきばの準備や用地交渉の継続、みなみアルプスではトンネル起工式と、2027年の開業にむけてリニア建設事業がすすんどる。

着工1年、リニア名古屋駅(あさひ)

  • 2027年に名古屋と品川を40分で結ぶリニア中央新幹線名駅周辺での着工から2015年12月17日で1年を迎え、地下の新駅建設へ準備が進む。新幹線や在来線が走る下を掘り進める工事や地権者との交渉など、難所続きの工程も見えてきた。
  • 来年にも始まる新駅工事に向け、JR名古屋駅の西側では資材置き場の整備が進む。在来線の太閤通北口改札の周辺では飲食店が移転し、通路両側に工事用の白い壁。来月2016年1月中旬にはこの改札も閉鎖され、隣の駅前駐車場は使えなくなる。
  • リニア工事は、名古屋や品川の新駅が本線に先行。JR東海名古屋の新駅工事を、2015年12月18日に本線着工の起工式がある南アルプストンネルと並ぶ「2大難工事」とする。開業予定の2027年までかかる見通しだ。
    リニア名古屋駅の地図(あさひ)
    △ リニア名古屋駅の地図(あさひ)
  • 新駅は地下30メートル、長さ1キロ、幅60メートル。工事は今の駅一帯の社有地の地下から取りかかる。地上の新幹線や在来線の運行をいかに妨げないかがカギだ。
  • 新幹線の高架を支える杭は、地下にできる新駅の天井より深く刺さっている。新駅工事では、天井までの深さの杭を別に打って地上の高架を支えつつ、もとの杭を撤去。一方で新駅の底に届く杭も打ち、それに支えられる形で天井を固めて、地下へ掘り進む。
  • 社有地でない駅の東西の部分は買収し、地上から掘る。付近の地盤は軟弱で、別の高層ビル建設現場では今月に陥没があった。長大な横穴になる工事現場へ地下水が漏れないよう、「土留め」と呼ばれる壁を築く。振動や騒音の抑制も、地上の住民生活や鉄道運行にとって大切だ。
  • リニアを新幹線の「バイパス」とするJR東海は、終点の名古屋から大阪方面への円滑な乗り換えも重視。互いのホーム間の移動は3~9分としており、エスカレーターやエレベーターの配置も含めた効率的な移動経路も検討する。
  • 地権者との交渉課題
    新駅を造る工事で買収が必要な土地は2万3千平方メートルで、地権者は120人。JR東海は用地取得を名古屋市の外郭団体に委託し、2018年度末までに終えたい考えだ。交渉は始まったが、来年2016年にずれ込むと説明を受けた地権者もいる。
  • 名古屋駅前では開発が進む。国土交通省が2015年9月に発表した基準地価で、東口と西口が商業地の上昇率で全国1、2位を占めた。ある地権者は「時価との差をどう埋めてもらえるのかが最大の関心だ」と明かす。
  • その先の地域でも、地下をリニアが走る地権者との交渉がある。買収対象地の外側、東西計1.7キロでトンネルが深さ40メートルの「大深度地下」より浅くなり、地権者に対し、地下を使うため土地利用を制限して補償する必要が生じるからだ。
  • リニアは都市部で基本的に大深度地下を通るが、名古屋の新駅は乗り換え時間短縮のため地下30メートルにできる。新駅に近づいて深さ40メートル未満になると、JR東海は地下を使う「区分地上権」を設定して地権者と交渉。対象は登記簿上で560人にのぼる。
  • 市内のある企業の土地も対象になった。マンション建設を考えていたが、担当者は「利用制限が不安だ」。補償は出るが、造る建築物の重さや杭の長さなど土地利用が縛られる。別の地権者は「地価が下がるかもしれないが、補償内容が明確でない」と話す。
  • JR東海の柘植康英社長は2015年12月9日の定例会見で、地権者との交渉について「人それぞれの思いがある。理解を得る努力に尽きる」と述べ、着工1年を受けてこう語った。「着実に進んだが、名駅周辺の用地価格上昇など、これからも厳しい道を歩むことになる」

トンネル着工 - 難所のみなみアルプスで起工式(ちゅうにち)

  • JR東海2015年12月18日、東京・品川-名古屋を結ぶリニア中央新幹線の2027年開業を目指し、山梨県早川町(はやかわちょう)で南アルプストンネルの起工式を開いた。新たに地下駅を造る品川と名古屋では昨年2014年12月から資材置き場整備などの準備工事に入っているが、本線に関わる工事は初めて。
  • 起工式には柘植康英(つげこうえい)社長や山梨県後藤斎(ひとし)知事、施工する共同企業体、JVの大成建設関係者らが出席し、10年にわたる工事の安全を願った。資材置き場を整備した後、来年2016年3月に非常口となる穴を掘り始める。
    みなみアルプス
  • 南アルプストンネルは山梨、静岡、長野の3県にまたがり、全長25キロ。標高2,500メートルを超える山々を貫く。トンネルの深さは地表から最大1,400メートルに達し、日本の鉄道史上、最も難しい工事の一つになると予想される。
  • 今回の工事は、南アルプストンネルのうち、山梨県側から静岡県境付近までの7.7キロで、2025年秋には完了する予定。
  • リニアは開業すると名古屋-品川間285.6キロを40分で結び、その86%がトンネルとなる。JR東海は2045年に大阪までの延伸開業を目指す。

◇            ◇

いよいよリニア建設も本格化していくのかってかんじだけど、工事はたいへんそうだね。名駅のほうは、新幹線のある部分はこれをささえながらしたにあなをほらにゃいかんし、ほのりょうがわは用地買収せにゃいかんし、さらにほのりょうがわも区分地上権設定ってのをやらにゃいかんって。ほいから、みなみアルプストンネルのほうは、標高2,500メートル以上のやまやまをつらぬく、ながさ25キロものトンネルで、いうまでもない難工事だ。開業の2027年まで、ほんなに余裕はなさそうだ。


(さんこう)