いっかいのってみたかったじねんじょ列車にのってきた。いや、じねんじょ列車といわず、このての料理列車にのったことがなかっただ。ほのゆめが実現したのは、さくらの満開もまぢかのおとつい2016年3月30日のこと。
◇ ◇
中央線で恵那にとうちゃく。いったんかいさつをでて、えきまえにみつけた喫茶店でいっぷく。えきにもどって、明知鉄道のまどぐちで、このあとのじねんじょ列車にのれるかってきく。もうしわけなさそうに、「きょうにきょうはむりです。予約制ですので」と駅員さんのこたえ。もし当日ドタキャンでもあったらってだめもとできいただけど、やっぱりあかんかった。まちあいしつにもいっぱいひとがおるわ。あきらめて、併結の一般車にのることに。
きっぷをかってかいさつをはいる。きっぷはいまどきめずらしい硬券だ。まあはいそこそこのかずのひとがおる1面1線の明知鉄道ホームにじねんじょ列車がはいってくる。おおーっ! けっこうな長編成だ。とまった列車から配膳かかりのおねえさんたちがホームにおりてきて、われわれをでむかえてくれる。
△ 20160330_122826 恵那 - 明知鉄道じねんじょ列車
列車はいちばんてまえの1両が一般車で、おくは3両もが食堂車だった。食堂車は1両30人だで、ぜんぶで90人のひとがじねんじょ列車をたのしむわけだ。食堂車も1両だらあっておもっとっただけど、平日ではあるけど行楽のこの時期、人気がたかいだ。食堂車の3両はまったくかたちがばらばらで、いかにもかきあつめてまにあわせたってかんじだ。配膳かかりのおねえさんたちのてまねきで、おきゃくさんたちがいっせいに食堂車にのりこんでいく。しゅっぱつは食堂車のほうが先頭になるだけど、先頭の1両分はホームがたりずに、1両めにのるおきゃくさんは、2両めからのって1両めにうつるってかたちだった。配膳かかりのおねえさんのほかにバスガイドさんもおるだけど、これは観光バスで恵那のえきまできた団体客にちがいない。このあと、どっかのえきでひろっていくものとおもわれる。
△ じねんじょ列車にのりこんでいくひとたち(うえ=122935)(した=123103)
さて、おれは一般車にのらにゃいかん。ホームをもどるとこで、なんにんかのおきゃくさんが配膳かかりのおねえさんに列車を背景の写真をとってもらっとるとこを発見。便乗しておれもとってもらった。料理列車のおきゃくじゃないけどとってもらえますかって、ていねいにたのんでのことだけどね。いやなかおひとつせず、っていうか、おきゃくさんがよろこんでくださることならよろこんで♪ってかんじで、とってくれたよ。みばえのするように、しゃがんでまでしてとってくれた。このことだけで、まあはいこころがみたされた。
△ じねんじょ列車のまえで記念さつえい(ひだり=123147)(みぎ=123154)
のりこみ完了♪ おねえさんがかくにん♪
12時40分、恵那のえきをしゅっぱつ。一般車からも貫通とびらごしに食堂車のようすがみえるだけど、じねんじょ料理にしたつづみをうつおきゃくさんたちのたのしそうなこと。いっぽうで、配膳かかりのおねえさんたちのなんとたいへんそうなことか。ふるびた線路設備、ふるびた車両で運行される明知鉄道は、ゆれもひどい。ほんななかで90人分の料理をじゅんばんじゅんばんにはこぶだよ。ほのあいだにも、おきゃくさんのもとめにおうじて、たべとるとこの写真もとってあげにゃいかんし。なのに、えがおをたやすことはない。
△ 20160330 じねんじょ列車の客室内(ひだり=125135 食堂車)(みぎ=125547 一般車)
さて、一般車の客室内にめをむけると、さっきのバスガイドのおねえさんものっとる。引率してきたおきゃくさんたちがじねんじょ列車をたのしんどるあいだ、わが時間か。ほかのひとたちもふつうに列車のベンチシートにこしかけて、ふつうに日常をおくっとる。
列車はうららかなやまざとをごとごととはしる。速度はせいぜい40キロ。
△ 20160330_130045 じねんじょ列車 - 阿木(あぎ)停車(后方ふうけい)
おんな城主で有名な岩村もとおる。すれちがったあかい列車のかっこいいこと。ひなびたえきにはえる。
△ 20160330 じねんじょ列車 - 岩村しゅっぱつ(后方ふうけい)
(うえ=131247)(した=131258)
13時22分、山岡にとうちゃく。ひとり列車をおりる。じねんじょ列車の食堂車にのれんことがわかった時点で、終点明智のちょっとてまえのここ山岡に目的地をかえただ。いや、しかし3両のばらばらなこと。
△ 20160330_132221 山岡 - じねんじょ列車
かいさつをでて、っていうかかいさつはなく、きっぷは列車の車掌さんにわたしておわりだけど、ホームからそとにでて、えきまんまえの「かんてんかん」にむかった。明知鉄道はじねんじょ列車以外にもいろいろと料理列車をはしらせとって、ほのなかに寒天列車ってのもあるだけど、かんてんかんではほの寒天列車ででてくるのとほぼおんなじとおもわれるかんてん料理をたのしんだだよ。かんてんはここ山岡の特産で、この資料館ではかんてんの展示をするだけじゃなくて、料理もたべさせてくれるだ。このかんてんかんのことはあらためてかくよ。
明知鉄道くだり時刻表〔平日〕 (※ じねんじょ列車などの料理列車はあかじで表示)
(さんこう)
- 恵那から明知鉄道じねんじょ列車にのる。|いわせあきひこ|フェースブック|2016年3月30日12:45
- このふゆもじねんじょ列車 - 明知鉄道 - あきひこゆめてつどう|2015/12/07
- ふゆのやまざとをじねんじょ列車がとことことはしる。いいふうけいだな。中央線の恵那と大正村の明智をむすぶ明知鉄道ではしっとるだけど、広報担当のおねえさんも参加をよびかけとる。
- 寒天列車 - あきひこゆめてつどう|2015/04/12
- じねんじょ 列車 - あきひこゆめてつどう|2012/12/05
- うん、じねんじょ たべながら、ゆきの 明知鉄道に のるって いいね〜 栄養 つけて、さぶさも ふきとばすぞ! あ、じねんじょってのは とろろの なかでも 高級な もんで、にほん 古来から 自然に やまに 自生しとった もんだげな。