松原団地駅の名称変更から草加市の鉄道利用状況をみてみた

通称は「団地」でも公称は「住宅」だ。たとえば古井団地じゃなくて古井住宅。ところが、さいたま県にこの「団地」のついためずらしいえきがある。草加市内、東武スカイツリーライン松原団地駅だ。1962年、団地の完成にあわせておんなじなまえのえきができたってわけだ。団地は当時、東洋最大規模のマンモス団地だっただげな。ってか、にほん以外の東洋のどこに団地があったのかしらんけどね。このとし、当時は伊勢崎線(いせさきせん)っていっとったスカイツリーラインの地下鉄日比谷線のりいれもはたしとる。よは高度経済成長まっしぐら。市街地開発のなみが草加にまでおしよせとっただ。

草加市内の鉄道駅地図(あきひこ)
草加市内の鉄道駅地図(あきひこ)

この松原団地駅も開業50年をすぎて、らいねん2017年には独協大学駅(どっきょうだいがくえき)ってなまえをかえるだげなけど、きょうはこの松原団地駅をふくむ草加市の鉄道利用率をみてみることにする。人口、市内各駅の1日平均乗降客数とほの合計、鉄道利用率を表にしてみるとこうなる。さんこうまでにわがあんじょうしのものもならべてけいさい。

草加市とあんじょうしの鉄道利用率くらべ(あきひこ)
草加市とあんじょうしの鉄道利用率くらべ(あきひこ)

うん、松原団地、草加の8万2千人についで5万5千人もの乗降客数がある。草加が急行停車駅であるほかはふつう停車駅なだけど、いちばんすくない新田(しんでん)でさえ3万1千人だ草加市内4駅あわせて20万5千人で、人口の83パーセントってすげえや。

この草加市のすごさは、わがあんじょうしとくらべてみるとようわかる。いちばんおおい東海道線のあんじょうえきでさえ2万1千人と、新田にさえおよばん。名鉄のしんあんじょうえきも1万9千人。いちばんすくない堀内公園駅にいたっては千人にもみたん。全9駅あわせても6万8千人と草加駅ひとえきよりすくなくて、あんじょうしは人口の36パーセントしか鉄道をつかっとらん。

いや、東京がよう鉄道を利用しとるっていうべきか、愛知県がぜんぜん鉄道を利用しとらんっていうべきか。


(さんこう)

  • さよなら「松原団地」駅 - 団地とあゆんだ半世紀、来春改名(伊藤悟さん)|あさひ|2016年6月23日07時13分
    • 東武鉄道は2016年7月22日、東武スカイツリーライン松原団地駅の駅名を来年2017年春、「独協大学前〈草加松原〉」に変更すると発表した。マンモス団地の入居開始とともに1962年に開業した歴史ある駅名は55年で消えることになる。
    • 草加市によると、10年ほど前から「松原団地の建て替えや市街地の開発で、駅周辺の環境が大きく変わっている」と駅名変更を求める市民らが運動を開始。2014年、松並木「草加松原」が国名勝に指定されたのを機に、草加商議所や町会連合会の会員らを中心に駅名変更を求める協議会が設立された。
    • 一方、現駅名への愛着が強い住民もおり、草加市は昨年2015年7~10月、団地の住民らから意見を聴いた。反対の声もあったが、協議会の要望通りに駅名変更を東武鉄道に求めることが決まった。
    • 1964年に開学した独協大景勝地の名を冠する新駅名について、田中和明市長は「若者が学ぶ成長性と、いにしえの雰囲気が漂うまちというイメージをアピールし、地域の魅力を高めたい」とコメントした。