自治体が廃線提案?? - 夕張市

廃線って、ふつう、路線の運営が困難になった鉄道事業者がいいだすもんだけど、こんかい、利用するがわから廃線をいいだすっていうおかしな事態になった。ばしょは夕張市。路線は石勝線(せきしょうせん)から分岐する夕張支線16.1キロ。

夕張-札幌間路線図(あきひこ)
夕張-札幌間路線図(あきひこ)

きのう2016年8月ようか、夕張市長がJR北海道にもうしいれただげな。あさひの記事にこうかいてあった。

夕張市、JR石勝線の支線廃止提案|あさひ|2016年8月9日09時02分
  • 新たな公共交通作りも
    夕張市の鈴木直道市長は2016年8月8日、JR石勝線夕張支線(新夕張-夕張 16.1キロ)について、JR北海道支線の廃止と、JR北と同市による新たな地域公共交通作りを提案した。自治体側が路線廃止の提案をするのは異例で、同支線は廃止に向けて動き出す。
  • 鈴木市長が同日、JR北本社で島田修社長と面談。利用客の減少や設備の老朽化で存続は困難としたうえで、市中央部に建設する複合施設の「交通結節点」の整備に協力することや、JR北の所有地の有効活用、市への職員派遣などを要望した。廃止時期は交通拠点が整備される2019年3月がメドとした。
  • JR北は先月2016年7月、単独では維持が難しい路線を今秋公表し、沿線自治体と存廃を含めた協議を始めると表明。夕張支線は輸送密度が昨年度2015年度118人と極端に低く、1日9往復だった運行本数も今年2016年3月から5往復に減るなど、協議対象となることが確実視されていた。
  • 同市内では支線に沿うように路線バスが運行中だ。今月2016年8月からは予約があった時にだけ運行する「デマンド交通」の実証実験が始まるなど、人口減少が進む地域での新たな交通体系づくりが動きだしている。このため、赤字解消が見込めない鉄道を維持するより廃線を求めたうえで、協力を引き出したほうが得策と判断。鈴木市長は異例の提案に踏み切った。
  • 沿線も同市だけで、協議がしやすい事情もある。鈴木市長はJR北との面談後、「座して廃線を待つのではなく、攻めの廃線を考えたい」と話した。
  • JR北は「早々に返答したい」とコメント、今月2016年8月末にも島田社長が同市を訪問して説明する運びだ。JR北が今後本格化させる他の沿線自治体との協議にも影響を与えそうだ。

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鉄道なくしといて、なにが「あらたな地域公共交通づくり」かね。市中央部に建設する複合施設の「交通結節点」ってのは、バスターミナルのことかね。運行本数のへった鉄道にみきりをつけて、路線バスや「デマンド交通」に全面的にたよるようにするっていうのかね。夕張支線に6駅あるうちで、極端にご利用のすくないえきは1駅しかないっていうのに。


(さんこう)