根室線くしゃくしゃ - 2016年9月の連続台風で

しらんかったけど、北海道の鉄道、この2016年9月の連続台風でえらい被害うけとるわ。日高線根室線石北線のみっつが被害うけとるだけど、とりわけ根室線がくしゃくしゃだ。

根室線被害状況写真  (0) 327-318

札幌、滝川から帯広、釧路をとおって根室にいたるのが、札幌への短絡線である石勝線をふくめた根室線なだけど、根室線と石勝線の合流地点あたりから帯広のてまえあたりにかけて、被害が集中した。

根室線2016年9月複数台風被害集中地区(あきひこ)

拡大するとこうなる。1番から15番までが被害か所だ。いや、めちゃめちゃに寸断されとる。

根室線2016年9月複数台風被害か所図(あきひこ)

1か所づつみていく。

石勝線(せきしょうせん)区間 〔1番と2番〕

流木支障に路盤流出。

根室線被害状況写真 (1) 327-298 根室線被害状況写真 (2) 200-250

幾寅(いくとら)から新得(しんとく)まで 〔3番〕

複数か所で土砂流入。

根室線被害状況写真 (3) 323-315

落合(おちあい)から新得(しんとく)まで 〔4番から7番〕

土砂流入が2か所と、橋脚のねもとがあらわれちゃったとこと、線路流失のとこ。

根室線被害状況写真 (4) 323-342 根室線被害状況写真 (5) 300-340
根室線被害状況写真 (6) 322-329 根室線被害状況写真 (7) 429-316

新得(しんとく)構内 〔8番〕

鉄橋の流失と路盤の流出。そうとうひどいみたいだね。

根室線被害状況写真 (8) 327-295

新得(しんとく)から十勝清水(とかちしみず)まで 〔9番〕

鉄橋の流失。どえらいみずかさになっただね。

根室線被害状況写真 (9) 328-318

十勝清水(とかちしみず)構内 〔10番〕

線路冠水。

根室線被害状況写真 (10) 327-235

十勝清水(とかちしみず)から羽帯(はおび)まで 〔11番から14番〕

鉄橋流失に土砂流入に路盤流出に護岸変状。

根室線被害状況写真 (11) 327-318 根室線被害状況写真 (12) 295-270
根室線被害状況写真 (13) 287-287 根室線被害状況写真 (14) 334-252

御影(みかげ)から芽室(めむろ)まで 〔15番〕

路盤流出。

根室線被害状況写真 (15) 355-273

◇            ◇

いや~、たんへんな状況だってことがわかっただらあ。ほいで、えいきょうは、札幌から帯広、釧路にむかう旅客だけじゃなくて、貨物にもおよんどるだげな。十勝産のやさいとかを札幌にはこぶのに、けっこう貨物輸送をつかっとったみたいで、こんかいの根室線寸断でほの分をトラック輸送にまわしとるだけど、運転手さんの不足もあっておっつかんくて、本来はこぶべき全体量の半分ぐらいしかはこべんっていう状態らしい。

JR北海道のホームページによると、すくなくともことし2016年11末まで運行再開は困難ってかいてあるけど、JR北海道まかせにすることなく、国費をつぎこんでのはやい復旧をのぞむ。


(さんこう)

  • 台風などの被害による道内の列車の運行状況について - JR北海道(2016年9月13日17時現在) 【PDF】
    台風などの被害による道内の列車の運行状況(JR北海道)2016.9.13現在
    〔かくだい〕
    根室線被害か所いちらん - 2016年9月の複数台風によるもの
    〔かくだい〕
  • トラック需要、北海道東部で急増 - 台風10号で鉄道寸断(光墨祥吾さん、上地兼太郎さん)|あさひ|2016年9月11日16時34分
    • 台風10号の影響で、道東を中心にトラック輸送の需要が急速に高まっている。農作物が収穫期を迎えたものの、JR根室線の寸断が長期化し、貨物列車での輸送が滞っているためだ。ただ、トラック業界は元々人手不足で、運転手の高齢化も進む。「早く復旧してほしい」との声が業界内でもあがる。
    • 2016年9月7日午后9時過ぎ。道東自動車道占冠パーキングエリアには、大型トラックやトレーラーがひっきりなしに出入りしていた。道東道は、日勝峠狩勝峠が通行止めとなり、道東と道央を結ぶ唯一の道。運転手が休憩で仮眠をとるなどしていた。
    • 男性運転手(33)は根室から札幌までサンマを運ぶ途中で、「輸送する荷物の量が増えている。自然災害が原因だから仕方ないのですが」と疲れた様子で語った。
    • 橋が複数流されたJR根室線は2016年12月まで復旧できない見通しで、貨物列車(1日最大16本)もストップしたまま。道東からの荷物はこの時期、収穫されたジャガイモなどの農畜産物が多く、通常なら5トンコンテナで565個分にのぼる。この運搬のために、トラック需要が高まっている。
    • JR貨物は2016年9月5日から、札幌-帯広間で、トラックでコンテナを運ぶ代替輸送を始めた。輸送量の目標は1日最大150個だが、2016年9月9日時点で確保したトラックは約30台で、週明けには本州からも15台ほどを集める。それでも貨物列車の輸送力にはほど遠い。
    • 十勝の運送会社の輸送先はJR貨物帯広貨物駅が中心だが、札幌まで行くことも珍しくなくなった。主に乳製品を運ぶ「北海運輸」(芽室町)の駒月義勝常務は「トラックの数は決まっているし、人手も足りない」。業界内では、破損した橋の修理のために鋼材などを運ぶケースも増えているという。別の運送会社の担当者は「トラックと運転手の数が限られている中で、できることをやっていくしかない」と話す。
    • 運送業界は慢性的な人手不足だ。長時間勤務の一方で低賃金という労働環境が背景にある。厚生労働省の2013年の調査では、全産業の平均は労働時間が2,124時間、年間所得が469万円だったが、大型トラック運転手は2,640時間、416万円。平均年令も高く、北海道運輸局によると、男性運転手は50歳以上が39.9%だったのに対し、29歳以下は5.4%だった(2012年度)。
    • 北海運輸の駒月氏は「需要がいくら増えたとしても、高令化ドライバーも多い中で無理はさせられない」と打ち明ける。運転手の心中は複雑だ。帯広市の男性(44)は「休まないといけないことはわかっているが、仕事量が多くて……」と嘆き、つぶやいた。「根室線が早く復旧してほしい」
  • 札幌-釧路、帯広 - 特急運休長期化 - 輸送力、通常の5わり - 物流、観光えいきょうひろがる|どうしんウェブ/電子版(道東)|2016/09/08 07:00
  • 石勝線と根室本線 - あきひこゆめてつどう|2014/11/19