富良野-新得間、このままなくなるのか

町長に廃止をつたえる

JR北海道の社長が南富良野町(みなみふらのちょう)をおとずれ、町長に富良野新得(しんとく)間81.7キロをバス転換したいってはなしたらしい。

連続台風でくしゃくしゃになっとる

富良野新得間のうち、富良野町の代表駅である幾寅(いくとら)-新得間はことし2016年9月の連続台風でくしゃくしゃになってから運行休止がつづいとるだけど、このまま廃止にしちゃわあってことか。

  • 根室線くしゃくしゃ - 2016年9月の連続台風で - あきひこゆめてつどう|2016/09/14
    • しらんかったけど、北海道の鉄道、この2016年9月の連続台風でえらい被害うけとるわ。日高線根室線石北線のみっつが被害うけとるだけど、とりわけ根室線がくしゃくしゃだ。
    • 札幌、滝川から帯広、釧路をとおって根室にいたるのが、札幌への短絡線である石勝線をふくめた根室線なだけど、根室線と石勝線の合流地点あたりから帯広のてまえあたりにかけて、被害が集中した。
    • いや~、たんへんな状況だってことがわかっただらあ。ほいで、えいきょうは、札幌から帯広、釧路にむかう旅客だけじゃなくて、貨物にもおよんどるだげな。十勝産のやさいとかを札幌にはこぶのに、けっこう貨物輸送をつかっとったみたいで、こんかいの根室線寸断でほの分をトラック輸送にまわしとるだけど、運転手さんの不足もあっておっつかんくて、本来はこぶべき全体量の半分ぐらいしかはこべんっていう状態らしい。
    • JR北海道のホームページによると、すくなくともことし2016年11末まで運行再開は困難ってかいてあるけど、JR北海道まかせにすることなく、国費をつぎこんでのはやい復旧をのぞむ。

支線状態になっとるほうだけ廃止か

ところで、根室線でくしゃくしゃになったのは幾寅-新得間だけじゃなくて、つづく新得-芽室(めむろ)間30.2キロもだ。新得-芽室間が根室線の基幹部分であるのにたいして、幾寅-新得間のほうは実質的に支線になっとって、この支線状態になっとるほうを廃止せえってことになる。十勝、釧路方面から道都札幌にいくばあい、新得から石勝線(せきしょうせん)にはいっていく経路がちかみちであり、特急もこの経路をとおっとる。ってことで、新得-芽室間のほうは廃止にならず、ことし2016年中の運行再開をめざしとる。

健さんの映画の舞台にもなったのに

幾寅は、健さんの映画の舞台にもなった有名なえきだ。おなじく健さんの映画の舞台になった留萌線(るもいせん)の終着駅、増毛(ましけ)も、まあはいらいげつ2016年12月よっかに廃止になるだけど、幾寅もこれにつづくのか。


(さんこう)

  • 「北の国から」の舞台、富良野-新得間廃止検討にファン複雑|どうしんウェブ/電子版(道北)(渡辺拓也さん)|2016/10/28 11:00
    • JR北海道根室線富良野新得間について、廃止を伴うバス転換を検討していることが明らかになった。現実になれば、布部、山部、下金山、金山、東鹿越、幾寅、落合の7駅が廃止の対象となる。沿線はしばしばテレビドラマや映画の舞台となっており、ゆかりの駅舎を訪れる観光客や近隣住民は、突然の廃止論議を複雑な気持ちで受け止めている。
    • 「北の国此処(ここ)に始(はじま)る」。脚本家倉本聡さん直筆の木製看板があるJR布部駅。テレビドラマ「北の国から」の第1話が撮影され、ファンの間で「聖地」と呼ばれる。待合室には訪れた人が思いをつづる「旅ノート」が置かれている。連日多くの書き込みがある中、JRによるバス転換の検討が報じられた2016年10月25日には早速、「布部駅も廃止になるのかと思うとさびしい」というコメントがあった。
    • ドラマのファンで、原付バイクで道内を旅行中に同区間の廃止検討を知ったという佐賀県鳥栖市の会社員松隈亮さん(42)は2016年10月26日、布部駅を初めて訪れ、「もし布部駅も無くなったら、この集落の顔が無くなってしまうのでは」と惜しんだ。
    • 北の国から」は富良野市内を舞台に1980年に撮影が始まり、1981年に放送開始。シリーズ化され、2002年まで放送された。
    • 布部駅近くで商店を営む坂口道郎(みちお)さん(80)は、駅周辺で行われた撮影の様子を鮮明に覚えている。「駅前の通りで、岩城滉一さんがバイクを乗り回すシーンを撮影していた。あのころは有人駅舎だった」と振り返り、「布部地区はお年寄りも多く、自分もたまにJRを利用する。もし鉄路が廃止になれば、困る人も多いだろう」と懸念した。
    • 幾寅駅では、1999年に俳優高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影が行われた。駅舎の外観は高倉さん演じる駅長が勤める「幌舞駅」として使われ、当時のまま保存されている。駅舎内には衣装やサインなどの資料が展示され、撮影から17年たった今も、年間2万5千人ほどの観光客が訪れる。
    • 2016年8月下旬の大雨で、幾寅駅のある東鹿越-新得間は依然、不通のまま。駅舎にカメラを向けていた横浜市の鉄道カメラマン衣斐隆さん(41)は「台風被害から立ち直ろうとしている矢先に、廃止の話が出るとは。とても残念です」と、がっかりした表情を浮かべた。
    • 幾寅駅の「鉄道員」資料コーナーの管理を行っている南富良野まちづくり観光協会小林茂雄理事は、JRの鉄路廃止の検討について「まさに寝耳に水。大変驚いた」と話す。
    • 高倉さんの人気は中国や韓国などアジア圏でも高く、近年は外国人観光客の姿も多い。小林理事は「訪日外国人が増える中で、廃止論議が浮上した。車の運転に不安がある海外客のためにも鉄路を残してほしいが、JRの経営は厳しい。複雑な気持ちだ」と話した。
  • 健さんの映画『駅』の舞台になったえきがなくなる - 2016.12.4 - あきひこゆめてつどう|2016/05/06
    • 留萌線(るもいせん)の終着駅、増毛(ましけ)を舞台につくられた映画『駅』のいちばめんだ。健さん、かっこいいよね~。倍賞千恵子さん、きれいだよね~。でも、まあ、こんなばめんもみれんくなっちゃうだ。
    • きのう、再放送の『駅』をみて感激したとこで、きょう、留萌線の増毛-留萌間16.7キロの廃止がことし2016年12月よっかにきまったことをしった。
  • 極端にご利用のすくないえき 【中部篇】 - あきひこゆめてつどう|2016/02/21
    • 根室本線 - 滝川から新得まで
      • この区間根室本線をなのるものの、道東への幹線っていう機能は石勝線にゆずっており、やっぱりみどりいろのまるのえきがようけあり、あかまるのえきもふたつある。
  • 石勝線と根室本線 - あきひこゆめてつどう|2014/11/19
    • そもそも根室本線の起点は旭川だっただ。旭川からぐーっとみなみにすすんだとこで、きゅっとむきをひがしにかえ、狩勝峠(かりかちとうげ)をこえ新得から帯広方面にむかう。旭川-帯広間の開業は1907年のこと。ただ、この経路だと札幌から帯広方面にいくのにずいぶんとおおまわりだ。
    • ほこで、1913年に短絡線として、旭川よりてまえの滝川から函館本線を東南方向に分岐して、当初の根室本線旭川-新得間の中間地点、富良野をむすぶ線ができて、これがあたらしい根室本線になったってわけだ。旭川-富良野間は富良野線となまえをかえる。ちなみに根室本線がいまの終点、根室までのびるのは1921年のこと。
    • ただ、これでも地図上でみると、やっぱりおおまわりだ。ってことで、時代がくだって1981年、ふるい夕張線を一部つかいつつも、夕張山地を東西にぶちぬくかたちであたらしい線路をひいて、札幌と新得をむすぶ線ができた。これが石勝線(せきしょうせん)だ。厳密にいうと、札幌から白石(しろいし)までの5.8キロは函館本線、白石から南千歳(みなみちとせ)までの38.2キロは千歳線をつかっとって、南千歳から新夕張をとおって新得までの132.4キロが石勝線だ。
    • 石勝線をつかって札幌から新得まで176.4キロ。滝川まわりより43.4キロの短縮で、ほのまえの旭川まわりだったときとくらべると、じつに96.9キロもの短縮だ。新夕張新得間の沿線に人家はまばらなようではあるけど、札幌から帯広、釧路にむかう特急列車が石勝線をいきかう。
  • 幾寅駅(いくとらえき)-高倉健さんのおもいで - あきひこゆめてつどう|2014/11/18
    • 根室本線(ねむろほんせん)は滝川(たきかわ)を起点として、富良野(ふらの)、新得(しんとく)をとおって、帯広(おびひろ)、釧路(くしろ)、根室にいたる全長443.8キロの線だけど、札幌から帯広、釧路にいく特急は、まず千歳線(ちとせせん)、石勝線(せきしょうせん)をとおって新得にいき、ほっから根室本線にはいっていく。したがって、滝川から富良野をとおって新得にいくまでの136.3キロは「本線」をなのりながらも、実質はたんなるローカル線にすぎん。