東大手にエレベーター

瀬戸線に東大手(ひがしおおて)っていう地下駅がある。名古屋の官庁街のひがしのほうにあって、地下鉄名城線市役所駅からひがしに450メートルぐらいのきょりにある。瀬戸線の起点であり名古屋の中心である、おなじく地下駅の栄町(さかえまち)のつぎのえきでもあり、乗降客もおおくてしかるべきだっておもうだけど、いまヰキペディアをみてみると1日平均3,582人*1しかない。わが西尾線の急行停車駅、みなみあんじょう*2や桜井*3でも4,000人をこえとるのにだ。じっさいこのえきにいってみると、さびれた感がすごい。地下駅ってこともあるだけど、ここにえきがあるだぞっていうふんいきがまったくない。官庁のしきちと道路のあいだによこたわる緑地帯のなかにうもれるようにいりぐちがあって、はじめてこっから電車にのったときなんか、まったくどっからのやあいいかわからんぐらいだった。ほいから、地下ホームや階段もふるびたまんまで、まるで廃墟だ。

東大手のえき
20160821_140218 尾張瀬戸いきふつう - 東大手 120505 瀬戸線 (11) 15:14 東大手
(2016.8.21 さつえい)(2012.5.5 さつえい)

さて、こんな東大手にエレベーターができる。あわせて、ホームがかさあげされて、車椅子用階段昇降機も設置されるっていう。

なが~い階段、苦労解消へ - 名鉄・東大手駅、来春に昇降機新設
  • 「長すぎる階段」で知られる名鉄瀬戸線の東大手駅に来年2017年3月末、エレベーター1基と車いす用の階段昇降機2基が新設される。これまではエレベーターもエスカレーターもなく、「バリアフリー」にはほど遠かっただけに、体の不自由な人や高齢者らが利用しやすくなりそうだ。
  • 地下深くにある東大手駅。南北に地上とつながる長い階段がある。北側の階段は現在、エレベーターの設置工事中で、使えるのは南側だけ。記者が実際に上ってみると、85段あった。急ぎ足で上ると、息も切れぎれに。
    東大手のなが~い階段(ちゅうにち)
  • 東大手駅の栗山隆志駅長(55)は「高さでいうとビルの2階半くらいはあるのでは」と話す。駅周辺には官公庁や病院、学校などがあるが、利用者らはこの長い階段で地上に出なければいけない
  • 「かなりしんどい。息が上がります」。通学で駅を利用する明和高校2年の中村樹(いつき)さんは、松葉づえをつきながら階段を上り下り。「バスケの部活中に左脚の靱帯(じんたい)を痛めて。エレベーターがあれば毎日でも使っていたはず」。記者がエレベーターができることを告げると「まじすか」とぽつり。「完成する頃には(けがは)治ってますね」と苦笑いした。
  • 名鉄広報部によると、利用者から要望はあったが、工事開始までに時間を要した。駅の大半は、特別史跡に指定されている名古屋城の外堀の地下に位置する。文化財保護法の制約で、当初予定した場所にエレベーターを設置できなかったことなどが理由という。
  • 栗山駅長は「長い階段を避けて地下鉄やバスを利用する人もいると聞いている。遠ざかっていたお客さまに、また利用してもらえれば」と期待する。
    なが~い階段、苦労解消へ - 名鉄・東大手駅、来春に昇降機新設:愛知:中日新聞(朝国聡吾さん)|2016年12月7日

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なるほど、えきのまわりの緑地帯は特別史跡に指定されとる、名古屋城のそとぼりだっただね。ほいで、エレベーターを設置する工事も着手するまでに時間がかかったってわけだ。

工事の完成はらいねん2017年3月末か。あかるいえきにうまれかわって、地下鉄やバスににげとった利用者がもどってきてくれるといいね。都心のえきにふさわしいえきであってほしいもんだ。


(さんこう)

*1:2014年の統計数値

*2:2014年の1日平均乗降客数4,502人

*3:2014年の1日平均乗降客数4,290人