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豊橋線急行列車の時刻表 - 戦前の愛知電鉄

名鉄

豊橋

戦前、愛知電鉄っていう鉄道会社があった。いくつかある名鉄の前身のひとつで、常滑線を建設したあと、神宮前からひがしにむかって豊橋線を建設していっただけど、きょうは当時の路線図にのっとった急行列車の時刻表を紹介する。

愛知電鉄路線図 (3) 豊橋線急行列車時刻表 625-380
(豊橋線急行列車時刻表)

弾丸特急

のぼりの神宮前発豊橋いきの時刻表で説明する。特急は12時発の1日1本で、急行は毎時正時発が1日9本ある。里程はマイル表示でわかりにくく、現在のキロ数で表定速度を計算してみる。特急は所要時間が1時間3分で、表定速度は時速59.2キロ。急行は所要時間が1時間12分で、表定速度は時速51.8キロ。特急の時速59.2キロは、競争あいてである省線東海道線特急の名古屋-豊橋間の時速54.3キロをしのぎ、弾丸特急っていわれた。1917年3月なのかの本笠寺(もとかさでら)開業から順番に線路をのばして、ついに1927年6月ついたちに豊橋のりいれをはたした愛知電鉄が、同時に弾丸特急を運行して、省線にたいする優位性をおおいにうったえただ。

豊橋線急行列車時刻表 - 豊橋いき
(豊橋線急行列車時刻表 - 豊橋いき)

いまもすばらしくはやいけど

この愛知電鉄の高速志向はいまの名鉄にひきつがれる。いまは名古屋本線の一部になっとる豊橋線だけど、おんなじ神宮前-豊橋間の数字をみてみると、名鉄最速の快速特急の表定速度は時速86.8キロとすばらしくはやい。ただ、省線をひきつぐJR東海東海道線をはしる新快速は金山-豊橋間の表定速度が時速88.2キロと、名鉄をわずかにしのいどる。東海道線のほうが名古屋本線よりおおまわりのため所要時間では互角なだけど、ふたたび名鉄が優位にたつためにも、尾張部の曲線のおおい区間の改良と、飯田線と共用区間になっとる伊奈-豊橋間の分離をすすめたい。

豊橋線急行列車時刻表 - 熱田いき
(豊橋線急行列車時刻表 - 熱田いき)

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(さんこう)

  • 愛知電鉄路線図 - おぼえがき|2017/01/03
  • 名鉄資料館でみてきたもの (11) 愛知電鉄沿線案内 - あきひこゆめてつどう|2016/11/10
    • まずはいちばんひだりの「三河」から。まんなかをよこにはしるのがいまの名古屋本線になる。起点はこっからみぎにはずれたとこにある神宮前だけど、さいしょに本笠寺(もとかさでら)まで開業したのが1917年3月なのか。ふたつきあとの1917年5月ようかには有松(ありまつ)まで開業。このときまで路線名は有松線だった。
    • さらに6年あとの1923年4月ついたちに知立(ちりゅう)まで開業。交差するのは、当時まんだ三河鉄道が運行しとった三河線三河鉄道のほうは、1914年の刈谷-碧南(当時は大浜)間の開業をかわきりに、1920年までに知立から豊田市(当時は挙母)まで路線をのばしとったで、三河にあっては名古屋本線より三河線のが先輩だっただ。
    • また、ふたつきあとの1923年6月ついたちに1日に岡崎公園前(当時は西岡崎)まで開業。知立岡崎公園前間にあるわがしんあんじょう(当時は今村)もこのときに開業しとるだけど、まんだ西尾線はない。西尾線の開業はこの3年あとの1926年7月ついたちのことになる。東岡崎まで開業したのは1923年8月ようか。知立から岡崎までは、ほれまでの有松線から岡崎線となまえをかえて延伸。
    • ところで省線(のちの国鉄)は岡崎のえきのとこが表示してあるだけだけど、1923年当時、岡崎から西尾まで開業しとった西尾鉄道がないのはかたておちのようなきもする。西尾鉄道の開業は1911年10月30日のことで、三河鉄道よりさらに先輩なだ。西尾鉄道ができて、三河鉄道ができて、ほのあとに愛知電鉄ができていくっていう順番だ。
    • ちなみに、豊橋(当時は吉田)まで開業するのは1927年6月ついたちのことで、また岡崎線から豊橋線となまえをかえる。
  • 名鉄資料館でみてきたもの (9) 昭和以降の名鉄の歴史 - あきひこゆめてつどう|2016/11/03
    • 1927.6.1、愛知電鉄 神宮前-吉田(現豊橋)間全通
      筆者の感想=愛知電鉄ってのは名鉄の前身のひとつで、名古屋本線の神宮以東や常滑線なんかの東部線を運行しとった会社だ。豊橋までつながったのが1927年ってのは、ほんなにはやくなかっただなってかんじ。愛知電鉄傘下の碧海電鉄が、米津までではあるけど西尾線を開業させたのが1926年だで、ほの1年あとに豊橋までいけるようになっただ。
    • 1935.8.1、名岐鉄道と愛知電鉄が合併、名古屋鉄道に社名改称
      筆者の感想=西部線が新岐阜までつながったほのとしに、いまの名鉄ができただ。
  • にほんいちの特別急行電車! - 愛電の熱田豊橋間 - あきひこゆめてつどう|2014/04/28
    • 「ほうして、1927年6月ついたちから実行する特別急行電車は、熱田豊橋間を1時間3分で突破するから、名古屋豊橋間を1時間10分ではしる省線の最優秀列車のぼりくだりの特急よりも速力がはやいで、にほんの鉄道界にニューレコードをつくったわけである」
    • 神宮前から豊橋までの62.2キロを1時間3分ではしったっていうと、表定速度は59.2キロになり、いまでもじゅうぶんにはやいスピードだ。ときはかねなり。いまから87年もまえにこんな弾丸特急をはしらせた愛知電鉄はえらい。
    • ちなみに、いま名鉄快速特急はこの区間を所要時間43分、表定速度86.8キロではしっとって、正常進化をはたしとるっていえる。
  • 名鉄小坂井支線 - Wikipedia
    • 1926年4月1日、愛知電気鉄道が東岡崎 - 小坂井間を開業。豊川鉄道(飯田線の前身)豊川駅まで直通運転開始。
    • 1927年6月1日、伊奈 - 吉田(現・豊橋)間が開業。伊奈 - 小坂井間は支線となる。
    • 1944年6月、伊奈 - 小坂井間単線化。
    • 1954年12月25日、伊奈 - 小坂井間廃止。
  • 名鉄豊川線 - Wikipedia
    • 1945年2月18日、豊川市内線として国府駅 - 市役所前駅(現、諏訪町駅)間が開業。
    • 1954年4月1日、市役所前駅 - 稲荷口駅間が開業。
    • 1954年12月25日、稲荷口駅 - 新豊川駅(現、豊川稲荷駅)間が開業し全通。豊川線に改称。伊奈駅 - 小坂井駅間の小坂井支線廃止。