やま、また、やまをこえて豊岡まで - はしだて3号とこうのとり5号をのりついで

豊岡のたび第2弾になる。名古屋から京都までのようすはぜんかい紹介したとこだけど、こんかいは、京都から豊岡までの山陰線区間のようすを紹介する。

2017.6.3 豊岡 (38) 福知山 - はしだて3号とこうのとり5号 1920-1080

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2017年6月みっかどようび10時25分、うしろに東舞鶴いきまいづる3号を連結したわが天橋立いきはしだて3号が京都駅31番のりばをしゅっぱつ。こっから目的地の豊岡までおおざっぱに西北方向にすすんでいく。

2017.6.3 豊岡 (11) 京都 - はしだて、まいづる 1920-1080
(11) 京都 - はしだて3号、まいづる3号

畿内はすぐにぬけて、亀岡からまあはい山陰は丹波のくににはいっとる。じきに園部(そのべ)にとうちゃく。運転士さんが交代。ここまでが嵯峨野線(さがのせん)の愛称もつく京都近郊区間だでか。

2017.6.3 豊岡 (21) はしだて3号 - 園部 1150-720
(21) はしだて3号 - 園部

園部をでてから左右はやま、やま、やまの連続となる。わがはしだて3号はひるむことなくぐいぐいとすすむ。

2017.6.3 豊岡 (22) はしだて3号 - やま 800-450
2017.6.3 豊岡 (23) はしだて3号 - やま 800-450
(22)(23) はしだて3号 - やま

やまんなか、日吉っていうえきで園部いき快速といきちがい。むこうがホームにとまっとるあいだに、こっちはみぎがわ通行でとおりすぎていく。

2017.6.3 豊岡 (24) はしだて3号 - 日吉(園部いき快速) 1760-990
(24) はしだて3号 - 日吉(園部いき快速)

ひきつづいて、やま、やま、やまの連続。

2017.6.3 豊岡 (25) はしだて3号 - やま 1280-720
(25) はしだて3号 - やま

のっとってはっきりわかっただけど、わがはしだて3号は、ほれまでののぼり勾配からくだり勾配にはいった。分水嶺(ぶんすいれい)をこえて、太平洋がわの流域から山陰がわの流域へとうつっただ。やま、やま、やまの景色はつづく。

2017.6.3 豊岡 (26) はしだて3号 - やま 1280-720
(26) はしだて3号 - やま

和知(わち)っていうえきでいきちがい。おー、山陰線にこんなしゃれた列車がはしっとるのか。わがはしだて3号のそっけない車両と対照的で、のっとるひとたちもとってもたのしそうにみえる。あとでしらべてわかっただけど、これものぼりのはしだて2号で、のりいれさきの京都丹後鉄道の車両、KTR8000がた気動車で運行されとるもんだった。ちなみにこっちは電車だ。

2017.6.3 豊岡 (27) はしだて3号 - 和知(はしだて2号) 1280-720
2017.6.3 豊岡 (28) はしだて3号 - 和知(はしだて2号) 1280-720
(27)(28) はしだて3号 - 和知(はしだて2号)

電車はすすんで、地形がちょっとひらけてくる。

2017.6.3 豊岡 (29) はしだて3号 - さと 1280-720
(29) はしだて3号 - さと

綾部(あやべ)にとうちゃく。園部をでて以来の停車駅だ。ここで、うしろのまいづる3号はきりはなされて、みぎうしろにスイッチバックして舞鶴線にはいっていく。ホームにおりてきりはなしのばめんをみたかったとこだけど、おいてきぼりがおそがくてようホームにおりんかった。

2017.6.3 豊岡 (30) はしだて3号 - 綾部 1280-720
2017.6.3 豊岡 (31) はしだて3号 - 綾部 1920-1080
(30)(31) はしだて3号 - 綾部

みぎに側線群をみながら、綾部をしゅっぱつ。

2017.6.3 豊岡 (32) はしだて3号 - 綾部しゅっぱつ 1920-1080
(32) はしだて3号 - 綾部しゅっぱつ

かわをわたる。あとでしらべたら、福知山盆地をながれる大河、由良川(ゆらがわ)の支流で、土師川(はぜがわ)っていうかわだった。

2017.6.3 豊岡 (33) はしだて3号 - みぎてに土師川 720-1080 2017.6.3 豊岡 (34) はしだて3号 - みぎてに土師川 720-1080
(33)(34) はしだて3号 - みぎてに土師川

車内放送にうながされてみてみると、土師川をわたったすぐみぎに福知山城がみえる。おー。

2017.6.3 豊岡 (35) はしだて3号 - みぎてに福知山城 950-1650
(35) はしだて3号 - みぎてに福知山城

11時44分、福知山にとうちゃく。京都からここ福知山まで88.5km、1時間19分、67.2km/h。まっとおそい表定速度を予想しとっただけに、70キロにちかい数字は意外だ。速度感もあった。高架のホームにおりると、きたに福知山のまちがひろがるのがみえる。

2017.6.3 豊岡 (36) 福知山のまち 1280-720
(36) 福知山のまち

さて、のりかえだ。はしだて3号はこのさき、山陰線からみぎに分岐する京都丹後鉄道の線にはいっていっちゃうで、こうのとり5号にのりかえるだ。こうのとりは新大阪を起点に福知山線をとおってここ福知山から山陰線にはいって、豊岡、城崎(きのさき)までいく特急だ。われわれははしだてからこうのとりにのりかえたけど、こうのとりからはしだてにのりかえたひともおったはずだ。おんなじホームでののりかえができるようにして、ここ福知山が鉄道交通の十字路としてじゅうぶんに機能するようにしとる。

2017.6.3 豊岡 (38) 福知山 - はしだて3号とこうのとり5号 1920-1080
(38) 福知山 - はしだて3号とこうのとり5号

のっぺらがおのはしだて3号から流線形のこうのとり5号にのりかえ。車両形式は、はしだて3号があたらしい287系で、こうのとり5号が北陸線しらさぎでもつかわれとったふるい289系。ただ、こうのとり5号にのりこんでみても、車内ははしだて3号とかわりない。

2017.6.3 豊岡 (37) 福知山 - こうのとり5号 1850-1040
2017.6.3 豊岡 (39) こうのとり5号=グリーン車 1920-1080
(37) 福知山 - こうのとり5号(39) グリーン車

はしだて3号でとうちゃくしてからわずか2分あとの11時46分にこうのとり5号は福知山をしゅっぱつ。ぐいーんってみぎにまがりながら、高架の線路を豊岡、城崎にむかっていく。

2017.6.3 豊岡 (40) こうのとり5号 - 福知山しゅっぱつ 1750-1030
(40) こうのとり5号 - 福知山しゅっぱつ

電車はやまざとをにしにすすむ。由良川水系から円山川(まるやまがわ)水系へとうつるだ。

2017.6.3 豊岡 (41) こうのとり5号 - やまざと 1280-720
(41) こうのとり5号 - やまざと

水量ゆたかなおがわがながれる。

2017.6.3 豊岡 (42) こうのとり5号 - やまざと 720-1080
(42) こうのとり5号 - やまざと

やまざとのふうけいがつづく。

2017.6.3 豊岡 (43) こうのとり5号 - やまざと 1920-1080
(43) こうのとり5号 - やまざと

わがこうのとり5号は速度感をもってすすむ。

2017.6.3 豊岡 (45) こうのとり5号=指定席 800-450
2017.6.3 豊岡 (44) こうのとり5号=自由席 1280-720
(45) こうのとり5号=指定席(44) 自由席

梁瀬(やなせ)っていうえきを通過。このえきが但馬のくにのさいしょのえきで、まあはい丹波のくにをぬけとっただ。

2017.6.3 豊岡 (46) こうのとり5号 - 梁瀬 1600-900
(46) こうのとり5号 - 梁瀬

だいぶ土地がひらけてきて、おおきなかわをわたる。あとでしらべると、これが下流で豊岡につながる円山川だった。車内放送がはいって、ひだりてとおくに天空のしろ竹田城があるっていったけど、ようわからんかった。

2017.6.3 豊岡 (47) こうのとり5号 - やまざと 1920-1080
(47) こうのとり5号 - やまざと

かわをわたってじきに和田山にとうちゃく。えきのきたには、ひろいあきちをへだてておおきな廃屋や給水塔のようなものがみえる。ここは播磨(はりま)のくには姫路からくる播但線(ばんたんせん)が合流してくるとこなだけど、往年は車両基地もそなえた、だだっぴろい構内のえきだったにちがいない。はんたいからこうのとり14号がやってきて、いきちがい。

2017.6.3 豊岡 (48) こうのとり5号 - 和田山 1790-1000 2017.6.3 豊岡 (49) こうのとり5号 - 和田山 1080-1920
2017.6.3 豊岡 (49-1) こうのとり5号 - 和田山 1080-960
(48)(49)(49-1) こうのとり5号 - 和田山

和田山をでるとおおきくきたにむきをかえるだけど、また地形がけわしくなって、しばらくみぎてに「のこぎりやま」がみえつづけたりする。なんていうやまだったのか。

2017.6.3 豊岡 (50) こうのとり5号 - やま 880-1050
(50)(51) こうのとり5号 - やま

かわをわたる。

2017.6.3 豊岡 (52) こうのとり5号 - やま 1700-960
(52) こうのとり5号 - やま

八鹿(ようか)っていうえきにとうちゃく。JR西日本の近郊がた電車といきちがい。あとでしらべると、城崎温泉発福知山いきのふつうだ。なるほど山陰線も城崎温泉までは電化区間だで、京阪神でかつやくする近郊がた電車がはしっとってもいいわけだ。

2017.6.3 豊岡 (53) こうのとり5号 - 八鹿 960-1700 2017.6.3 豊岡 (53-1) こうのとり5号 - 八鹿 960-720
2017.6.3 豊岡 (54) こうのとり5号 - 八鹿 1920-1080
(53)(53-1)(54) こうのとり5号 - 八鹿

また地形がひろがって、たうえをしてまもなさそうなたんぼがみえる。

2017.6.3 豊岡 (55) こうのとり5号 - さと 1280-720
(55) こうのとり5号 - さと

江原にとうちゃく。こっから出石鉄道(いずしてつどう)がみぎに分岐しとっただ。

2017.6.3 豊岡 (56) こうのとり5号 - 江原 1040-720 2017.6.3 豊岡 (57) こうのとり5号 - 江原 1080-1920
2017.6.3 豊岡 (57-1) こうのとり5号 - 江原 1080-960
(56)(57)(57-1) こうのとり5号 - 江原

いよいよ地形はたいらかになって、たんぼはますますひろがる。

2017.6.3 豊岡 (58) こうのとり5号 - さと 1920-1080
(58) こうのとり5号 - さと

たんぼがおわって、まちになってくる。いよいよ豊岡だ。

2017.6.3 豊岡 (59) こうのとり5号 - まち 1920-1080 2017.6.3 豊岡 (60) こうのとり5号 - まち 1520-1000
2017.6.3 豊岡 (61) こうのとり5号 - まち 1250-1030 2017.6.3 豊岡 (62) こうのとり5号 - まち 1140-1000
2017.6.3 豊岡 (63) こうのとり5号 - まち 1760-880
(59)(60)(61)(62)(63) こうのとり5号 - まち

さいしょにだだっぴろい側線群と、ほこにとまるだいだいいろの列車がみえてくる。豊岡のえきがこんなにだだっぴろい構内をもつってことが、ここ豊岡が山陰は但馬のくにの中心都市であることをものがたる。

2017.6.3 豊岡 (64) こうのとり5号 - 豊岡 1920-1080
(64) こうのとり5号 - 豊岡

山陰海岸ジオライナーもとまっとる。但馬のくにの中心都市、豊岡とにしどなりの因幡(いなば)のくにの中心都市、鳥取をむすぶために、2011年から投入された臨時快速列車だ。

2017.6.3 豊岡 (65) こうのとり5号 - 豊岡 1810-1020
(65) こうのとり5号 - 豊岡

12時40分、ひだりがわにJR西日本の近郊がた電車のとまるホームのみぎがわに、わがこうのとり5号がとうちゃく。福知山からここ豊岡まで59.9km、54分、66.6km/h。やっぱりこの66.6キロっていう表定速度は、このかんの地形、線形をかんがえると健闘しとるじゃないかな。

2017.6.3 豊岡 (67) 豊岡 - こうのとり5号 1920-1080
(67) 豊岡 - こうのとり5号

こうのとり5号がホームにおるうちに、はんたいから特急電車がはいってくる。きのさき16号だ。城崎温泉からきて京都までいく。

2017.6.3 豊岡 (68) 豊岡 - きのさき16号とこうのとり5号 1780-1080
2017.6.3 豊岡 (69) 豊岡 - きのさき16号とこうのとり5号 1280-720
(68)(69) 豊岡 - きのさき16号とこうのとり5号

はしだて3号ときのさき16号がでていったあとも、近郊がた電車はまんだとまっとる。時間からみて、福知山-豊岡間を往復するふつうがおりかえししゅっぱつをまっとるとこか。

2017.6.3 豊岡 (70) 豊岡 - 回送電車 1270-720
2017.6.3 豊岡 (66-1) こうのとり5号 - 豊岡(回送電車) 990-720
(70) 豊岡 - 回送電車(66-1) こうのとり5号 - 豊岡(回送電車)(ホームにとうちゃくしたときのもん)

さて、こせんきょうをあがって、かいさつをでる。自動改札機はなく、駅員さんがきっぷを回収してくれる。かいさつをでたとこがほのまま東西自由通路で、2011年2月13日の橋上駅化完成といっしょにできたもんだ。

2017.6.3 豊岡 (71) 豊岡=橋上かいさつ 720-1280 2017.6.3 豊岡 (74) 豊岡=橋上自由通路 1920-1080
2017.6.3 豊岡 (72) 豊岡=橋上自由通路 800-450 2017.6.3 豊岡 (73) 豊岡=橋上自由通路 800-450
(71) 豊岡=橋上かいさつ(74) 東西自由通路(72) (ひがしむき)(73) (にしむき)

えきまえひろばにおりる。ふりかえって、駅舎の「こうのとりがはばたくようななみがたやね」をかくにん。

2017.6.3 豊岡 (76) 豊岡駅=橋上駅舎 1850-1050
(76) 豊岡駅=橋上駅舎

えきまえからまっすぐひがしにのびるのが豊岡のめぬきどおり、大開(だいかい)どおりで、ほの起点のひだりがわにそびえるのがアイティっていうおおがたこうりてん。

2017.6.3 豊岡 (75) アイティ 1920-1080
(75) アイティ

豊岡のまちはこの大開どおりを中心に、碁盤のめのように東西南北にきれいに街路が整備されとるだけど、ゆいつななめのとおりがある。ほれが、このアイティのうらがわから、まひがしよりもひだり30度の方向にのびる寿どおりっていうとおりで、このとおりをてはじめに豊岡のまちあるきをはじめる。

◇            ◇

  • 乗車記録 - 2017年6月みっか、どようび
    • 京都 10:25 → (はしだて3号) → 11:44 福知山
      〔88.5km、1時間19分、67.2km/h〕
    • 福知山 11:46 → (こうのとり5号) → 12:40 豊岡
      〔59.9km、54分、66.6km/h〕
    • とおしで
      〔148.4km、2時間15分、66.0km/h、4,510円*1*2

(さんこう)

*1:指定席利用

*2:じっさいには名古屋から京都までののぞみをふくめて、あんじょうから豊岡までのきっぷをかっており、この金額でのしはらいはしてない