サザン14号にのって - 2017年8月18日

紀伊半島のたびみっかめの2017年8月18日。まずは南海本線の特急サザンで紀伊のくにをでる。

2017.8.18 サザン (26) なんば - サザン14号 1680-1040

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やどにとった市堀川(しほりかわ)ぞいのビジネスホテルであさめしをすませたあと、ぷらぷらあるいて和歌山市駅にとうちゃく。まどぐちでなんばまでの乗車券と特急券をふたりぶんかってかいさつをはいると、まあはいサザン14号がホームにまっとる。特急券をとった4号車はどこかってきょろきょろしとると、駅員さんが「指定席車両はこっからうしろになりますよ」っておしえてくれる。あ、このサザン14号、自由席もあるだ。まえのほうが自由席車両で、うしろのほうが指定席車両になっとる。乗降とびらのまえでそそくさと記念写真をとっただけで電車にのりこんで、指定席につく。

2017.8.18 サザン (1) 和歌山市 - サザン14号 1160-720
(1) 和歌山市 - サザン14号

8時59分、わがサザン14号は和歌山市駅をしゅっぱつ。まえのほうの自由席車両とはいききができんようになっとって、前面展望は断念。このさき終点のなんばまで、おとなしく指定席にすわっていく。みえるのは、ひだりがわのけしき。

2017.8.18 サザン (2) サザン14号 - 和歌山市しゅっぱつ 1880-1070
2017.8.18 サザン (4) サザン14号〔車内〕 1880-1060
(2) サザン14号 - 和歌山市しゅっぱつ(4) サザン14号〔車内〕

すぐに紀ノ川(きのかわ)をわたる。大河だ。和歌山のまちよさようなら。

2017.8.18 サザン (3) サザン14号 - 紀ノ川をわたる 1780-1000
(3) サザン14号 - 紀ノ川をわたる

加太線(かだせん)の分岐する紀ノ川駅を通過のあと、和歌山大学前にとうちゃく。まあはい停車だ。まあちょっとで大阪府との府県ざかいってとこに、やまをきりひらいて新興住宅街をつくって、イオンをもってきって、和歌山大学をひっこしさせとる。

2017.8.18 サザン (5) サザン14号 - 和歌山大学前 800-450
(5) サザン14号 - 和歌山大学前

大阪府にはいって、ひとつえきを通過してやまごえがおわったとこで、みさき公園にとうちゃく。ひだりうしろに多奈川線(たながわせん)が分岐しとって、みなとまちにつながる。

2017.8.18 サザン (6) サザン14号 - みさき公園 800-450
(6) サザン14号 - みさき公園

みさき公園をすぎると、まちをへだてたむこうにうみがみえる。

2017.8.18 サザン (7) サザン14号 - みさき公園すぎ 1640-920
(7) サザン14号 - みさき公園すぎ

みっつえきを通過して尾崎にとうちゃく。きいたことのないえきだ。しらべてみると、阪南市(はんなんし)の代表駅だ。いや阪南市ってのもきいたことがない。

2017.8.18 サザン (8) サザン14号 - 尾崎 1250-720
(8) サザン14号 - 尾崎

男里川(おのさとがわ)をわたって泉南市(せんなんし)にはいる。泉南市ってのもしらべてわかっただけど、これもきいたことがない。

2017.8.18 サザン (9) サザン14号 - 男里川 1890-1060
(9) サザン14号 - 男里川

とおくに観覧車がみえてきた。のっぽビルもみえる。りんくうタウンだ。

2017.8.18 サザン (10) サザン14号 - りんくうタウンがみえる 1360-840
(10) サザン14号 - りんくうタウンがみえる

関西国際空港からの空港線が合流してくる。

2017.8.18 サザン (11) サザン14号 - 空港線が合流してくる 1280-630
(11) サザン14号 - 空港線が合流してくる

空港線が合流。高架の泉佐野(いずみさの)にとうちゃく。まえの停車駅からはよっつえきを通過してきとる。

2017.8.18 サザン (12) サザン14号 - 泉佐野 800-470
(12) サザン14号 - 泉佐野

泉佐野をでて、また、地平におりて、いつつえきを通過。どういうわけか、みっつめの二色浜(にしきのはま)とよっつめの貝塚とのあいだだけ高架になっとった。貝塚水間鉄道(みずまてつどう)が分岐するえき。

貝塚いでしかいありて♪ はや岸和田のしろのあと♪ 鉄道唱歌にこのようにうたわれとる。いや、私鉄である南海が鉄道唱歌にうたわれとることからしておどろきなだけど、「貝塚をでたかいがあって、まあはい岸和田城あとまできた」ってうたわれとる。おしろがあっただ。しらべてみると、1954年に天守閣が再建されとる。岸和田はだんじりだけじゃなかった。高架をあがって、岸和田のえきにとうちゃく。まちだ。

2017.8.18 サザン (13) サザン14号 - 岸和田てまえ 1920-1080
2017.8.18 サザン (14) サザン14号 - 岸和田 1280-720
2017.8.18 サザン (15) サザン14号 - 岸和田すぎ 1920-1080
(13) サザン14号 - 岸和田てまえ(14) 岸和田(15) 岸和田すぎ

岸和田をすぎて、わがサザン14号は地平におりる。和泉大宮(いずみおおみや)、春木(はるき)、忠岡(ただおか)と通過のあと、大津川(おおつがわ)をわたって高架をあがる。ちなみに、「和」がつく「いずみ」はこの和泉大宮だけだ。

2017.8.18 サザン (16) サザン14号 - 大津川をわたる 1920-820
(16) サザン14号 - 大津川をわたる

泉大津(いずみおおつ)、松ノ浜(まつのはま)と高架のえきを通過。地平におりて、北助松(きたすけまつ)、高石(たかいし)と通過。高師浜線(たかしのはません)が合流してくる羽衣(はごろも)も通過。さらに浜寺公園(はまでらこうえん)、諏訪ノ森(すわのもり)と通過のあと、石津川(いしづがわ)をわたって、高架をあがる。以北、終点のなんばまで高架。

2017.8.18 サザン (17) サザン14号 - 石津川をわたる 1830-1030
(17) サザン14号 - 石津川をわたる

石津川のえき、湊(みなと)と通過のあと、堺にとうちゃく。岸和田をでたあと12のえきを通過しての堺とうちゃくだ。

2017.8.18 サザン (18) サザン14号 - 堺すぎ 1850-1040
(18) サザン14号 - 堺すぎ

七道(しちどう)を通過して大和川(やまとがわ)をわたると、いよいよ大阪だ。

2017.8.18 サザン (19) サザン14号 - 大和川をわたる 1780-1000
(19) サザン14号 - 大和川をわたる

住ノ江(すみのえ)、住吉大社(すみよしたいしゃ)、粉浜(こはま)と通過。つぎの岸里玉出(きしのさとたまで)を通過したとこで、ひだりに汐見橋線が分岐していく。もともとは高野線(こうやせん)だったもんが、全列車の発着が南海本線とおんなじなんばにかわったことで、都会のなかの盲腸線になりさがった線だ。

2017.8.18 サザン (20) サザン14号 - 汐見橋線が分岐 1770-1000
(20) サザン14号 - 汐見橋線が分岐

岸里玉出でみぎから高野線が合流して、天下茶屋(てんがちゃや)にとうちゃく。地下鉄堺筋線(さかいすじせん)に連絡して、ほの終点の天神橋筋六丁目(てんじんばしすじろくちょうめ)からさらに阪急千里線(せんりせん)へとつながるえきだ。左右はすっかり大都会。

2017.8.18 サザン (21) サザン14号 - 天下茶屋 1920-1080
(21) サザン14号 - 天下茶屋

大阪環状線とののりかええき、新今宮(しんいまみや)にとうちゃく。

2017.8.18 サザン (22) サザン14号 - 新今宮てまえ 1760-990
2017.8.18 サザン (23) サザン14号 - 新今宮 1840-1050
(22) サザン14号 - 新今宮てまえ(23) 新今宮

9時57分、終点のなんばにとうちゃく。和歌山市からここなんばまで64.2km、58分、66.4km/h。いや、70キロにもみたん表定速度は不満だ。わが名鉄は、最速列車種別である快速特急が岐阜-豊橋間99.8kmを75.8km/h*1、名古屋-豊橋間68.0kmでは83.3km/h*2ではしる。

2017.8.18 サザン (25) なんば - サザン14号 1920-1080
(24)(25) なんば - サザン14号

のってきたサザン14号のさいこうびにまわって、指定席車両先頭車のかおをかくにん。

2017.8.18 サザン (27) なんば - サザン14号 1760-1040
(26)(27) なんば - サザン14号

くしがたホームのくしのつけねにある中央改札にむかってホームをあるくうちに、べつのホームに泉北線(せんぼくせん)電車がとまっとるのがみえる。みずいろの車体にこどものライオンのえがかいてあるだけど、こんな電車があるとはしらんかった。

2017.8.18 サザン (28) なんば - 泉北線電車 1880-990
(28) なんば - 泉北線電車

となりには高野線の橋本いき急行がとまっとる。先頭車両6563のステンレス車両だ。

2017.8.18 サザン (29) なんば - 橋本いき急行 1880-1050
(29) なんば - 橋本いき急行

泉北線電車のとなりから高野線特急のこうやがでていく。先頭車両が展望室形状になっとって、特急らしいふんいきのただよう電車だ。まえに南海にのったときにもこのかたの電車をみたけど、南海のなかでいちばんかっこいいっておもうよ。

2017.8.18 サザン (30) なんば - こうや 1280-720
(30) なんば - こうや

さて、サザン14号も指定席車両の4両分をあるきおえて、自由席車両の4両分がはじまるとこまできた。おんなじステンレス車両なだけど、指定席車両と自由席車両とでは車両形式からしてべつのもんなだ。指定席車両のほうが12000系っていう特急用の車両をつかっとるのにたいして、自由席車両のほうは9000系っていう通勤用の車両なだ。車内にベンチシートがみえる。このへん、わが名鉄が、おんなじパノラマスーパーなり2200系こおろぎなりのなかを指定席車両と自由席車両とわけとるのとは、やりかたがちがうだ。さきっぽまでたしかめて、ほのままかいさつをでる。

2017.8.18 サザン (31) なんば - サザン14号〔一般車〕 1680-1080
2017.8.18 サザン (32) なんば - サザン14号〔一般車〕 1920-1080
(31)(32) なんば - サザン14号〔一般車〕

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かんたんな感想

まず、しょうがないことではあるけど、前面展望がえれんくて路線のようすがようわからんかったのは、じぶんとしては不完全燃焼だった。こんどサザンにのるとしたら、なんば発和歌山市いきのやつの先頭車両にのるよ。展望室形状になっとるわけじゃないけど、前面展望はえれるはずだ。

ほいから、本文のなかにもかいたとおり、60キロ台っていう表定速度のおそさは不満だ。時刻表をみてみるとわかるだけど、1時間に2本の特急が急行もかねとるような運行になっとって、ほのために停車駅がおおくなっとることもひとつの原因なだけど、ほれにしてもなんとかしてほしい。内装に不満はなかったけど、ステンレス車両はやっぱり高級感っていう点でおとる。高野線特急のこうや、りんかんみたいな特急らしい特急がいいな。

正直、こんかいのサザン14号のたびではあんまりいい印象をもてんかった。大阪-和歌山間の旅客輸送では、競争あいてであるJR阪和線におおきくまけとるともきく。私鉄なのに鉄道唱歌にうたわれとるっていうほどの由緒ある南海だ。対策をうって、まあいっかいかがやきをとりもどしてほしい。

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  • 乗車記録 - 2017年8月18日、きんようび、平日

(さんこう)

*1:平日:岐阜 12:18 → (岐阜いき快速特急) → 13:37 豊橋、1,830円(乗車券1,470円+特別車両券360円)

*2:平日:名古屋 12:48 → (岐阜いき快速特急) → 13:37 豊橋、1,470円(乗車券1,110円+特別車両券360円)

*3:まえの記述では「56分」ってなっとって、矛盾しとる。