きのう2017年10月21日、常磐線は竜田(たつた)-富岡(とみおか)間6.9キロで運行を再開した。こいで、2011年3月11日のひがしにほん地震によるつなみしゅうらいと原発事故によりおおきな被害をうけた仙台-いわき間151.9キロについて、のこすは原発事故をおこした福島第1原発にいちばんちかい富田-浪江(なみえ)間20.8キロとなった。
おめでとう、富岡! おめでとう、常磐線!
(福島民友新聞社 - 2017年10月22日09時55分)
|
△ 常磐線運行再開図 - 2017.10.21 (あきひこ)
◇ ◇
(さんこう)
- <常磐線>富岡えきまえに開業のホテル - 復興の象徴に「やっぱり、ここがじぶんのホーム」|河北新報オンラインニュース(郡山支局・岩崎かおりさん)|2017年10月22日日曜日
- 竜田-富岡間の運行が2017年10月21日に再開されたJR常磐線。6年7カ月ぶりの乗客の笑顔に、富岡駅前にホテルを開業した渡辺吏(つかさ)さん(58)は、東京電力福島第1原発事故からの復興への決意を新たにした。
- 駅から徒歩1分。ビジネスホテル「富岡ホテル」は今月2017年10月17日に開業した。「フクシマ、最前線」のキャッチコピーを掲げる。
- 「駅に電車が走る当たり前の景色がやっと戻ってきた」と渡辺吏さん。復興を目指す地域で、ホテルが現状を伝える拠点の一つになることを期待して「全国の多くの人に、列車で富岡に来てほしい」と望む。
- 東日本大震災時、富岡駅前で父から受け継いだ食料品店を営んでいた。店舗兼自宅は津波被害を受け、富岡町は原発事故で全域避難となった。
- 避難先の福島県大玉村に仮設店舗を設けて事業を再開。仲間と「いつか富岡で何かやりたいね」と語り合った。帰町者が少ないことも考え、「ホテル経営なら成り立つ」と決意した。3年前だった。
- 集まった賛同者は8人。町内でかつて、衣料品店、雑貨店、居酒屋、自動車販売店などを経営していた。異業種からの転身に、そろって他県のホテルにも出掛け、接客マナーや清掃に至るまで研修を重ねた。
- 8人は「商店の精神」を大切にする。利用客一人一人と顔を合わせて会話する。誰もが気軽に立ち寄れる温かさが目標だ。
- 地域のみんなが大切にしてきた「夜の森の桜並木」、津波で消失した「ろうそく岩」…。客室やレストランには古里の記憶を伝える風景画を飾っている。
- 駅前は家々が消え、震災前の風景から一変した。それでも渡辺吏さんは「やっぱり、ここが自分のホーム」と揺るがない。
- 「后戻りはできない。駅前の象徴となり、周辺のにぎわいや復興へとつなげていきたい」。地域の将来を担う覚悟が、ホテル創業者の顔ににじみ出た。
- 常磐線、富岡-竜田間が6年7カ月ぶり再開:日本経済新聞|2017/10/21 11:12
- 2017年4月に避難指示が大部分解除された富岡町は利便性向上による復興加速を期待。
- 新駅舎は津波で流失した旧駅舎があった場所から北におよそ100メートルの位置に建設。コンビニ店と飲食スペースを組み合わせた「さくらステーションKINONE(きのね)」も併設している。
- 今も多くの避難者が暮らす福島県いわき市のいわき駅まではおよそ40分。2017年4月に富岡町内に帰還した会社員、大和田力さん(54)は「いわきで避難を続ける両親が戻りやすくなる。(旧駅舎にはなかった)エレベーターができたのもうれしい」と歓迎。転勤で水戸市から同町に引っ越してきた半田亮人さん(26)は「実家のある東京にも行きやすい。(マイカーではなく電車で帰れるため)飲み会の予定も入れやすくなった」と笑顔をみせた。
- 富岡町の2017年10月1日時点の居住者は304人で住民登録者の2.3%にとどまる。
- <避難解除>福島地域再生へ誘客期待 - 富岡駅前に新ホテル|河北新報オンラインニュース|2017年10月19日木曜日
- 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が帰還困難区域を除き今春解除された福島県富岡町で、JR富岡駅前に2017年10月17日、ビジネスホテル「富岡ホテル」が開業した。
- JR常磐線は2017年10月21日に竜田-富岡間が6年7カ月ぶりに運転を再開する予定で、ホテルは一時帰宅する住民や観光客の利用を見込む。
- ホテルは重量鉄骨4階でシングル66室とバリアフリーのツイン3室を備え、レストランやバーラウンジ、小会議室がある。客室はバス、トイレが分かれる。レストランは県産食材を使い、栄養士が健康に配慮したメニューを考案し提供する。稼働率は7割を目指す。
- 富岡町内で衣料品店や居酒屋などを経営していた8人が3年前から計画。昨年2016年5月に会社を設立し、今年2017年2月に元町有地に着工した。総事業費は8億8,000万円で、うち5億2,000万円に国の補助金を充てる。
- 社長には、原発事故前まで富岡駅前で食料品店を営んでいた渡辺吏(つかさ)さん(58)が就いた。記念式典で渡辺社長は「事業に取り組むのは古里・富岡町の未来のため。誰もが心豊かに安心して暮らせる町になることを祈る」と強調した。
- 宮本皓一富岡町長は「帰町者や来町者の交流の場となり、町民の絆確認やコミュニティー醸成にもつながる」と期待した。
- シングル1泊7,300円(税別)から。連絡先は0240-22-1180。
- 富岡駅に飲食店や売店検討 - 竜田-富岡間、2017年10月再開へ工事おおづめ:福島民友ニュース|2017年08月01日09時48分
- 東日本大震災の津波で流失し、JR東日本が新駅舎の建設を進めている富岡町のJR富岡駅に、同社が飲食店や売店を併設する方向で検討していることが2017年7月31日、関係者への取材で分かった。
- JR東は、震災と東京電力福島第1原発事故の影響で運休している常磐線竜田-富岡間(6.9キロ)について、2017年10月21日に運行を再開する方針で、飲食店などの開店が実現すれば、駅の利用者や周辺住民の利便性向上につながる。震災前の富岡駅には売店があった。
- 原発事故で富岡町に出された避難指示が帰還困難区域を除き解除されてから2017年8月1日で4カ月。駅周辺では運行再開を見据え、工事が急ピッチで行われている。
△ 地震のつなみで流失した駅舎の再建が順調にすすむJR富岡駅/えきまえ交通ひろばでは、路線バスがいききする(2017年7月31日午前、福島民友新聞社) - 新駅舎は、震災前よりおよそ100メートル北側に移転。避難指示が解除された2017年4月1日から、路線バスの停留所やタクシー、一般車の乗降スペースを備えた駅前交通広場が先行運用されている。
- ほかに駅前では、町内で事業を営んでいた男性8人が今秋の開業を目指して4階建てビジネスホテル「富岡ホテル」を建設している。
- 富岡町は、南北に走る線路をまたぐ形で、海側と高台の国道6号を結ぶ渡線橋の整備に入り、現地には橋脚の一部がそびえる。開通后は津波に備えた避難道路としての役割が期待される。
- JR常磐線いわき~竜田間に651系の普通列車 - 竜田~富岡間10/21運転再開へ|マイナビニュース(上新大介さん)|2017/07/23
- JR常磐線いわき~竜田間にて、特急形電車651系を使用した普通列車の運行が開始された。1日2往復設定され、この日の使用車両は4両編成のK205編成。2017年10月14日に実施される常磐線のダイヤ改正后も、651系の普通列車は継続して運行予定となっている。常磐線では2017年10月21日から竜田~富岡間で運転再開することも決定した。
- いわき~竜田間の普通列車は現在、大半がE531系(グリーン車なしの付属編成)による運行となっている。JR東日本水戸支社は同区間の普通列車を「より快適にご利用いただくため」、2017年7月22日から一部列車を特急形電車651系へ変更すると発表していた。
- 特急形電車を使用する普通列車は計4本。午前のいわき駅9時22分発・竜田駅9時57分着の下り列車と竜田駅10時3分発・いわき駅10時37分着の上り列車、午后のいわき駅14時42分発・竜田駅15時16分着の下り列車と竜田駅15時24分発・いわき駅15時58分着の上り列車が651系4両編成による運行となった。車体前面にヘッドマークなどの表示はなく、側面の方向幕に「普通竜田」「普通いわき」と表示された。
△ いわき-竜田間でふつう運用しとる651系特急(まいなび) - 651系4両編成の普通列車は2017年10月14日のダイヤ改正後も計4本の運行を維持しつつ、時刻は変更となる。下りはいわき駅10時27分発・16時13分発、上りは竜田駅12時12分発・17時46分発の普通列車が651系4両編成による運行となり、4本ともいわき駅にて、特急「ひたち」と同一ホームで乗換可能(乗換時分は4~30分)となる。
- 常磐線は東日本大震災などの影響で、現在も竜田~浪江間で運転見合わせ(バスによる代行輸送を実施)が続く。このうち竜田~富岡間については、復旧工事が順調に進捗したことから2017年10月21日の運転再開が決まった。運転再開后の竜田~富岡間の運転本数は普通列車11往復とされており、2017年9月14日から運転再開準備のための試運転を開始する予定。同区間の運転再開に合わせ、富岡~浪江間の列車代行バス(一部は原ノ町駅まで運転)も増便が発表されている。
- JR東日本常磐線竜田駅~富岡駅間、運転再開び決定|鉄道チャンネルニュース|2017.07.19
- 浪江まで運行再開 - 2017.4.1 - あきひこゆめてつどう|2017/04/11
- 常磐線 - Wikipedia
- 富岡駅 - Wikipedia