四十九駅(しじゅくえき)の開業におもう

くわまち かやまち~ ひろ~こ~~~じ~♪ もひとつ ゆられて~ うえ~の~まち~♪

西岡たかしさんのこのうたにあるように、上野市(うえのし)は伊賀鉄道をみなみからきたに、桑町駅(くわまちえき)、茅町駅(かやまちえき)、広小路駅(ひろこうじえき)、上野市駅(うえのしえき)までのあいだがまちの中心部になる。伊賀鉄道は東西にはしる近鉄大阪線伊賀神戸駅(いがかんべえき)から分岐して、木津川(きづがわ)ぞいにくだっていくかたちで上野盆地をきたにすすんでいくだけど、ほれまでつづいた田園ふうけいが茅町駅から一変してまちのふうけいになるだ。上野城も上野市役所も上野市駅からまぢかにある。

四十九駅の位置図(あきひこ) 560-768
△ 四十九駅の位置図(あきひこ)

ところが、上野市は2004年に周辺町村と合併して、なまえを伊賀市にかえちゃった。旧国名である伊賀を市のなまえにしちゃっただ。上野のなまえはすてられた。

さらに、上野の市役所はらいねん2019年にばしょを上野市駅まぢかのとこから桑町駅よりみなみのとこに移転しちゃうだ。上野のまちはすてられる。

せめてものすくいは新駅。この2018年3月17日、桑町駅の南方0.7キロのとこに四十九駅(しじゅくえき)っていうえきをつくった。こっからあたらしい市役所までは1キロほどで、このえきが市役所のもよりえきになる。ほかにこのえきの周辺には、イオンタウン伊賀上野や上野総合市民病院、伊賀警察署、三重県伊賀総合庁舎なんかがある。上野のまちも上野のなまえもすてちゃったこの市だけど、せめてこのえきの周辺がひとのあるくまちにそだってほしい。

伊賀市役所移転を来年にひかえ伊賀鉄道に新駅(鉄道ジャーナル2018年5月号) 810-1090
伊賀市役所移転を来年2019年にひかえ伊賀鉄道に新駅
伊賀鉄道桑町(くわまち)-猪田道(いだみち)間に2018年3月18日、新駅「四十九(しじゅく)」が開業した。伊賀鉄道伊賀市により整備がすすめられとったもんで桑町から0.7キロ、猪田道から1.5キロの地点。伊賀市市街地南端に位置し、付近には市民病院郊外がた商業施設三重県の伊賀総合庁舎などがある。この三重県の伊賀総合庁舎に隣接して伊賀市役所の新庁舎移転工事がすすめられとって、2019年1月に開庁が予定されるため、伊賀市請願駅として設置された。2両編成に対応する1面1線の無人駅で、うわやと2か所のまちあいじょ、スロープを配置。新駅は20パーミルの勾配区間にあるため、ホームの有効長を通常よりも10メートルながい47メートルってしとる。なお、新駅のおよそ300メートル南方に1945年6月まで四十九駅が営業しとった経緯があり、じもとにとって由緒ある名称が73年ぶりに復活することになった。
△ 伊賀市役所移転を来年にひかえ伊賀鉄道に新駅(鉄道ジャーナル2018年5月号)

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(さんこう)