△ 岐阜につながる鉄道のうつりかわり 3.市内線の延伸と高富線の開業
3回めのこんかいは、1912年の市内線の延伸と1913年の高富線(たかとみせん)の開業。高富線の開業は長良軽便鉄道(ながらけいべんてつどう)によるもんで、市内線と美濃町線を開業させた美濃電気軌道につぐ2番めの私鉄の登場になる。
市内線の延伸
1912年8月28日、美濃電気軌道が本町(ほんまち)-長良橋(ながらばし)間を開業。長良橋のえきは長良川にかかる長良橋のみなみづめにあって、前年のうちに開業しとった岐阜駅前-本町間とあわせて、岐阜の市街地を南北につらぬく路面電車の完成となる。
高富線の開業
1913年12月25日、長良軽便鉄道が長良北町(ながらきたまち)-高富(たかとみ)間を開業。軌間は市内線におなじく1067ミリの狭軌だけど、車両は木製単車。これが高富線の最終形で、岐阜からきたに、長良川支流の鳥羽川(とばがわ)上流につながる鉄道が完成。終点の高富はいまの山県市(やまがたし)の中心になるまちだけど、えきができたばしょはまちのてまえにとどまる。2年后に市内線が長良北町まで延伸してきて、高富線と接続。
(さんこう)
- あー…|いわせあきひこ|フェースブック|2018年5月24日0:45
- あー、「岐阜につながる鉄道のうつりかわり」の連載をはじめちゃったけど、なかなか土地勘がなくてかくのむづかしいわ。
- 岐阜につながる鉄道のうつりかわり 2.市内線と美濃町線 - あきひこゆめてつどう|2018/05/15
- 岐阜につながる鉄道のうつりかわり 1.東海道線 - あきひこゆめてつどう|2018/05/14
- 廃止から10年・岐阜の電車(2015年春季特別展) - 名鉄のオススメ|名古屋鉄道
- 高富線(長良北町~高富)
- 高富駅74号 - 1960年
長良北町~高富5.1kmの高富線は、1913年、長良軽便鉄道により開業し、1960年4月22日に廃止となった。終点の高富駅の場所は岐阜市の北端にあり、すぐ向こう側が高富町(現・山県市)の中心部だった。 - 高富駅74号 - 1960年
この74号は元・瀬戸電気鉄道の電車。高富線は、通常22分おき、ラッシュ時12分おきに走り、岐阜市内線へ直通運転していた。 - 高富駅前風景 - 1960.3.5
高富駅には立派な駅舎があった。駅前に荷車が止まっているので、高富線でも荷物扱いをしていたことが分かる。 - 高富~粟野(あわの)=営業最終日 - 1960.4.21
高富近くの線路脇には、翌日から電車に替わって営業するバスが集結していた。 - 三田洞駅(みたほらえき)での離合 - 1957年
終点高富の二つ手前の駅。通常はこの駅で交換した。 - 戸羽川(とばがわ)付近 - 1959.2
鳥羽川(とばがわ)の鉄橋を渡る電車1号。高富線のほぼ中間地点。 - バス化直前の高富線 - 1960年
2号が走る線路脇にバス道路を建設中。バス化后は、名鉄バス専用道として使われたたが、しばらくして一般道となった。 - 高見駅(たかみえき) - 1960.2.5
高富線・長良北町の次の駅。長良北町方向から見る。高富線は単線で専用敷の鉄道線だったが、市内線の路面電車が直通するため低床ホームだった。 - 長良北町駅 - 1960.3.5
ここから向こうが高富線、手前が岐阜市内線。高富線は単線で、直通運転する市内線に急カーブがあるため、小型の単車しか入れずに輸送力が不足していた。乗客増に対応するため、1960年にバス化された。 - 長良北町駅舎 - 1960年ごろ
かつては長良軽便鉄道の起点だったので、立派な駅舎があった。看板に、「新岐阜・岐阜駅前方面3分毎に運転」と書いてあり、当時の岐阜市内線の盛況ぶりがうかがえる。
- 高富駅74号 - 1960年
- 高富線(長良北町~高富)
- 廃止鉄道ノート-東海nako-naso
- (高富線以外の路線もふくめて、詳細な路線図がけいさいしてある)
- 名鉄岐阜市内線 - Wikipedia
- 1912年8月28日、本町-長良橋間が開業。
- 名鉄高富線 - Wikipedia
- 1913年12月25日、長良軽便鉄道が長良(のちの長良北町)-高富間を木製単車1-4で開業。
- 高富町 - Wikipedia
- 山県市 - Wikipedia
- 高富線の路線図 - おぼえ (あきひこ ゆめてつどう)|2018/05/24 〔※ 限定公開〕