岐阜につながる鉄道のうつりかわり 5.高山線と竹鼻線

岐阜につながる鉄道のうつりかわり 5.高山線と竹鼻線
△ 岐阜につながる鉄道のうつりかわり 5.高山線と竹鼻線

5回めは高山線(たかやません)と竹鼻線(たけはなせん)。高山線は岐阜からひがしにのびるはじめての鉄道の開業で、竹鼻線笠松線(かさまつせん)をみなみに延伸するかたちでの開業になる。

高山線
1920年11月ついたち、官営鉄道として高山線の岐阜-各務ケ原(かがみがはら)間が開業。1年あとの1921年11月12日、美濃太田(みのおおた)まで延伸。高山線は最終的には飛騨の中心都市、高山をとおって、にほんかいがわの富山までぬけて、広域鉄道としての全線開業となるだけど、こいで岐阜近郊線としてのかたちがととのう。あとでこの高山線にかさなるかたちで名鉄各務原線(かかみがらせん)ができるだけど、ほれに数年さきんじてのことだ。

ちなみに、広域鉄道としての高山線は、ほの経路として関(せき)、美濃町(みのまち)、郡上八幡(ぐじょうはちまん)っていうなだたる都市のつらなる長良川(ながらがわ)流域をえらばんで、木曽川の支流である飛騨川(ひだがわ)流域をえらんどる。美濃太田まで木曽川ぞいにすすんだあと、飛騨川ぞいにきたにすすむ。

竹鼻線
1921年6月25日、竹鼻鉄道により笠松(かさまつ)-竹鼻(たけはな)間が開業。こいで美濃電気軌道の笠松線につながって、竹鼻から名鉄岐阜まででれるようになった。竹鼻羽島市(はしまし)の中心地区。美濃電気軌道がほのまま笠松線をのばしゃよかったじゃんかっておもうだけど、ほうもいかん事情があったみたいだ。

開業時の竹鼻鉄道笠松駅は、いまの西笠松駅の位置に新笠松駅として設置された。ほのあとすぐに美濃電気軌道の笠松線が路線をつけかえて、八幡神社のうらにあった笠松駅竹鼻線笠松駅の位置に変更。両社とも駅名を笠松駅に変更した。

(さんこう)