むかしの客車と蒸気機関車 - 蒲郡市博物館

2019.3.26 (56) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(車内) 2000-1500

2019年3月26日、蒲郡市博物館の屋外に展示されとるむかしの客車をみてきた。いっしょにみてきた、となりに展示の蒸気機関車とあわせて以下に紹介する。

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オハフ33がた客車

2019.3.26 (68) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(蒲郡-中津川) 2000-1500

外観からみていく。ちゃいろい客車の車両番号はオハフ33-2424で、運行区間蒲郡から中津川まで。

2019.3.26 (55) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(まよこから) 2000-1500
2019.3.26 (53) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(ひだりうしろから) 2000-1500
2019.3.26 (54) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(まうしろから) 1470-1700

よこからうしろへとまわりこんでいく。

2019.3.26 (65) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(うしろのデッキ) 900-1200
2019.3.26 (58) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(ハンドル室) 1200-1600
2019.3.26 (57) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(車掌室) 900-1200

うしろのデッキからあがっていく。ひだりにハンドル室。ハンドルはブレーキ弁を制御するためのもんか。みぎに車掌室。どっしりしたとびらに時代をかんじる。

2019.3.26 (56) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(車内) 2000-1500

客室にはいる。うっ。なんかむねにせまってくる。せもたれが直角のきのボックスシート。あぶらのしみたきのゆか。きのかべにきのまどわく。ほんとにあみがつかってあるあみだな。天井の扇風機。筆者は電車そだちで、こういう客車にほんなにおもいでがようけあるわけじゃないだけど、ほいでもなんかむねにせまってくる。

2019.3.26 (66) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(ボックスシート) 2000-1500

このかたくてせばいボックスシートに4人がむかいあいにぎょうぎよくすわって、ちょうきょりをたびしただ。

2019.3.26 (64) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(にほん国有鉄道案内図) 2480-1900

うしろのつまがわに、1959年当時のにほん国有鉄道案内図がある。みんな鉄道でたびした時代だ。

2019.3.26 (61) オハフ33寸法図 2560-1930

まえのつまがわに、この客車の寸法図がある。

2019.3.26 (60) 「蒲郡蒸気機関車をまもるかい」について 2530-1900

まあひとつ、「蒲郡SLをまもるかい」と「D51-201蒸気機関車」についての説明がきもある。

  • 蒲郡SLをまもるかい」について
    (SLとは、蒸気機関車の英語「Steam Locomotive」を略したもんです)
    • ほれは、一通のてがみからはじまりました。
    • 1972年のあるひ、市内の小学生から市長あてに「蒲郡にも蒸気機関車を保存してください」っていうてがみがとどきました。
    • ほのころ蒸気機関車は、国鉄の動力近代化計画により、けむりがでず性能のいいディーゼル機関車と交代させられてきゅうにかずをへらし、やがてすがたをけす運命にありました。
    • ほこで蒲郡市は、小学生のねがいをかなえるため、みずと石炭だけで、おおくのひとや貨物をはこぶことのできる蒸気機関車を貴重な資料として国鉄からゆずりうけ、保存展示することにしました。
    • 蒲郡SLをまもるかい」は、この貴重な蒸気機関車をすえながく保存するため、1976年2月ついたち(※ 年号で昭和51年2月01日)に発足しました。
    • なお、にほんに保存されとる蒸気機関車は、ほかにもありますけど、自由にさわったり、運転室にのぼったりできるのは、蒲郡D51-201のほか、わずかです。ですから見学するときは、けがをせんように注意して見学してください。
  • D51-201蒸気機関車」について
    • D51がた蒸気機関車は1936年から1945年まで計1,115両がつくられ、にほんの蒸気機関車のなかでいちばんおおくつくられた形式です。「デゴイチ」の愛称でしたしまれ、おおくのひとやかもつをはこんだにほんを代表する蒸気機関車のひとつです。博物館に展示してある機関車は、ほのなかで201番めにつくられました。
    • 製造
      • 1938年10月31日
      • 国鉄浜松工場
    • かつやくした線区と所属機関区
      • 東海道線(浜松機関区)=1938年~1945年
      • 中央線(多治見機関区)=1945年~1950年
      • 東海道線(名古屋機関区)=1950年~1959年
      • 高山線(高山機関区)=1959年~1969年
      • 東海道線(稲沢第1機関区)=1969年~1971年
      • 中央線(中津川機関区)=1971年~1973年

いや~、「自由にさわったり、運転室にのぼったりできる」っての、ほんとにすばらしい。ほいで、なにより、「けがをせんように注意して見学してください」ってとこ、なける。「自由に見学できるようにしとるだで、汽車をきずつけたりよごしたりせんようにしてください」っていってもおかしくないのに、どいだけ見学者のことをおもってくれとるだ。蒲郡SLをまもるかい、すばらしい。

2019.3.26 (59) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(車内) 1500-2000

まえのほうにすすんでいくとこで、通路のむこうに蒸気機関車のせなかがみえる。

2019.3.26 (62) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(便所) 900-1200
2019.3.26 (63) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(洗面) 1200-1600

客室とまえのデッキとのあいだ、ひだりに便所、みぎに洗面所。

2019.3.26 (67) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424(まえのデッキ) 860-1200
2019.3.26 (69) 蒲郡市博物館 - オハフ33-2424 2000-1500

まえのデッキからしたにおりる。列車種別は急行だったか。いまJRにあっては絶滅危惧種の急行だ。客車のすぐまえに蒸気機関車に付属する炭水車。文字どおり石炭とみずがはいっとる。

D51がた蒸気機関車

2019.3.26 (70) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(まよこから) 2000-1500
2019.3.26 (71) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(ひだりうしろから) 2000-1500

こんどは蒸気機関車の見学。

2019.3.26 (72) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(あがったとこ) 1500-2000

運転室にあがってみる。

2019.3.26 (73) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(ひだり機関士席) 1500-2000
2019.3.26 (74) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(みぎ機関助士席) 1500-2000

まっくらな運転室のなか、左右それぞれ、いちばんはしっこにちいさなこしかけがある。ひだりが機関士席で、みぎが機関助士席か。

2019.3.26 (75) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(石炭とりだしぐち) 2000-1500

うしろのとびらは石炭とりだしぐちにちがいない。

2019.3.26 (76) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(動輪) 2000-1500

したにおりて、動輪をみる。迫力だ。

2019.3.26 (77) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201のあらまし 2000-1500

わきに、この蒸気機関車のあらましがかいてある。

  • 蒸気機関車D51-201のあらまし
    • おいたち
      • つくられたひ=1938年10月31日
      • つくられたところ=国有鉄道浜松工場
      • しごとをやめたひ=1973年6月むいか
      • はたらいた線=東海道線(東京-神戸)、中央線(東京-名古屋)、高山線(岐阜-高山)
      • はしったキロ数=2,384,380.1キロメートル(地球を60周)(地球とつきのあいだを3往復)
    • おおきさ、おもさ、はやさ、つよさ
      • ながさ=19.73m、はば=2.80m、たかさ=3.98m
      • 動輪の直径=1.40m
      • 機関車重量(積)=78.37t、(空)=70.07t
      • 炭水車重量(積)=47.40t、(空)=19.40t
      • 最高速度=85km/h、馬力=1,565馬力

この蒸気機関車、35年のながきにわたってはたらいただ。238万キロをはしったっていう。重量が70トンもあるってのはけっこうなおもさだ。いま、「桃太郎」電気機関車の重量をみてみたら、100トンもある。電車の重量をみてみると、あっかい電車の名鉄3500系きんぎょばちで1両30トンぐらい。東海道新幹線のあたらしいN700Sで1両43トンぐらい。機関車っておもたいもんなだ。

2019.3.26 (79) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(ひだりまえから) 1950-1500
2019.3.26 (78) 蒲郡市博物館 - 蒸気機関車D51-201(正面から) 1350-1800

まえからみおさめ。


(さんこう)