みなみ アルプス ルートで いけるか 〜リニア中央新幹線〜

6月 18日、リニア中央新幹線の みっつの ルート それぞれの 工事費が 発表に なった。

  • みなみ アルプス ルート = 5兆 1,000億円/40分
  • 伊那谷 ルート = 5兆 7,400億円/47分
  • 木曽谷 ルート = 5兆 6,300億円/46分



ほかの 2ルートに くらべて 13〜15パーセント みじかい 時間で 到達し、1わり ていど やすく 建設できる みなみ アルプス ルートの 優位は うたがい ようが ない。



リニア中央新幹線の 3ルート総合/伊那谷ルートは6400億円増 JR東海、リニア工事試算提示 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE|2009/6/19


JR東海は 6月 18日、2025年に 首都圏−中京圏の 開業を めざす リニア中央新幹線の 工事費に ついて、長野県が 要望する 伊那谷 ルートを 採用した ばあい、この 区間を 直線で むすぶ みなみ アルプス ルートより 6,400億円の 追加 支出が 必要と いう 試算 結果を 自民党の リニア特命委員会(堀内光雄 委員長)に しめした。JR東海は この ひ、路線の 終着点と なる 大阪までの 9都府県にも 試算 結果を 報告。ルートの 決定や 沿線 各県の 駅 建設 ばしょ、建設 資金の 負担の ありかたに ついて 調整を 本格化する。


試算に よると、みなみ アルプス ルートの 工事費は 5兆 1,000億円。これに たいし、伊那谷 ルートは みなみ アルプスを 迂回する ため、路線 距離が 60キロ のびる うえ、市街地 ちかくでの 用地 買収 コストが ふくらみ、追加 支出に つながると いう。


JR東海は コスト 優位性や、ノンストップならば 首都圏−中京圏を 40分で むすぶ みなみ アルプス ルートでの 建設を 主張。5兆 1,000億円に ついて、全額 自社 負担と する ことを きめとる。


長野県は 長野県内に 複数 駅を 設置できる 伊那谷 ルートを 要望しとるが、JR東海は 今月 上旬、「1県 1駅」の 方針を 表明。今回、追加 支出額を 明示する ことで 今後の 調整を 有利に すすめたい かんがえだ。





ただ、6,400億円の 追加 支出額は、これまで 想定されとった 1兆円の 追加 支出額より すくないとの みかたも ある。これに 関連して JR東海の 松本正之 社長は この ひ、「ルートに よって (工事費 などに) おおきな ちがいが でた。維持管理費や 更新 投資を ふくめて 必要に なる」と 説明した。


今回の 試算 結果を ふまえて、JR東海は 維持管理費や 設備の 更新費、需要 予測 などを 8月 上旬に 自民党や 沿線 自治体に しめす 予定。その あと、国土交通省が 指示しとる 東京−大阪 間の 工事費 試算 などを そろえ、2009年度内に 報告書を 提出する 方針だ。


リニア中央新幹線に ついては 1989年に 木曽谷、伊那谷、みなみ アルプスの 3ルートが しめされた。当初、みなみ アルプスを 貫通する ルートは 技術的に むずかしいと されたが、技術 革新に より 昨年 10月の 地形・地質 報告書で、みなみ アルプス ルートが 可能と された。



ひと駅でも おおく 県内に 駅を 設置する ために、迂回 ルートで ある 伊那谷 ルートを 希望する 長野県だが、この ような 結果が でた あとの 最初の 議会では つぎの ような やりとりが あった。


中日新聞:知事「在来線維持へ努力」 リニアめぐり答弁、利便向上など課題:長野(CHUNICHI Web)|2009年6月26日


長野県 議会 6月 定例会は 6月 25日、一般 質問に 7氏が 登壇した。リニア中央新幹線の 開業に ともない、並行 在来線と して JRから 経営 分離される 可能性が ある 中央線や 飯田線に ついて、村井仁 知事は 「在来線を 将来に わたって しっかり 確保できる よう せいいっぱい 努力する」と 姿勢を しめした。


村上淳氏(県民クラブ・公明)が 「リニアが よそいきなら、在来線は ふだんぎ」と 重要性を 強調。「リニアの ルート 決定に あたり、並行 在来線の 現状 維持は 最低 条件」と のべ、JRとの 協議 方針を ただした。


村井 知事は、リニア 開業で 並行 在来線の 経営 分離 問題が 生ずるかは 不明と した うえで 「中央東線の 高速化や、中央西線飯田線の 利便性 向上など、地域 住民に とって きわめて 重要な 課題に、今後 真剣に とりくむ」と した。


リニアを めぐっては、清沢英男氏(自民党 県議団)が、南信(なんしん) 地区に 設置が みこまれる 中間駅と 長野 新幹線とを 接続する 在来線を 高速化する 「信州 南北 横断 鉄道」 構想を 提言。


望月孝光 長野県 企画部長は 「高速 鉄道への 接続の 重要性は 指摘の とおり。JRに 機会を とらえて 要望しとるが、高速 道路 なども ふくめて はばひろい 観点から 検討する 必要が ある」と こたえた。(小柳津心介)



「伊那谷 ルート まきかえし!」と いう ような トーンでは なく、リニア 建設 後の 在来線の 充実が 議論された ようだ。


「信州 南北 横断 鉄道」、いいじゃん!




(さんこう)