伊那谷ルートを もとめる 決議案を 可決 〜長野県議会〜

ルート問題に 決着が みえん リニア中央新幹線で ある。


リニア中央新幹線 みなみアルプスルートと 伊奈谷ルート

JR東海は 品川−名古屋間の 工事費を 6月 18日に 発表し、つづいて 7月 21日には おなじ 区間の 輸送需要予測を 発表し、さらに 10月 13日には 最終発表と なる 品川−新大阪間の 工事費と 輸送需要予測を 発表し、直線ルートで ある みなみアルプスルート(図の Cルート)の 優位を あきらかに した。ところが、これに 反対する 長野県は、JR東海の 最終発表の よっか まえの 10月 ここのか、県内を すこしでも ながく とおる 迂回ルートで ある 伊那谷ルート(図の Bルート)を 要望する 決議案を 県議会で 可決した。



リニア 決議案 長野県議会で 可決


長野県議会 9月定例会は、委員長報告、採決が おこなわれ、10月 ここのか 閉会した。


リニア中央新幹線の 整備促進に 関する 決議案は、採決の 結果、賛成多数で 可決された。


この 決議案は、6月定例会に、伊那市 選出の 向山公人 議員が、提出し、一部 修正した もの。


決議案は、実質 Bルートでの 建設を もとめる もので、「より おおくの 県民が 利用でき、地域経済の 活性化に 寄与する ルート」で リニア新幹線の 整備を 促進する よう 主張しとる。


10月 ここのかの 本会議で、公共交通対策特別委員会の 木下茂人 委員長は、「委員会で 慎重審査の 結果、地域振興に 資する リニア中央新幹線の 整備促進に 関する 決議案は、案の 一部を 修正し、採択すべき ものと した」と 報告した。


採決の 結果、共産党や トライアル信州、飯田市 選出の 議員が 反対しましたが、賛成多数で 可決した。


この 結果を うけ、決議案を 提出した 向山公人 議員は 「長野県議会と しての 姿勢を、ここで あらためて しめす ことが できた。地域の みなさんと 一緒に、県議会も いっしょに なって 目標実現の ために 活動して いきたい」と はなしとった。


いなまい・ドットコム リニア決議案 県議会で可決|2009/10/10



記事の なかで 注目すべきは 「飯田市 選出の 議員が 反対した」と いう ところで ある。万が一 伊那谷ルートに なったと したら、「1県 ひと駅」を 主張する JR東海との 折衷案で、駅が 伊那市か 茅野に もって いかれて しまう けねんが あるのだ。長野県の なかも いちまいいわでは ないのだ。


ここで、もし 伊那谷ルートに 決定したら 長野県に どんな メリットが あるのか かんがえて みた。


まず、長野県 北部の 中心地 長野市から 東京に でる ばあいだが、ここには 長野新幹線が あり リニア中央新幹線を つかう ことは ない。つぎに 長野県 中部の 中心地 松本市から 東京に でる ばあいだが、現在は 特急あずさで 新宿まで 2時間半だが、途中の 茅野駅なりで リニア中央新幹線に のりかえる ことが できる ように なる。所要時間が 半減できるだろうから、のりかえの てまは あっても メリットは あると いえる。


こんどは、名古屋に でる ばあいだ。現在は 長野市を 起点に 松本市を とおって 名古屋まで 3時間の 特急しなのが あるが、こちらも 茅野駅なりで リニア中央新幹線に のりかえれば、時間短縮の メリットは おおきい。ただし、松本−茅野間は 特急あずさが あるが、長野−松本−茅野間は あらたな 速達列車を 設定する 必要が ある。


以上、松本市から 新宿に でる ばあいと、長野市、松本市から 名古屋に いく ばあいに、伊那谷ルートが メリットの ある ことは 理解できるが、問題は その メリットに 浴する ことの できる 人口で ある。長野県の 人口 210万人の うちの 一部なのだ。かりに 半分と しても 100万人に とっての メリットで ある。


リニア中央新幹線 想定ルート

初心に もどって リニア中央新幹線で ある。東京−名古屋−大阪と いった 大都市圏間の 流動を 便利に しようと いう ものだ。東京都が 1,250万人、愛知県が 720万人、大阪府が 880万人と いう 膨大な 人口を かかえる。あわせて 3,000万人に ちかい。


100万人の ひとの メリットの ために、3,000万人の ひとに デメリットを しいると いうのだろうか。