武漢−広州線、2009年 12月 26日に開通　〜中国高速鉄道網第2弾〜

以前にペキンとシャンハイをむすぶ京滬（けいこ）高速鉄道の着工式のこともかいたが、中国各地では「四縦四横」とよばれる高速鉄道網の建設がまっさかりだ。2008年 8月ついたちに開業したペキン−テンシン間の京津（けいしん）高速鉄路についで、きょうからとおかまえの、2009年 12月 26日には武漢（ウーハン）−広州（クワンチョウ）間 1,068.6キロをむすぶ高速鉄道が開通した。

武漢は揚子江中流に位置し、中国内陸部の中枢的な都市だ。2012年にはここからさらにきたのかたペキンまでこの高速鉄道がのび、内陸部を縦断する「一縦」が完成する。


「四縦四横」（あさひ）	武漢−広州間の地図	武漢−広州線（よみうり）

※ この引用文中で「武漢−広州間を 3時間ほどではしる」とあるが、表定速度を計算してみるとあきらかにみじかすぎる時間だ。

武漢−広州、中国版新幹線が開業＝最高時速 350キロ

【北京時事】

中国湖北省武漢市と広東省広州市をむすぶ旅客専用高速鉄道（中国版新幹線）が 12月 26日開業した。

最高時速はにほんの新幹線をおおきくうわまわる 350キロ。東京−新下関間 1088.7 km*1に匹敵する全長 1,068.6キロが、従来の 10時間半からわずか 3時間*2に短縮される。武漢−広州間の料金は 1等車が 780元（約 10,500円）、2等車が 490元と、庶民にはたかめの金額。競合航空便との競争ははやくも過熱気味で、航空各社はかくやすチケットの投入で対抗しとる。

中国各地では高速鉄道の建設があいついでおり、最高時速 350キロの高速鉄道は北京−天津線につづき 2本目。2010年 2月の旧正月前後には鄭州（チョンチョウ；河南省）−西安（シーアン；陝西省）線も開業するみとおし。2012年には北京−武漢線も完成する。

〔09/12/26 16:16 NG050 時事通信〕

中国版新幹線、拡大急ピッチ＝武漢−広州線、12月 26日に開業＝最高時速は 350キロ

【北京時事】

中国各地を縦横にむすぶ高速鉄道網の建設が急ピッチですすんどる。金融危機克服のためにうちだしたおおがた景気対策のあとおしで、プロジェクトが計画をうわまわるペースで進展。（（略））

（（略））東京−新下関間に匹敵する両都市の所要時間はわずか 3時間 8分*3と、従来の 10時間半から一気に短縮する。

工事がはじまったのは 2005年 6月。わずか 4年半で完成にこぎつけた。このほど 16両編成で実施された試験走行では、最高時速 394キロを達成。全線を 2時間 54分で走破した。

（（略））中国政府は 2020年までに最高時速 200キロ以上の高速鉄道を 18,000キロ整備する計画。そのはしらは北京−上海、南京−重慶など、「四縦四横」とよばれる南北 4線、東西 4線だ。

中国は海外からとりいれた技術に改良をくわえ、「わずか 5年で先進国の発展段階をとびこえ、中国独自の高速鉄道体系を完成させた」（人民日報）と自信をふかめとる。中国政府は 2009年 11月、オバマ大統領の来訪にあわせ、アメリカの高速鉄道プロジェクトへの参入をめざし、アメリカのゼネラルエレクトリック（ＧＥ）社と協力することで合意。海外へのうりこみに積極姿勢をつよめており、にほん、ドイツ、フランスなど高速鉄道先進国にとっててごわいライバルに成長しとる。

〔09/12/12 15:36 NG054 時事通信〕

※ 引用文中のしゃしんは 2枚とも「広州北駅の高速鉄道車両（ＭＳＮ）」