がんばれ 予土線! 〜35.5km/h〜

きょうは 四国の 話題だ。予土線 (よどせん) 沿線で 利用 促進 協議会が できただげな。

予土線って いっても わからんだら。四国の 路線は 基本的香川県の 高松が 起点と なる。高松は むかしの くにの なまえで 讃岐 (さぬき)。で、讃岐の 高松から、愛媛県、むかしの くにの なまえで 伊予 (いよ)の 松山、宇和島に いたるのが 予讃線 (よさんせん)、高知県、むかしの くにの なまえで 土佐 (とさ)の 高知、窪川 (くぼかわ)に いたるのが 土讃線 (どさんせん)って わけだ。そんで さらに、それぞれの 終点、伊予の 宇和島と 土佐の 窪川を むすぶのが 予土線と なる。

予土線 (よどせん) 路線図
予土線 (よどせん) 路線図

沿線 自治体と して、宇和島市鬼北町 (きほくちょう)、松野町 (まつのちょう)、四万十市四万十町の いつつが あるだけど、この うち 愛媛 県内に ある 宇和島、鬼北、松野の みっつが 11月 15日に 「予土線 利用 促進 対策 協議会」を 発足させただ。予土線が 廃止されちゃやへんか、運行 本数が へっちゃやへんかって ことを 心配しての ことだげな。



予土線の 運行 状況を みて みる。

まずは 所要 時間と 表定 速度だけど、宇和島窪川間を とおしで はしる 6本の うちの 1本の 列車で みて みる (ここに とりあげた 「清流しまんと」ってのは、トロッコ 列車を つなげて はしっとるで 特別な 愛称が ついとるだけど、各駅 停車で ある ほかの 5本と 所要 時間に かわりは ない)。

予土線 (よどせん) 「清流しまんと」 時刻表
予土線 (よどせん) 「清流しまんと」 時刻表

82.2kmを 2時間 19分 かけて はしるって ことで、計算すると 表定 速度 35.5km/hと なる。中間の 江川崎 (えかわさき)より ひがしは 1974年と いう あたらしい 時期に 開通した 区間では あるけど、やっぱり やまあいを はしる 路線で ある ことに かわりはなく、この おそさも ある ていどは やむを えんのかも しれん。また、宇和島−吉野生 (よしのぶ)間が、軌間 わずか 762ミリの 軽便 鉄道から 転換した なごりで やたらと カーブが おおくて 極端な 低速 走行を しとる ことも、表定 速度を おしさげとる おおきな 要因らしい。

つぎに 1日の 運行 本数だ。起終点の 宇和島駅と 窪川駅の 時刻表を みて みる。

予土線 (よどせん) 時刻表 (宇和島駅、窪川駅)

全区間を とおして はしるのは、宇和島 発が 6本で、窪川 発が 7本。区間 運行は 宇和島 がわからだけで、近永 (ちかなが)どまりが 5本に、江川崎 どまりが 2本。

総括して いうと、「おそくて すくない」ってのが 予土線だ。ちなみに 宇和島窪川間で 料金は 1,780円。



JR四国 発足時の 1987年度と 最新の 2009年度との 比較で、1日 平均 利用者数が 2,770人から 1,101人に、運輸 収入が 2億 1,500万円から 7,100万円にと、ともに 3分の 1 ていどにまで へっとる 予土線。協議会では 「予土線は 生活 路線で あり、沿線 振興に かかせん 重要な 路線。過疎 高令化で 利用者数が へっとるけど、運行 存続の ため 沿線 自治体が 協力して 利用 促進を はかる」って いう 活動 方針を きめたそうだ。

名鉄 蒲郡線 (がまごおりせん)なんかでも ほだけど、自治体が 鉄道の 存続に ちからを かしとる 路線は 全国に いっぱい ある。とりわけ 予土線 沿線 みたいな 過疎地じゃ、なおさら 自治体の ちからが 必要だ。こんかいは 愛媛 県内の 市町村だけだけど、高知 県内の 市町村や 愛媛、高知 両県、さらには くになども 予土線の 存続に ちからを かして やって ほしい。



(ねたもと)

(さんこう)