10月から「大分まちあるき観光列車」♪　〜久大線をつかった列車版観光バス〜

観光バスってのは観光客をいろんなとこにつれてってくれる。「ある観光地にいくと客をおろして、ほこでの観光がおわるのをまって、またつぎの観光地にいって客をおろして、ほこでの観光がおわるのをまって、またつぎの・・・」っていうのをくりかえす。観光客は 1か所での観光をおえるごとに、またおんなじ観光バスにもどやつぎのとこにつれてってくれる。

一方、鉄道のほうは駅駅で客をおろしてはすぐつぎの駅にむかうっていうふうに、ある地点からべつの地点までやすみなくはしっていく。鉄道でいろんなとこを観光せらあとおもったら、ダイヤをよくしらべてはつぎの列車、つぎの列車をみつけんといかん。そのつどきっぷをかわにゃいかんで、料金だってけっこうかかる。

ってのが常識だっただけど、観光バスみたいに観光客の旅程にあわせて、観光客といっしょにいごいていってくれる列車があらわれた。

ほれが「大分まちあるき観光列車」だ。

「大分まちあるき観光列車」

10月から 12月にかけて 10回運行される企画列車で、ひとり 2,500円っていう料金で、日田（ひた）、豊後森（ぶんごもり）、ゆふいんっていう久大線（きゅうだいせん）沿線の観光地を 1日かけてめぐってくれる。

「大分まちあるき観光列車」スケジュール

ＪＲ九州と大分県は久大線（久留米−大分間 141.5km）を 8時間かけてはしる「大分まちあるき観光列車」を 10月から 12月の土日に計 10本はしらせる。
列車は大分県のマスコットキャラクター「めじろん」などがデザインされた 2両編成の特別列車で、久留米発計 8本、大分発計 2本を運行する。
定員はそれぞれ 100人で、料金はおとな、こどもともかたみち 2,500円。
久留米−大分は特急をつかや通常 2時間半ぐらいだけど、この列車は観光地のある駅に 40分から 3時間停車する。
ＪＲ九州と大分県が観光列車を共同運行するのははじめてで、大分県は運行経費や車両ラッピング料など 855万円を負担する。

1 久留米から日田

列車内にはキャンペーンレディーが乗車。日田では列車が 170分停車し、ふるいまちなみがのこる豆田町や隈町などをゆっくりあるいてたのしめる。

2 日田から豊後森

列車内では観光案内や特産品の試食もある。豊後森では、近代化産業遺産になっとる豊後森機関庫が見学できる。

3 豊後森からゆふいん

ゆふいん駅のあしゆが無料でたのしめるほか、駅周辺での観光やショッピングもたのしめる。

4 ゆふいんから大分

大分ではじもと特産品フェアを開催。

九州新幹線のとおっとらん大分県だ。九州新幹線の全線開業でふえた、中国地方や近畿地方からの観光客をちょっとでも大分県によびこみたいってことだらあね。まあはい鹿児島中央から指宿（いぶすき）にむけてでとる「いぶたま」や、10月ようかから運行される、熊本から三角（みすみ）にむかう「Ａ列車で行こう」にまけじと、新幹線停車駅である久留米から大分県にむかう観光列車をはしらせるってことだ。

ただ、さいしょにもいったとおり、「大分まちあるき観光列車」が「いぶたま」や「Ａ列車で行こう」とちがうのは、ほれが「列車版観光バス」だっていうことだ。こいつはかなり画期的なことだとおもう。「特急列車」っていうだけなら、久大線にも「ゆふ」や「ゆふいんの森」っていうかっこいいのがあるだけど、ほじゃなくて観光客によりつかいやすいように、ってことで設定されたのが「大分まちあるき観光列車」だ。きっとおおいににぎわうとおもうよ。

これにつづく「列車版観光バス」も全国各地に登場して、「観光地をめぐるのは観光バスばっかりじゃないぞ」ってなるといいな。

（ねたもと、さんこう）