三河線で 刈谷から 新川町まで

名鉄三河線っていう線がある。名古屋本線知立(ちりゅう)から南北に分岐して、きたは豊田市(とよだし)を経由して猿投(さなげ)まで、みなみは東海道線と接続する刈谷(かりや)を経由して碧南(へきなん)までいく線で、西三河西部をはしる全長39.8キロの線だ。これまで知立から豊田市まで、または知立から刈谷までの区間はたまにのることもあっただけど、こんかい機会があって、これまでほとんどのることのなかった、刈谷から新川町(しんかわまち)まで11.9キロの区間をのってきた。

20140205 13.32.57 新川町 碧南いきふつう
△ 新川町を出発する碧南いきふつう

かりや

安城からのった大垣いき新快速が刈谷に到着。東海道線あがりホームのひだりむこうには、まあはいしましき1面2線の三河線ホームがみえる。と、かいさつにあがる階段がふたつあるのがわかる。フェースブックともだちの報告のとおりだ。これまではひとつだったのが、まあひとつできただ。ここ刈谷は駅からあるいていけるとこに、デンソーやらアイシン精機やらっていうトヨタ系の会社の本社がいっぱいあって、乗降客のとってもおおい駅なだ。三河線ホームも階段がひとつじゃさばけんくて、まあひとつつくったってわけだ。

20140205 12.59.22 東海道線で刈谷到着 20140205 13.01.37 刈谷こせんきょうからみた三河線ホーム
△ ひだり=12.59.22 東海道線で刈谷到着 △ みぎ=13.01.37 こせんきょうからみた三河線ホーム

東海道線あがりホームの階段をあがってJRのかいさつをでると、南北自由通路になる。すぐみなみに名鉄のかいさつがあり、こっからいよいよ三河線だ。かいさつをとおってすぐホームにおりていくのがこれまでの階段で、まっすぐむこうにいってからホームにおりていくのがあたらしい階段だ。むかってひだりがこれまでの階段、みぎがあたらしい階段になる。

20140205 13.03.02 三河線刈谷かいさつ
△ 20140205 13.03.02 三河線刈谷かいさつ

もちろんあたらしい階段のほうからいく。と、階段をおりるまでの通路になつかしい写真が。いまはなき西中金(にしなかがね)の駅と、むか~しの刈谷市の駅舎だ。

20140205 13:03 刈谷 むか~しの西中金 20140205 13:04 刈谷 むか~しの刈谷市
△ ひだり=西中金 △ みぎ=刈谷市

階段をおりると、せばいホームに高校生がいっぱいだ。あさなんか通勤客もいっぱいだで、ホームからひとがあふれちゃやあへんかって心配だ。東海道線ホームとのあいだが無用にあいとるだで、まっとおもいっきりホームをひろげれるじゃん。あと、ホームがやけにくらいのもいやなかんじだ。

じきにやってきた刈谷13時9分発の碧南(へきなん)いきふつうにのる。満員電車ってわけじゃないけど、ベンチシートの車内はそこそこのにぎやかさだ。三河線の電車はぜんぶふつうで、15分おきにはしる。こまん時間帯は2両編成、こむ時間帯は4両編成で運行しとるみたいで、この電車は2両編成だった。

20140205 13.07.37 刈谷 碧南いきふつう
△ 20140205 13.07.37 刈谷 碧南いきふつう

13時9分、刈谷を出発。ほとんどが単線の三河線のなかで、こっからつぎの刈谷市までは複線区間になるだけど、これも刈谷の求心力のつよさによるものだ。

20140205 13.09.14 刈谷出発
△ 20140205 13.09.14 刈谷出発

かりや~かりやし

刈谷をでてすぐにひだりカーブしたあとは、みぎてにアピタをみてすすみ、またひだりにカーブしながら高架にあがって、すすんでいく。まくらぎはきのまくらぎでのりごこちがいいのはいいだけど、スピードは60キロとおそい。直線区間のおおいわが西尾線とちがって、直線区間のすくない三河線は伝統的にスピードがおそいだ。

20140205 13.09.41 刈谷-刈谷市間アピタよこ 20140205 13.09.56 刈谷-刈谷市間高架をあがる
20140205 13.10.29 刈谷-刈谷市間高架をいく 20140205 15.20.38 刈谷市-刈谷間
△ うえひだり=13.09.41 アピタよこ △ うえみぎ=13.09.56 高架をあがる
△ したひだり=13.10.29 高架をいく △ したみぎ=15.20.38 高架をいく 〔かえり〕

20140205 13.10.48 刈谷-刈谷市間スピードは60キロ
△ 20140205 13.10.48 刈谷-刈谷市間 スピードは60キロ

かりやし

高架をひだりにまがったとこで、しましきホームの刈谷市に到着。三河線の駅は、どの駅でもいきちがいができるようにするためか、しましきホームの駅がおおく、これも三河線がスピードアップできんおおきな理由だ。

この駅が刈谷市のもともとの中心地なだけど、いまはむかしだ。

20140205 13.11.06 刈谷市
△ 20140205 13.11.06 刈谷市

かりやし~おがきえ

刈谷市からは線路は1本になり、高架をおりていく。ただし、まくらぎはあいかわらずコンクリートのまくらぎがつづく。

20140205 13.12.41 刈谷市をすぎ高架をおりる 20140205 13.13.37 刈谷市-小垣江間はしをわたる
△ ひだり=13.12.41 高架をおりる △ みぎ=13.13.37 はしをわたる

おがきえ

小垣江(おがきえ)に到着。はんたい電車とすれちがう。ここもしましきホームなだけど、ずいぶんとてまえから線路がわかれとるもんだ。駅のひだりては区画整理をやっただか、やっとるとこだかってとこで、駅を積極的にいかさあっていう自治体の姿勢はこのましい。ただ、このホームのせばさはどういうことだ。区画整理でうみだしとおもえるえきまえひろばはあるのに、ほのついでにホームもひろげれんかったのか。あと、各務原線(かかみがはらせん)の鵜沼宿(うぬまじゅく)もほだっただけど、ここも「かいさつでたらふみきりんなか」っていう構造になっとって、これもなんでだ!っていいたい。

20140205 13.14.32 まあじき小垣江
20140205 13.14.53 小垣江
△ うえ=20140205 13.14.32 まあじき小垣江 △ した=20140205 13.14.53 小垣江到着

おがきえ~よしはま

小垣江をでると、まくらぎもきのまくらぎになる。このさきふたたびコンクリートまくらぎがあらわれることはない。スピードメーターも80キロをこえることはない。

20140205 13.16.47 小垣江-吉浜間きのまくらぎ 20140205 13.17.41 小垣江-吉浜間スピードメーターは80キロをこえず
△ ひだり=13.16.47 きのまくらぎ △ みぎ=13.17.41 スピードメーターは80キロをこえず

よしはま

高浜市にはいって、吉浜(よしはま)に到着!っておもったところで、びっくり。ホームが半分にわれとるじゃんか。しましきホームのひだり半分をとって、ホームからかいさつ直結にしちゃっただ。

いってなかったけど、三河線ワンマン運転で運転士さんはいそがしい。駅にとまるたびにたちあがってドアをあけしめ。おりるひとはちゃんとおりたか、のるひとはちゃんとのったか、きちんとたしかめにゃいかん。運転席にはホームをみるモニターもついとった。

20140205 13.18.08 吉浜
20140205 13.18.46 吉浜運転席ホームモニター 20140205 15.11.43 吉浜
△ うえ=20140205 13.18.08 吉浜
△ したひだり=13.18.46 運転席ホームモニター △ したみぎ=15.11.43 吉浜 〔かえり〕

みかわたかはま

三河高浜(みかわたかはま)に到着。めずらしくこせんきょうもあって、しましきホームからかいさつにいくのに構内ふみきりをわたらんでもいいだ。しらべると、かいさつがこせんきょうのうえにある橋上駅だった。ぜんたいにりっぱなつくりで、市役所がかなりちからをいれたものと推測する。

はんたい電車の到着をまって、三河高浜を出発。

20140205 13.21.09 三河高浜
20140205 13.23.46 三河高浜 はんたい電車
△ うえ=13.21.09 三河高浜到着 △ した=13.23.46 三河高浜 はんたい電車

たかはまみなと

つぎの高浜港(たかはまみなと)は三河線にはめずらしい棒線ホームだ。しらべると、ここもさっきの吉浜とおんなじで、もともとしましきホームだったものを単線化したもんだった。ホームのみぎがわにはりっぱな駅舎とトイレがあっただけど、ホームとのあいだにもむかしは線路がはしっとっただ。

20140205 13.26.25 高浜港
20140205 13.27.21 高浜港 駅舎とトイレ
△ うえ=13.26.25 高浜港到着 △ した=13.27.21 駅舎とトイレ

たかはまみなと~きたしんかわ

高浜川をわたると碧南市(へきなんし)になる。

20140205 13.28.25 高浜港-北新川間ではしをわたる
△ 20140205 13.28.25 高浜港-北新川間ではしをわたる

きたしんかわ

北新川(きたしんかわ)に到着。ここはしましきホームのみぎがわにはいっていく。ひだりがわ通行が原則のにほんの鉄道では、これは異例だ。こんかいのった区間じゃないけど、おんなじ三河線豊田市方面にも二三、みぎがわ通行の駅があった。「これから電車にのらあっていうひとが、構内ふみきりまちにあわんように」っていう配慮のためともきいたけど、たしかめてない。

20140205 13.29.08 まあじき北新川
20140205 13.29.24 北新川 ホーム
△ うえ=13.29.08 まあじき北新川 △ した=13.29.24 北新川 ホーム

きたしんかわ~しんかわまち

電車はまちなみのなかをすすむ。刈谷市から小垣江のあいだに左右にたんぼがあったほかは、こんかい下車した新川町(しんかわまち)のさきの終点碧南まで、ず~っと電車はまちなみのなかをすすむ。鉄道とまちの関係は良好だ。

20140205 13.31.17 北新川-新川町間
△ 20140205 13.31.17 北新川-新川町間

しんかわまち

13時32分、はんたい電車のまつ新川町(しんかわまち)に到着。刈谷からここ新川町まで、11.9km、23分、31.0km/h、340円。ホーム配線は、刈谷から碧南までのあいだでゆいつの相対式ホーム。

20140205 13.31.42 まあじき新川町

20140205 13.31.51 新川町到着
20140205 13.32.57 新川町 碧南いきふつう
△ うえ=13.31.42 まあじき新川町 △ なか=13.31.51 到着 △ した=13.32.57 碧南いきふつう

構内ふみきりのふみきりまちで、ここまでのってきた電車をみおくってから、2本の線路をわたってかいさつをでる。えきまえの病院に入院するわがちちをみまって、また駅にもどる。これまで、なんかいもクルマできとっただけど、こんかいはじめて電車できただ。

かえり

はんたい電車の到着をまって、新川町15時2分発知立いき電車が出発。いきとおんなじベンチシートで2両編成の電車だ。おれののる1両めはおひとりさま状態で、2両めもまばらな乗客。いきはたちのりもなんにんかおったのとくらべて格段のすくなさだ。

20140205 15.01.57 新川町出発
△ 20140205 15.01.57 新川町 はんたい電車

北新川をすぎて1両に数人のっとる状態に。ワンマン運転の運転士さんはあいかわらずいそがしい。車内放送はおんなのひとのこえではあるけど、やっぱり自動放送はあじけない。2両めに駅員さんがふたりのっとるのを発見。いっくらすいとっても席にすわらんのは、さすがというべきかあたりまえというべきか。ふたりはつぎの三河高浜でおりただけど、無人駅のこの駅で時間をかぎって駅業務につくのか。

三河高浜で3人、吉浜で4人、小垣江でまあちょっとたくさんと、電車にのってくるのはわずかの人数だ。この時間帯は、刈谷や名古屋でつとめやべんきょうをおえたひとたちが、うちにかえっていく時間帯なだ。

刈谷市では「JR線のおのりかえはつぎの刈谷でおのりかえください♪」とのアナウンスがあり、親切だな~っておもったけど、いっそ駅のなまえを南刈谷とでもかえちゃやいいじゃん!ともおもう。

15時21分、刈谷に到着。新川町からここ刈谷まで、11.9km、19分、37.6km/h、340円。表定速度の、いきが31.0キロ、かえりが37.6キロはやっぱりおそいよ。鉄道とまちの関係が良好だてっても、こいじゃあ利用者がクルマにながれちゃうて。

20140205 15.21.45 刈谷到着
△ 20140205 15.21.45 刈谷到着

さいしょのとこで、刈谷三河線ホームのせばさとくらさにけちをつけたとこだけど、あと、この東海道線ホームとのあいだの殺風景さもなんとかしてほしいとこだ。こんな電柱がにょきにょきたっとったり、看板がはずれて鉄骨がむきだしになっとったり、きたないアスファルト舗装やらくさばえがめにはいるようになっとったりするのは、わびしいもんがあるよ。


(さんこう)