平渓線(へいけいせん)

このけしき、すきだな~

平渓線(伊藤一己さんさつえい)(さきがけonTheWeb)
平渓線(伊藤一己さんさつえい)(さきがけonTheWeb)

架線もなく柵もなく、ふみきりや警報機もなく、バラスのうえにただレールがひいてあるっていうだけのかんたんなつくりの線路を、列車がはしる。りょうわきにはほそいみちをはさんで、みせやさんや民家がたちならぶ。このほそいみちにはみだして商売をやっとるようなみせやさん。列車をおいかけるように、自転車でこのほそいみちをいくおやこ。じぶんとこのにわさきでやっとるようなかんじで、このほそいみちでおとうさんにくつをはかしてもらっとるちいちゃなこ。列車の運転士さんや最前列にじんどっとるひとのかおも、しっかりみえるよ。なんだかなつかしいな~ってかんじがするよ。

ただ、ちょっとちがうのは、列車のいろやみせやさんの看板のいろが、にほんのものよりちょっとはでじゃないかなっておもうとこだ。うん、ここはにほんじゃなくて台湾だ。台湾北部の平渓線(へいけいせん)っていう線のふうけいだ。にほんにもこの平渓線がすきなひとがおおいだげなけど、なるほどってうなづけるわ。


(さんこう)