きょうの1枚 - 松木島(まつきじま)の駅舎

三河線の駅にこんなすてきな駅舎があった。

松木島(まつきじま)の駅舎
松木島(まつきじま)の駅舎

保育園のころ、おじいさんにつれられてだったか、みにいっただよ。はっきり記憶にのこっとる。松木島(まつきじま)ってって、一色(いしき)と吉良吉田(きらよしだ)のあいだの駅だけど、こんないなかの駅でこんなりっぱな駅舎があることにおどろいた。むかしは鉄道ってものにすごいちからをいれとっただな~って、ひしひしとかんじたよ。いましらべると、貴賓室まであったっていう。で、じつは開業まもないころの社長の神谷伝兵衛(かみやでんべえ)ってひとのでがここで、ほいでここまでのりっぱなものをつくったらしいだけど、ほれにしてもすごい。駅のなまえも当初は「神谷駅」だっただげな。

開業当時の三河鉄道から名鉄に合併されたあともながくつづいたこの駅舎、なんと1978年に解体されちゃったっていう。なんで、のこさんかっただ。さらに、2004年3月31日には駅ほのもんもなくなっちゃった。松木島をふくむ三河線の碧南(へきなん)-吉良吉田(きらよしだ)間が廃止になっただ。鉄道の黄金時代ははるかかなたになった。


(さんこう)