きょう紹介するのは明知鉄道の広報、伊藤温子さん。これまでにこのブログでも2回登場しとるだけど、あらためてよみうりの記事でみてみる。

【伊藤温子さん36才(恵那市明智町) - よみうり - 2014年04月27日 15時00分(松原輝明さんの記事)】
[明知鉄道の広報担当 - 主婦感覚で新企画も]
- 「さいきん、マスコミに地方鉄道が紹介される機会がふえ、広報としてやりがいがあるし、おもしろいともおもえてきた」ってえがおではなす。
- 24才で結婚して恵那市(えなし)明智町(あけちちょう)にとつぎ、こそだてもひとだんらくし、事務などのパートをしとったけど、「正社員ではたらきたい」ってハローワークをおとずれ、明知鉄道の社員募集をしった。7人の応募者があったけど、採用試験に合格、入社した。
- 「さいしょから広報をやりたいっていうきもちはなかった。ただ正社員になりたかっただけ」ってふりかえる。入社とうしょは経理を担当しとったけど、当時、広報担当がおらず、当時の上司からすすめられるまま広報を担当するようになった。
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さいしょは対応にくるしんだっていう。「鉄道会社は、運転士や線路の保守点検のひとなど職人かたぎのひとがおおく、うちとけるまでに時間がかかった」ってはなす。ここ2、3年、地方鉄道が岐阜県内でも注目され、各鉄道会社もさまざまな企画をうちだしとる。明知鉄道では、「グルメ」に着目し、1987年7月のヘルシートレイン「寒天列車」をてはじめに、1996年9月の「きのこ列車」、1998年4月の「山菜列車」、1998年7月の「ビール列車」とあたらしい企画をうちだし、いまでは10種類のグルメ列車をはしらせる。2013年度は303本を運行、乗客数は7,421人と、2012年度を運行数で45%、乗客数で20%うわまわる実績をあげた。
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ほんななか、伊藤温子さんが2013年度、あらたにはじめたのが、4月運行の「おばあちゃんのお花見弁当列車」と5月運行の「おばあちゃんの山菜弁当列車」。ほかのグルメ列車が、弁当と明智駅から恵那駅までののりほうだいきっぷこみで4,000円から5,000円なのにたいし、ふたつの列車は2,900円で運行。2014年度は2,400円にねさげした。
「4,000円、5,000円っていうのは主婦の感覚ではたかすぎる」っていう発想からだ。恵那市山岡地区にある道の駅「おばあちゃん市・山岡」ではたらくおばあちゃんたちに依頼、じもと産のやさいをつかったにものにちらしずしなどがはいる、素朴なあじがうりだ。
住民のあしとしてかかせん地方鉄道だけど、経営がきびしい実態はどの会社もかわらん。「グルメ列車が好評っていっても、会社全体のうりあげからみや微々たるもの」って伊藤温子さん。「じもとのひとになくてはならんものっておもってもらいたい。ほのためにもしっかり宣伝していきたい」。明知鉄道がすきなきもちはひといちばいだ。
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中津川市(なかつがわし)落合(おちあい)出身。会社員の夫39才と中学1年の長男、ふたごで小学5年の次男、三男の5人ぐらし。家族ででかけるのが趣味で、さいきんでは東京ディズニーランドなどへでかけるのがたのしみ。
(さんこう)