中京圏鉄道各路線の混雑率からみる利用状況

東洋経済の記事にこんな表があった。2009年のデータとちょっとふるいけど、中京交通圏における鉄道路線別の混雑率がのっとる。対象は最混雑1時間の混雑率が120%以上の鉄道路線であり、ほんなにこんでない鉄道路線は対象外だ。

中京交通圏鉄道路線別混雑率表(2009年度国土交通省)

いくつかの鉄道路線を方面別によっつにわけて、それぞれの混雑率とほっから推察できることをかんがえてみた。なお、混雑率は「最混雑1時間のもの/ほれ以外の時間のもの」とかきあらわしてある。

【1 三河、知多方面】

名鉄 名古屋本線 神宮前→金山=135.2/32.2
名鉄 常滑線 豊田本町→神宮前=132.6/32.9
・地下鉄 名城線 金山→東別院=142.5/45.5
・地下鉄 鶴舞線 川名→御器所=130.6/36.7

名鉄の2路線は、ピークの混雑率が130台と、そこそこの数字だ。ここで、JRの東海道線がないことにきづくだらあ。この方面は名鉄が優勢みたいだ。

地下鉄の名城線はピークの混雑率が140にたっしとる。やっぱりね!ってかんじだ。名鉄の利用者もJRの利用者も、おおくが金山で地下鉄にのりかえてくだ。ピーク以外の混雑率も40をこえとって、効率がいい。

地下鉄の鶴舞線がのっとるのは、豊田方面からも鉄道利用がおおいってことだね。


【2 尾張、岐阜方面】

・JR 東海道線 枇杷島→名古屋=125.6/41.6
名鉄 名古屋本線 栄生→名鉄名古屋=136.1/33.7
名鉄 犬山線 下小田井枇杷島分岐点=138.9/35.0
名鉄 津島線 甚目寺須ヶ口=138.7/28.0
・地下鉄 東山線 名古屋→伏見=147.9/65.0
・地下鉄 桜通線 国際センター→丸の内=124.6/37.8

こちらはJRが登場する。ピークの混雑率では名鉄の3路線がまさるけど、ピーク以外の混雑率ではJRのかち。ピーク以外の混雑率が40にたっしとるとこからみると、総合的にみてこの方面はJRのかちか。

地下鉄の東山線のピークの混雑率が150にちかい数字をしめしとるのは、やっぱりね!ってかんじ。さらに、ピーク以外の混雑率が60台にたっしとるのは、すばらしい。かたや、おんなじ地下鉄でも平行する桜通線のピークの混雑率が120台でしかないのは、課題をのこしとるっていえる。


【3 瀬戸線、中央線方面】

名鉄 瀬戸線 矢田→大曽根=141.9/29.8
・JR 中央線 新守山大曽根=134.8/49.3

名鉄、JRとも、大曽根までの区間がいちばんこんどるだ。栄町まで、または名古屋までのりとおさんで、大曽根で地下鉄にのりかえるひとがおおいとみえる。ピークの混雑率は140にたっしとる名鉄がまさり、ピーク以外の混雑率は50にちかい数字をしめしとるJRの圧勝。総合的にはJRの中央線のほうが、名鉄瀬戸線より効率的な運行をしとるね。


【4 三重方面】

近鉄 名古屋線 米野→近鉄名古屋=137.8/33.7
・JR 関西線 八田→名古屋=125.2/40.5

この方面は近鉄の圧勝を予測しただけど、存外JRが健闘しとる。ピークの混雑率は近鉄がまさっとるけど、ピーク以外の混雑率は40台にもたっしとるJRのかち。快速みえ、おそるべし。



【さんこう】

はつ試算!あさの電車「激こみ区間」ランキング|鉄道最前線|東洋経済オンライン|新世代リーダーのためのビジネスサイト(鉄道ジャーナリスト梅原淳さん)|2014年11月08日
http://toyokeizai.net/articles/-/52787