20回めのこんかいは1988年。愛知環状鉄道の延伸。
1988年1月31日、新豊田(しんとよだ)から尾張(おわり)の区域内、JR中央線と接続する高蔵寺(こうぞうじ)までのびて、岡崎を起点にのびてきた愛知環状鉄道が全通となる。当初開業区間である岡崎-新豊田間は1976年に国鉄岡多線(おかたせん)として開業しとっただけど、全通の1年まえにJR東海に移管され、全通のときに三セクの愛知環状鉄道に移管されたもの。
豊田は西三河の交通軸である東海道からきたにおおきくはなれた位置にあって、ながらくいきどまりの地だっただけど、1979年の名鉄豊田線の開業と、こんかい1988年の愛知環状鉄道の全通によって、にしは名古屋に直接つながり、きたは尾張東部をとおって瀬戸、高蔵寺にぬけれる鉄道交通の要地になった。
△ 西三河の鉄道のうつりかわり(あきひこ) - 20.愛知環状鉄道の延伸
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(さんこう)
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- 愛知環状鉄道 - Wikipedia
- 第三セクター化へ
- 岡多線は岡崎-新豊田間で部分開業したものの、平均断面輸送密度は国鉄再建法により廃線対象となる基準の4,000人/日を下回る2,757人/日であった。また、岡多線として開業時から行われていた岡崎-北野桝塚間のトヨタ自動車の自動車輸送は1984年末限りで終了したため、貨物需要も当て込むことができなくなった。このため、国鉄は特定地方交通線第3次廃止対象線区として廃止承認を申請した。
- さらに主要幹線(C線)として鉄建公団が翌1985年3月14日のダイヤ改正での開業を目指して建設を進めていた岡多線新豊田-瀬戸間と瀬戸線瀬戸-稲沢・枇杷島間の平均断面輸送密度も3,600人/日程度と廃止・転換対象の基準を下回ることが予想されていた。前記の輸送密度は、名古屋近郊都市を結ぶ短絡線としての効果が発揮できないことを意味し、また、工事区間沿線の開発がほとんど進んでいなかったため、開通による沿線利用客の増加も見込めない状況であった。
- これらのことから、国鉄は1984年7月に廃止承認の申請前より沿線自治体に対し第三セクターによる運営を申し入れ、当初自治体は「国鉄による早期開業を」と反対を表明したが、后にそれらの営業を受け入れる第三セクターとして愛知環状鉄道を設立し、鉄建公団に支払う賃借料を国鉄分割民営化后国鉄清算事業団が継承し転換・開業させることで決着をみた。
- 愛知環状鉄道発足后
- 年表
- 第三セクター化へ
- 西三河の鉄道のうつりかわり〔地図目次〕 - あきひこゆめてつどう|2018/02/18 〔ついか〕
- (全22回の連載のまとめ)