みさくぼゆめかいどう

西鹿島駅前(にしかじまえきまえ)バス停からのった遠鉄バスをのりとおして、11時27分、終点の水窪町(みさくぼちょう)バス停にとうちゃく。「みさくぼゆめかいどう」のまちあるきにむかう。

ここで、ちょこっと地理を説明しとく。この地区はすべてが南北にのびとる。水窪川がきたからみなみにむかってながれとる。かわのひがしがわは地形がせばい。すぐひがしのたかいとこを飯田線がはしっとって、ほのすぐひがしはまあはいやまなみだ。にしがわはちょっと地形がひらけとる。かわからちょこっとはなれて秋葉街道がはしっとって、ほのにしがわの傾斜地にまちがひろがる。ほいで、まちのまんなかをはしっとるのが「みさくぼゆめかいどう」だ。まちなみのにしは、また、やまなみになる。ちなみに、「みさくぼゆめかいどう」はむかしの秋葉街道だって、このりょうがわにひろがるまちなみはしゅくばまちだっただげな。

さて、つづける。バスは秋葉街道をはしってまちのきたはずれまできただけど、バス停からにしに斜面をちょこっとあがって、ゆめかいどうにでる。中村館っていう旅館からみなみに、斜面の中腹を縦断するかたちでくだりざかにくだっていく。

2018.1.11 みさくぼ (175) ゆめかいどう - 中村館 1920-1080
(175) ゆめかいどう - 中村館

とりあえず、はらがへった。バスにのってきたつかれもある。めしやさんでも喫茶店でもよかった。中村館からいっかいきたのほうにあがっていってみる。まちなみはなくなっていっちゃうだけど、めしやさんがあることを事前に地図でみといただ。いや、ない。さがしてもみあたらんくて、あきらめる。

2018.1.11 みさくぼ (176) ゆめかいどう - きたむき 1920-1080
(176) ゆめかいどう - きたむき

また、中村館のとこからみなみにすすんで、T字のとこまできた。かどにツタホ薬局っていうみせがあるけど、これは看板がのこっとるだけかもしれん。まあちょっといって、静岡新聞の支局もあった。

2018.1.11 みさくぼ (177) ゆめかいどう - ツタホ薬局 1780-1080
(177) ゆめかいどう - ツタホ薬局

どんどんみなみにすすむ。薄利屋っていうさかやさんがある。とちもちをうっとるみせがある。ここでじゃないけど、かえりにかってかえった。ワールドスポーツってのは運動具店だったか。

2018.1.11 みさくぼ (178) ゆめかいどう - 薄利屋 1920-1080
(178) ゆめかいどう - 薄利屋

文房具店がある。シャッターはおりとるけど、堀口家庭用品店っていうみせがある。鈴木呉服店っていうみせがある。みぎがわにさかいや食堂を発見。いってみたけど、やってなかった。

2018.1.11 みさくぼ (179) ゆめかいどう - 堀口家庭用品店 1920-1080
(179) ゆめかいどう - 堀口家庭用品店

あるきつづける。左右にみせがいっぱいならんどるなかに、まきうちっていうスーパーはおきゃくさんがひっきりなしだ。ここでなんかたべもんをかって、たべることになるのか。

2018.1.11 みさくぼ (180) ゆめかいどう - まきうち 1920-1080
(180) ゆめかいどう - まきうち

ふか~いかわがゆめかいどうをよこぎっとって、南北それぞれに記念碑がたっとる。みさくぼ現代自然創作園の耳塚信博っていうひとの作品で、きたがやまの精で、みなみがみずの精だ。説明板をよむと、押出沢砂防事業の完成をいわってつくったもんみたいだけど、ようわからん。

2018.1.11 みさくぼ (181) ゆめかいどう - やまの精 1020-1850
2018.1.11 みさくぼ (183) ゆめかいどう - やまの精 700-560
2018.1.11 みさくぼ (184) ゆめかいどう - みずの精 1040-1050
(181)(183) ゆめかいどう - やまの精(184) みずの精

あとで図書館にいってきいたら、「押出沢っていうさわが、むかしはゆめかいどうのうえをこえていっとっただけど、災害がおおくてこまるでふかいかわにかえただ」っていうことだった。「さわがゆめかいどうのうえをこえていっとる」ってのがどういう状態なのか想像がつかんだけど、まあ、とにかく水害対策としてこのふかいかわができただ。記念碑のとなりにあった、「やまふかくわれはきにけり・・・」っていう歌碑についてもきいてみただけど、これについてはわからんかった。

2018.1.11 みさくぼ (182) ゆめかいどう - 歌碑 700-1170
(182) ゆめかいどう - 歌碑

また、みなみにすすむ。家具、建具の田辺っていうみせがある。くつやさんがある。

2018.1.11 みさくぼ (185) ゆめかいどう - 田辺家具建具店 1920-1080
(185) ゆめかいどう - 田辺家具建具店

やまご化粧品店っていうみせがある。写真館もある。中村屋食堂もあった。ついに!っておもったけど、やってなかった。

2018.1.11 みさくぼ (186) ゆめかいどう - やまご化粧品店 1680-1080
(186) ゆめかいどう - やまご化粧品店

あるきつづける。シャッターはおりとるけど、植田商店っていうみせがある。呉服、洋品のマルサっていうみせはしっかりやっとる。

2018.1.11 みさくぼ (187) ゆめかいどう - マルサ衣料品店 1800-1080
(187) ゆめかいどう - マルサ衣料品店

ずーっとくだってきたみちがいったんのぼりざかになって、ゆめかいどうがつづく。理容イワモトっていうとこやさんはあるけど、やっぱりめしやさんはない。

2018.1.11 みさくぼ (188) ゆめかいどう - 理容イワモト 1920-1080
(188) ゆめかいどう - 理容イワモト

みちが水平になって、まあちょっといくとくだりざかになって、ゆめかいどうもつきるっていうとこで、むこうからご婦人があるいてくる。「このへんで、ごはんたべるとこないですか?」ってきくと、「秋葉街道のほうに1軒あります」とのこと。ご婦人といっしょにきたみちをもどりながら、とちゅうまで案内してもらう。みちすがらはなしをする。「水窪ってまっとさぶいっておもっとったですけど、存外にあったかいですね」っていったら、「ここはやまにかこまれとって、浜松みたいなからっかぜはふきませんよ。きょうのあさはゆきがちらつきましたけどね。でも、いまはあったかくて、あるいてきたらあせんばんじゃいました」とのこたえ。秋葉街道におりるとこまできたとこで、お礼をいってわかれる。

ご婦人がおしえてくださっためしやさんは、秋葉街道のにしがわにたつ水窪協働センターのむかいがわにある。バスの終点、水窪町バス停のふたつてまえのバス停が水窪協働センターバス停だった。めしやさんはくにとりっていうみせで、券売機で食券をかってくにとり御膳をたのむ。てんぷらとこもりそばのほかにコロッケがついとっただけど、コロッケは「ししにくコロッケ」だった。いや~、みさくぼゆめかいどうのまちあるきがほとんどおわっちゃってから、やっとひといきだ。ほんとはこんなドライブイン的なみせじゃなくて、みせのひとといっぱいはなしができるとこがよかっただけどね。ごちそうさまをして、となりのみやげもんうりばでとちもちまんじゅうをかう。いや、『飯田線ものがたり』もかやあよかった。

2018.1.11 みさくぼ (189) 秋葉街道 - くにとり御膳 800-450
(189) 秋葉街道 - くにとり御膳

くつろだとこで、水窪協働センターのうらにある図書館にいく。ここで押出沢砂防事業のことをきいたことは、さっきかいたとおり。ほかに、おしろのばしょをきいてみる。戦国のむかし、信玄が兵越峠(ひょうごしとうげ)をこえて信濃から遠江にせめいったときに前線基地としたのが、ここ水窪にあった高根城なだけど、ほこにいってみたかっただ。ざんねんながら水窪駅から電車でひとえきみなみの向市場駅(むかいちばえき)のむこうだって、いくのをあきらめる。みさくぼゆめかいどうのまちあるきをおえ、えきにむかう。

(おとずれたひ=2018年1月11日、もくようび、平日)


(さんこう)

  • 秋葉街道をいく - あきひこゆめてつどう|2018/01/13
    • 新浜松からのった電車を西鹿島(にしかじま)でおりて、バスにのりかえる。9時47分、しゅっぱつ。
    • 定刻より4分おくれの11時27分、終点の水窪町(みさくぼちょう)バス停にとうちゃく。起点の西鹿島駅バス停からここ水窪町バス停まで1時間40分の乗車。こいだけのったのに料金は690円。
    • 運転士さんに「ごくろうさまでした」ってこえをかけると、「まんだ会社にはいって1年めで、へたくそな運転ですいませんでした」との返事。たしかに慎重派だなってかんじはしたけど、確実な運転ぶりで安心してバスにのっとれたよ。まあいっかいお礼をいって、水窪のまちあるきにむかった。
  • とうげの つなひき 〜兵越峠 (ひょうごし とうげ)〜 - あきひこのいいたいほうだい|2012/11/01
    • 戦国の むかし、甲斐 (かい)を 発した 信玄が、信濃 まわりに この とうげを こえ、遠江 (とおとうみ)から 三河 (みかわ)に せめいった。
    • 水窪町遠州軍と 南信濃の 信州軍が つなひきで 「領土」を うばいあう 恒例の 「峠の国盗り綱引き合戦」が 2012年 10月 28日、兵越峠で ひらかれた。遠州軍は おしくも やぶれて 通算 12勝 14敗と なり、「くにざかい」は 遠州 がわに 2メートル くいこんで きた」
  • 水窪の観光情報発信サイト - 水窪情報サイト|水窪観光協会
    • 2005年に合併しておおきくなった浜松市(南北73キロ)のいちばんきたに位置する水窪(みさくぼ)地域。水窪情報サイトは、この自然ゆたかなもりとみどりのまちの情報をあつめたホームページです。水窪のものやこと・伝統芸能やもよおし・道路情報などを水窪をおとずれるひと、すむひとにやくだつ情報を提供します。
    • 『第22回みさくぼゆめかいどう』開催!
      ふるくから「秋葉街道」の宿場町としてさかえてきた水窪町(みさくぼちょう)が、このひ1日ふるきよき時代のふんいきが再現されます。水窪町につたわる伝統芸能、くしいも、じそば、やまめしおやきなどの郷土料理など、ぜひご堪能ください。
      • 開催日=2017年11月5日(日)9:30~15:00〔こさめ決行〕
      • 場所=水窪町商店街どおり
    • 『とうげのくにとりつなひき合戦』中止のおしらせ!
      2017年10月22日(日)、ひょうごしとうげで開催予定でした「第31回とうげのくにとりつなひき合戦」は、ひじょうにざんねんではありますけど、悪天候が予想されるため中止となりました(順延はありません)。
  • 秋葉街道・みさくぼ商店街|浜松市水窪の紹介 - 写真63枚
    • 通り沿いは、みさくぼ商店街。かつては秋葉街道(塩の道)の宿場町。
    • 押出沢と砂防事業記念モニュメント。
    • 人口3千人の町としてはかなり充実した商店街です。
    • スーパーマーケットまきうち(緑色の店)。
    • 明治神宮御献上品栃もちなどの小松屋製菓、酒店の薄利屋。
    • 静岡新聞・SBS静岡放送水窪支局。