わがふるいのまちのみなみのはしに、ふるいばしっていうはしがある。
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県道をずーっとみなみにあるいていって、さかをくだってとらやをすぎてひがしがわの歩道をすすんでいって、堀内川(ほりうちがわ)をわたるのがふるいばし。わたったみぎがわに堀内公園。
はしのむこうがわにわたって、ふるいのまちをふりかえる。
コンクリート製の欄干のきたのはしに、きたむきに「古井橋(ふるいばし)」、にしむきに「阿原川(あわらがわ)」っていう銘板がうめこんである。阿原ってのはこのあたりのあざのなまえで、湿地帯やぬまちをあらわすことばだ。堀内川のむかしのなまえが阿原川だったにちがいない。
みなみのはしに、にしむきに「ふるいばし」、みなみむきに「1964年3月架設」っていう銘板がうめこんである。ひらがな表記がきもちいい。これならだれにでもよめる。小学生にもよめる。1964年っていうと東京オリンピックのあったとしだ。ふるいのまちをふみつけてはしる東海道新幹線も、このとしに建設されとる。
かわのながれは堀内公園のなかから。公園をでるとこで、ながれがトンネルにはいっていく。
トンネル区間のうえは遊歩道になっとって、県道までつづく。
県道をくぐってすがたをあらわした堀内川が、ふるいばしからひがしにながれていく。
〔2020年4月19日訪問〕
(さんこう)