2020年5月29日、吉良に国宝になっとるおてらがあるってきいて、いってきた。おてらのなまえは金蓮寺弥陀堂(こんれんじみだどう)。いきかえりの電車道中とあわせて、以下に紹介する。
〔吉良吉田まで〕〔金蓮寺弥陀堂におまいり〕〔上横須賀からかえる〕
◇ ◇
吉良吉田まで
ふるいからあっかい電車にのってみなみにすすむ。
矢作川をわたる。
はんたいのあっかい電車のまつ、終点、西尾にとうちゃく。
しばらくまって、急行電車にのりかえ。また、あっかい電車にのってみなみにすすむ。
進行方向がいったんひがしむきになったとこで、矢作古川をわたる。
みなみむきにもどって上横須賀にとうちゃく。まっとったぎんいろ電車といきちがい。
荻原のえきのあとを通過。ほんとならここが金蓮寺弥陀堂のもよりえきだ。
終点、吉良吉田にとうちゃく。ホームの湾曲がすごい。
金蓮寺弥陀堂におまいり
吉良吉田のえきまえに喫茶店があって、ほこでごはんもたべれることはしっとるだけど、すどおり。吉良らしいもんがたべたかった。
めぬきどおりぞい、ふみきりをひがしにわたったみぎがわに和食のみせを発見。「にほん料理福永亭」と「ふくなが亭」がいっしょになっとるだけど、ふくなが亭のほうにはいって、きょうのランチのてんどんを注文。まつあいだに、かべに五木ひろしさんや宇野千代さんの写真がはってあるのを発見。料理がでてきていただきます。てんぷらの種類は、おくら、さつまいも、なす、しろみざかな。あまからのたれが、てんぷらにようしみこませてある。できあがったあとからたれをかけたじゃないだ。いや、こういうてんどんもあるのか。しろみざかなもやわらかくてうまい。
はらごしらえができたとこで、あるきだす。吉良吉田郵便局のてまえを左折。生活道路をきたにはいっていく。T字にあたって、右折。すぐにひだりT字をひだりにはいる。この東北かどに秋葉神社。つきあたりに専長寺。みちはひだりにおれるだけど、ほのまま境内にはいっておまいり。みなみむき、つまいりの本堂がめずらしい。さらにうらにぬけてでた東西のとおりをひがしにすすむ。すぐにひだりT字をひだりにはいる。みちがひだりにゆみなってにしむきにすすむ。つきあたりT字を右折。きたにすすむ。さいしょの十字路を右折。
ひがしにすすんだとこで、でた。矢崎川にかかる血洗橋にでた。コンクリートづくりではあるけど、しゃれたつくりのらんかんがついとる。はしのうえからみるかわもうつくしい。こんなすてきなとこで、ちをあらうほどの事件があったのか。
はしをひがしにわたって、みぎにカスヤ商店。ひだりT字のつぎの十字路を左折。きたにすすむ。左右は農家住宅。つきあたりT字を右折。ひがしにすすんで、まちはずれにかかるとこで、ひだりにみえた。金蓮寺弥陀堂がみえた。たんぼをへだてたずーっとむこうにみえるお堂が、金蓮寺弥陀堂じゃないわけがない。
まちはずれになって、十字路を左折。水路ぞいをきたにすすむ。すぐにクルマどおりをよこぎる。ひきつづき、水路をひだりにそって、ずーっときたにすすむ。ひだりはのうか住宅。みぎはたんぼ。ほのむこうはみどりのやま。すすんで、左右ともたんぼになる。たうえあとのみずをはったたんぼからふいてくるかぜがきもちいい。
たんぼがおわって、正面、みちがつきあたるほのおくに金蓮寺弥陀堂。
ひわだぶき、よせむねづくりのしぶいお堂だ。
えんがわにおいてあるはこに拝観料200円をいれて、くつをぬいであがって、また、さいせんをいれて、阿弥陀三尊像におまいり。阿弥陀さまもこっちをみつめてくださる。ほかに、おんなのひとふたりもおまいり。おれがここについたのと同時に、クルマでついただ。豊川からきたらしい。
そとにでたとこで、おんなのひとが案内おじさんのはなしをきいとる。いや、拝観したひとにはご住職がお堂の解説をしてくれるだ。おれもおくれてなかまにいれてもらう。このお堂は、源頼朝が三河のくにの守護安達盛長に命じて建立させた三河七御堂のひとつで、ゆいつ現存するもんで、愛知県下最古の木造建築だっていう。ここ以外のむっつは東三河にあるだけど、ここだけのこったのはここが伊勢神宮外宮の管理下にあって、保護されたためだっていう。むかしはこのすぐみなみまでうみがきとって、うみをわたったむこうが伊勢神宮になる。いまとちがって、海路がさかんだっただ。ほいで、1954年、江戸時代以来のかわらぶきからもともとのひわだぶきに復元されて、1955年に国宝に指定されたとのこと。なかの阿弥陀三尊像は愛知県指定文化財。ただ、もらったパンフレットや説明がきのかんばんをよんでみると、じっさいの建築年代は鎌倉中期の建築ってかんがえられとるらしい。ほいでも、このお堂は、平安時代の貴族住宅や天皇のすまいである内裏(だいり)でもちいられた建築に共通するとくちょうをもっとるとのこと。
つづいて、たてもんの各部をみていく。
めんとりばしら。八角柱にちかく、はしらのめんがおおきくとってあるのがとくちょう。
舟肘木(ふなひじき)。めんとりばしらのうえについた、ふねのかたちをしたよこぎで、けたをささえる。
蔀戸(しとみど)。はねあげしきのたてぐで、こまかく格子がはいっとる。このこまやかさに平安をかんじる。
飛檐垂木(ひえんだるき)。のきさきにちかいほうだけ、たるきの間隔があらくなっとる。
小組格天井(こぐみごうてんじょう)。格子状になった天井のことを格天井っていうだけど、おおきな格子のなかにさらにこまかい格子がはいっとる。蔀戸のおんなじようなかんじだ。さらに中央部分、阿弥陀三尊像のとこだけ、天井がぼこってへこんでだんちがいにたかくなっとるのもおもしろい。さらにさらに、かべとの接合部もだんちがいのとこの接合部も、曲面処理になっとるのもすごい。
ほいから、お堂のかたちとして、孫庇(まごびさし)っていうなまえのでっぱりがあるのがおもしろい。正面も向拝(こうはい)みたいなかたちであっぱっぱーの孫庇があるだけど、みぎがわにもどういうわけか孫庇がある。
縋破風(すがるはふ)。孫庇があるおかげで、こんな大工なかせの複雑な接続をする破風もある。
うらやまから背面をかくにん。
おまいりと見学をおえて、お堂のまえのみちをにしにすすむ。いきとはべつのみちで吉良吉田のえきにいきたかった。矢崎川にかかる赤坂橋をわたる。「かわの堤防の耐震補強をおこなっております」とのことで、工事中。水路にかかる御用田橋をわたる。幹線道路と交差する荻原御用田(おぎわらごようでん)交差点を直進。まちをはずれてたんぼんなかをにしにすすむ。西尾線ふみきりをわたるとこで、ちょうどきたいきのあっかい電車がいく。左右がむぎばたけにかわって、でっかいコンバインがとおっていく。たうえの時期、むぎのかりとり時期でもある。また、まちにはいって、まんなかに水路の上部利用をした遊歩道のあるおおきな道路と交差。そろそろこのへんでひだりにまがらにゃいかんだけど、ほっちのほうをみてもなんだかえきにいけそうにない。交差点西北にある富田神社のわきで、ふたりではなしをしとるひとがあって、みちをきいてみると、「まあいっかい荻原御用田交差点までもどって、幹線道路をみなみにいかにゃいかん」とのこと。うわー、たいへんだなーっておもったとこで、ひとりのひとが「上横須賀のえきでよかったら、クルマにのせてってあげるよ」っていってくれて、あっさりご厚意にあまえる。たんぼんなか、まんなかに水路の上部利用をした遊歩道のあるおおきな道路をびゅーんってきたにはしって、上横須賀のまちにはいって、えきにとうちゃく。お礼をいってクルマをおりる。
上横須賀からかえる
上横須賀のかいさつをはいったとこで、東北方向ににゅうどうぐもがいっぱい。初夏だ。
ちょっとしてあっかい電車がやってきて、のりこむ。
はんたいからぎんいろ電車がくるのをまって、しゅっぱつ。
西尾にとうちゃく。いったんかいさつをでて、ベルサヲークのスターバックスでいっぷく。
かいさつをはいりなおして、ホームにまっとったあっかい電車にのりこむ。
はんたいからあっかい電車がくるのをまって、西尾をしゅっぱつ。
とちゅうであっかい電車とすれちがい。
ふるいにとうちゃく。うちにもどる。
(さんこう)
- 乗車記録 - 2020年5月29日、きんようび、平日
- いき
- ふるい 10:46 → (西尾いきふつう) → 11:00 西尾
- 西尾 11:13 → (吉良吉田いき急行) → 11:25 吉良吉田
- かえり
- 上横須賀 14:50 → (佐屋いき急行) → 14:57 西尾
- 西尾 16:11 → (しんあんじょういきふつう) → 16:25 ふるい
- いき
- 「きゅうこうきらよしだゆき」 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2020/06/08
- 「ようこそ西尾の商店街え」だけど - おぼえがき(ゆめてつどう)|2020/06/08
- 弥富いき急行 - 2020年5月29日 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2020/06/08
- 【3択質問!】…|いわせあきひこ|フェースブック|2020年5月29日20:23
- 【3択質問!】
あなたは男性観光ボランティアガイド。きょうの史跡めぐりの参加者は、女性2人、男性1人のあわせて3人。さて、あなただったら、参加者にたいしてどんな態度で史跡の解説をしますか? つぎのみっつのなかからえらんでください。
- もっぱら女性2人のほうをみて、はなしをする。男性1人が質問をしてもほとんどこたえることなく、つぎのはなしにうつっていく。
- 女性、男性に関係なく、知識の豊富なひと、関心のつよいひとにたいしてはなしをする。
- 女性、男性に関係なく、参加者ひとりひとりの知識の程度、関心のつよさをおしはかって、親切にはなしをする。
- 【3択質問!】
- 佐屋いき急行 - 2020年5月29日 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2020/06/09 〔ついか〕
- しんあんじょういきふつうで西尾からふるいまで - 2020年5月29日 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2020/06/09 〔ついか〕