きのう2022年3月ついたち、豊田市郷土資料館ではじめてのとよた史展をみてきた。梅坪まで電車でいってみてきただけど、資料館ではほかに江戸中期のしょうやのうちをみたり、加茂蚕糸(かもさんし)の展示資料をみたりした。また、ほっからあるいて移動して、いまは豊田市産業文化センターになっとる加茂蚕糸あとちをたしかめたり、まちなかからこのしきちの一角に移築された料理旅館のたてもんを見学したりした。電車道中と現地でいろいろみてきたようすをあわせて、以下に紹介する。
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さいしょは西尾線。ふるい8時17分のしんあんじょういきふつうにのる。電車は、6012編成2両6000系かんつうがたのあっかい電車。蒲郡線からすけっとにきとる電車だ。車内、たちきゃく5わり。
みなみあんじょうで吉良吉田いき急行のきんぎょばちとすれちがい。
しんあんじょうは、名古屋本線の須ケ口いき特急が4番のりばにはいっていくのをみながら、わがしんあんじょういきふつうも2番のりばにとうちゃく。8時26分。
名古屋本線にのりかえ。かけあしでこせんきょうをのぼりおりして、4番のりばに移動。しんあんじょう8時38分の須ケ口いき特急にのりかえ。いまいっしょにはいってきた須ケ口いき特急だ。電車はこおろぎ塗装とこおろぎ特急の連結で、うしろから4両めの4号車に1席あいとった席にすわっていく。車内、座席は満席で、たちきゃくはすきでたっとるひとだけ。車掌さんから車内放送がはいって、西尾線からののりかえおつかれさまでしたってねぎらいのことば。
8時31分、知立は5番のりばにとうちゃく。
三河線にのりかえ。むかいの4番のりばにしゅっぱつまちしとった、かんつうがたのあっかい電車にのらあっておもったら、とびらがしまってでてっちゃう。まんだしゅっぱつの1分まえなのに、、、っておもったら、ようみたらおんなじ三河線でも刈谷方面碧南いきふつうだった。のるのは豊田市方面猿投いきふつうだ。
あわててこせんきょうをのぼりおりして、2番のりばに移動。知立8時35分の猿投いきふつうにとびのり。電車は、6015編成4両6000系かんつうがたのあっかい電車。三河線はかんつうがた王国で、はしっとる電車はぜんぶ6000系かんつうがただ。
三河知立に停車。知立いきふつうのとうちゃくをまって、しゅっぱつ。車内、座席は満席で、たちきゃくなし。
高架をあがって、三河八橋に停車。
地平におりて、若林に停車。しましきのりばひだりに知立いきふつうがいきちがいまちしとるとこを、みぎがわ通行で停車。
竹村に停車。若林におなじくみぎがわ通行でしましきのりばに停車。構内ふみきりが一瞬あがったすきにおんなのひとがわたってきて、電車にのりこんでくる。いや、きめこまかい対応をしてくれるもんだ。無人駅のはずだけど、あさの時間帯だけ駅員さんがおるのか。
はんたい線にいきちがいまちしとる知立いきふつうをみて、土橋に停車。しゅっぱつする時点で、乗客は座席に7わり。知立をでたときよりへっとる。
きりとおしをいく。けっこうながいきょりきりとおしがつづく。豊田のまちにちかづいていっとるのに。
たんぼんなかにおりていく。
上挙母に停車。
ひだりにゆみなりながらきりとおしをぬけてくだって、すぐに高架をあがっていく。
はんたい線にいきちがいまちしとる知立いきふつうをみて、豊田市のえきにはいっていく。
なかせんにはいってきた豊田市いきふつうとすれちがいながら、のりばに停車。豊田市いきふつうは豊田線からきた電車で、ステンレス車体にあおいおびのはいった名古屋市交通局の電車。これをみると、豊田市にきただって実感する。ところで、ぞんがいおりるひとがすくない。ここが市の代表的なのに。
豊田市からつぎの梅坪までは複線区間。三河線と豊田線の共用区間だでだ。豊田線方面はつぎの梅坪でおのりかえくださいって車内放送がはいる。豊田線起点の豊田市でのりかえるのがふつうじゃんかっておもうだけど、豊田市だとかいだんをのぼりおりせんと三河線から豊田線にのりかえれんでだ。梅坪なら三河線猿投方面も豊田線方面もおんなじのりばだで、ほんなしんぱいはない。
9時1分、梅坪にとうちゃく。みんなおりるじゃないかってぐらいようけおりる。
豊田線の電車をまつわけでもなく、ほのままかいだんをおりてかいさつにむかっていく。
のってきた電車をみおくって、おれもしたにおりてかいさつをでる。
梅坪のにしぐちをちょこっと見物。えきしたにあったはずのみせは改装工事中。ロータリーひだりにみせがなんげんかはりついとっただけど、ぜんぶさらちになっとる。みぎがわにはりついとるみせはまえのとおり。まえにきたときよりだいぶさびしい。
豊田線上小田井(かみおたい)いきふつうがやってきたとこで、にしぐちに移動。
梅坪のえきから三河線ひがしがわ高架したをみなみにあるいていく。こっちはとくべつにえきまえってかんじにはなってないだけど、あるきはじめたとこでマイクロバスがやってきて、なんにんかまっとったひとたちをのせていく。電車でここまできたひとをこうばかどっかにはこんでいくだ。こういう企業の送迎バスの発着もこのえきでやっとるだ。
みぎうえにあっかい電車がいくのをみながら、住宅街のなかをずーっとみなみにあるいていく。
平芝町8丁目(ひらしばちょうはっちょうめ)交差点の東南、豊田市郷土資料館にとうちゃく。
はじめてのとよた史展をやっとるのはたてもんのなかだけど、さきに屋外の民俗資料館をみる。民俗資料館ってっても、江戸中期にたてられたしょうやのうちなだけど、なつかしい。なつかしさがこみあげてくる。かやぶきやねにたのじがたのまどり、たたきのどま、うねったまるたのけたやはりがまるみえでやねうらまでまるみえのへや。いや、むかしのわがやもかやぶきでこそなかったけど、こんなようなうちだったよ。
ひとへやのかたすみに、おんなのしごとぎ。和服のふるぎをしごとぎにつくりかえたもんで、たすきがけをして、うでに手甲(てこう)、あしにはばき。なきわがははもこんなかっこうでのらしごとをしとったよ。
たてもんにはいって、はじめてのとよた史展を見学。展示の主体は、あたらしい市史の刊行にまつわるもん。2005年の大合併をふまえてあたらしい市史をつくっただ。
別室にはいって、加茂蚕糸(かもさんし)の資料。豊田はいまでこそトヨタ自動車のじょうかまちだけど、ながらく加茂蚕糸って会社が産業の中心だっただ。女工さんの作業服やバレーボール用運動服にむかしをしのぶ。
かえりがけに館員のおねえさんとはなしをするなかで、豊田にあたらしい博物館ができることをしる。豊田市郷土資料館にきたのはこれがはじめになるだけど、まあはいさらいねん2024年からあたらしい博物館にかわるだげな。あたらしい博物館ができるのはやまのてにある美術館のとなりで、となりあわせに博物館と美術館があるってかたちになる。ちなみに、豊田市近代の産業とくらし発見館はどうなるのかってきいてみると、いっしょにひっこしするとのこと。これまで、郷土資料館が江戸時代まで、発見館が明治以降っていうふうに分担しとっただけど、これが一体になるだ。ただ、発見館のはいっとる、旧愛知県蚕業とりしまりじょ第9支所のたてもんについては文化財として公開をつづけるとのこと。
郷土資料館からみなみにあるいて、豊田市のえきにとうちゃく。ロータリーのむかいがわにグランパスのみせを発見。グランパスタオルとグランパスタオルをかう。
えきのいりぐち、ストリートコーヒーアンドブックスでのんちゃんにコスタリカをいれてもらう。ごちそうさまでした。
ついでにえきしたをかくにん。報道されとったとおり、ロッテリアはきのう2022年2月28日で閉店。みせの外壁に「35年間ほんとにありがとうございました」ってかいてある。アンジュっていうふくやさんは閉店うりだしちゅう。精文館書店はふつうにやっとる。
豊田市のえきからにしに愛知環状鉄道もこえてやまのてまであるいていって、いまは豊田市産業文化センターになっとる加茂蚕糸あとちにとうちゃく。創業者木下信の銅像があるのをかくにん。
こんどは、豊田産業文化センターしきちないにある喜楽亭をみてみる。神明町(しんめいちょう)にあった料理旅館をここに移築したもんだ。管理人のおねえさんにきいてみると、神明町ってのは豊田市のえきのひがしがわで、えきまえどおりの1本みなみのとおりにめんしてたっとったもんだっていう。ほれがはんぶんだけ移築してここにもってきたとのこと。かわらぶきよせむねづくりつまいり総2階のたてもんで、あんまり洗練されたかんじはないけど、つまの破風(はふ)部分がマンサードっぽくみえておもしろい。
なかを見学。むかしながらの料理旅館なだけに、2階にあがるかいだんもいいかんじだ。ここでまいばんのようにどんちゃんさわぎがあっただ。料理をはこぶ女中さんやさけの注文をつたえにいく女中さんらが、こばしりにかいだんをかけあがったりかけおりたり。ほんな光景がめにうかぶ。ほいから管理人のおねえさんが、たてもんのこまかいみどころもおしえてくれる。ふなぞこ天井のま。うぐいすばりの1階ろうか。えんがわのとのしたのほうには無双窓。まつの1枚いたの2階ろうか。
えきにもどるとちゅう、ティーフェース8階の食堂街でひるめしをくって、かえりの電車にのる。
(さんこう)
- 乗車記録 - 2022年3月ついたち、かようび、平日
- 新修豊田市史編さん事業について|豊田市|2021年7月15日
- 梅坪駅 - あきひこゆめてつどう|2010/09/04
- Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > はばきの意味・解説
- 旅行や作業などの際、すねに巻きつけてひもで結び、動きやすくしたもの。古くは藁(わら)や布で作った。后世の脚絆(きゃはん)にあたる。脛巾裳(はばきも)。
- 加茂蚕糸の女工さん - おぼえがき(ゆめてつどう)|2022/03/03 〔ついか〕