おおがた連休まっただなかの2022年5月よっか、京都にいってきた。京都はえいざん電車にのって、からたち邸を見物してきた。えいざん電車は、まえにのれんじゃった観光列車ひえいにのったほか、展望列車きららやデザイン列車こもれびにものってきた。からたち邸では、秘密基地感満点のかっぱ亭に感心してきた。
◇ ◇
名鉄でふるいからしんあんじょう、名古屋まで
ふるい6時53分のしんあんじょういきふつうにのる。6422編成4両6500系きんぎょばちのあっかい電車で、内装が更新されとる。はたびだけあって、乗客はすくない。
みなみあんじょうに停車。いきちがいもなくしゅっぱつ。
きたあんじょうに停車。
7時1分、しんあんじょうは1番のりばにとうちゃく。むかいの2番のりばに、西尾いきふつうのきんぎょばちがしゅっぱつまち。のってきた電車は、おりかえし吉良吉田いき急行になる。
こせんきょうをのぼりおりして、4番のりばに移動。さいしょにはいってきた岐阜いき急行はぎんいろ電車で、みおくり。
むかいの3番のりばに岩倉いきふつうのあっかい電車がはいってきて、まちあい。きんぎょばち。
4番のりばに、しんあんじょう7時12分の岐阜いき特急がはいってきて、のりこむ。電車は好都合なことにパノラマスーパー。特別車両券はとってなくて一般車にのっていくだけど、これならかぶりつきをたのしめる。乗客のすくないはたびならではだ。
牛田てまえで、東岡崎いきふつうのあっかい電車とすれちがい。きんぎょばち。
知立に停車。
おおきくみぎにゆみなりながら一ツ木を通過。
左京山を通過するとこで、東岡崎いきふつうのあっかい電車とすれちがい。鉄仮面。
おおきくひだりにゆみなりながら本星崎(もとほしざき)を通過するとこで、豊橋いき急行のあっかい電車とすれちがい。きんぎょばち。うしろはこおろぎ塗装。
みぎにゆみなりながら本笠寺(もとかさでら)を通過するとこで、停車中の岩倉いきふつうをおいこし。きんぎょばちのあっかい電車。
桜を通過してひだりにゆみなっていくとこで、豊橋いき快速特急のこおろぎ特急とすれちがい。うしろはきんぎょばちのあっかい電車。
堀田を通過するとこで、岐阜いき急行のぎんいろ電車をおいこし。しんあんじょうでみおくったやつだ。
みぎにゆみなりながらどてうえ高架をおりていくとこで、吉良吉田いき急行のあっかい電車とすれちがい。かんつうがた。
神宮前に停車。ここで運転士さんが交代。
金山に停車。
みぎにゆみなっていくとこで、豊橋いき特急のパノラマスーパーとすれちがい。
山王を通過して摩天楼がめのまえにせまってくる。
トンネルにもぐって、名古屋にとうちゃく。7時37分。のってきた電車をみおくり。
新幹線で名古屋から京都まで
新幹線にのりかえ。名古屋8時ちょうどの新大坂いきのぞみ号にのる。京都はのぞみでいけるだ。
座席は指定席15号車13E。みぎ2席まどがわ。6,110円。
発車してすぐにあさめし。えきでかいこんだ東海道新幹線弁当をくう。なかなか栄養バランスがとれとっていいじゃんか。
すすんで、みぎ車窓に鴨川。まあはい京都だ。
7時37分、京都にとうちゃく。名古屋からここ京都まで134.3キロ、33分、時速244.2キロ。破壊的なはやさだ。かねで時間をかった。
中央かいさつからでるとこで、ゼロ番のりばからでていく金沢いきサンダーバードを見物。ほかにも写メしとるひとがいっぱい。かいさつ直結のゼロ番のりばからでていく特急電車。えになるこうけいだ。
あるいて京都から七条まで
京都駅から京阪電車七条駅(ひちじょうえき)にむかって東北方向にあるいていく。
七条どおりをひがしにあるいて、高瀬川にかかる七条橋をわたる。
あのひとのことばおもいだす♪ ゆうやけのたかせがわ♪
あの渚ゆう子さんの京都慕情にでてくる高瀬川ってこんなとこをながれとっただ。
すすんで、鴨川にかかる七条大橋をわたる。さっき新幹線でわたった鴨川だ。
京阪電車で七条から出町柳まで
七条大橋のひがしづめにすぐ京阪電車七条駅いりぐち。線路は鴨川東岸の地下をはしっとって、こっからえきにおりていくだ。
地下かいさつをはいって、七条9時3分の出町柳(でまやなぎ)いき特急にのる。電車は先頭8009号の8両編成で、座席は転換クロスシート。レールはばは、近鉄や新幹線とおんなじ4フィート8.5インチで、名鉄やJR在来線の3フィート6インチよりもひろいだけど、電車はなんだかこぶりにみえる。
きたにすすんで、祇園四条(ぎおんしじょう)に停車。三条に停車。
9時10分、出町柳は、しましきのりばみぎがわの2番のりばにとうちゃく。ターミナル駅だけど、のりばはこのしましきのりばひとつだけだ。
すぐに乗客がいれかわって、のってきた電車はおりかえし淀屋橋いき特急になる。
えいざん電車
京阪電車出町柳駅きたかいさつをでて地上にあがっていって、えいざん電車出町柳駅にとうちゃく。
かいさつをはいって、おー、おるじゃんか!おるじゃんか! ひだりがわののりばに、かおにきんいろのちのわくぐりをつけたひえいがとまっとる。車両番号732号のこのひえいにのりたくて、ここまでやってきただ。電車は大人気でみんなが写メしとる。
のりばはおもしろいことに電車のりょうがわがのりばになっとるだけど、のるのはひだりがわから。
みどりいろの車体の側面につらなるまるまど。
9時22分、終点の八瀬比叡山口(やせひえいざんぐち)にむけてしゅっぱつ。運転室うしろつまめんうえに、2019年ローレル賞の円板。
ところで、電車は満員電車。かぶりつきはおろか車窓のふうけいをとることもできん。これはつらい。
きたにすすんで、9時31分、宝ケ池(たからがいけ)にとうちゃく。ここで電車をおりて、こっから分岐する鞍馬線(くらません)のほうにいくことにする。ここまでは叡山本線(えいざんほんせん)。
構内ふみきりをわたって鞍馬線のりばのほうにいったとこで、叡山本線のりばに出町柳いき電車がはいってくるのがみえる。車両番号724号のクリームいろの電車だ。
さて、鞍馬線の電車がやってきた。宝ケ池9時39分の鞍馬いき電車だ。先頭904号の2両編成で、だいだいいろのまどのひろい電車だ。のりこんで、やっぱり満員電車。ひえいよりはちょっとすいとって、なんとか車窓のふうけいがとれるときもある。
きたにすすんで、出町柳いき電車とすれちがい。先頭811号の2両編成で、クリームいろの電車。電車はぜんぶふつうで、特急も急行もない。さいしょにのったひえいもふつうだ。線路は出町柳からずーっと複線で、レールはばは、京阪電車とおんなじ4フィート8.5インチ。はっきりレールはばがひろいことがわかる。
八幡前(はちまんまえ)に停車。ももいろのえきだ。
岩倉(いわくら)に停車。みどりいろのえきだ。
木野(きの)に停車。あかいろのえきだ。
京都精華大前(きょうとせいかだいまえ)に停車。ここもあかいろのえきだ。京都精華大学ってきいたことがあるけど、こんなとこにあったのか。
二軒茶屋(にけんちゃや)に停車。ここが京都産業大学のもよりえきになるとのこと。あのねのねで有名な京都産業大学だけど、ここもこんなおくまったとこにあっただ。車内に1998年ローレル賞の円板を発見。ちょっと停車時間があって、うしろの車両が903号であることをかくにん。座席は、みぎがわがまどむきシートで、ひだりがわがたて1列シート。
二軒茶屋をでて、線路は単線になる。みぎにゆみなって、ぐぐーってくだっていく。いったんくだりになった。ずーっとのぼっていくもんだっておもっとっただけど、くだりもあった。分水界をこえたにちがいない。
市原(いちはら)に停車。
もみじのトンネルをくぐっていく。わざわざ電車が速度をおとしてくぐっていく。もちろんこの時期にもみじはなくて、左右は新緑。
二ノ瀬(にのせ)に停車。ここで2両編成の出町柳いき電車といきちがい。どうやら鞍馬線電車は2両編成で、叡山本線電車は1両編成みたいだ。
貴船口(きぶねぐち)に停車。みぎに新緑。
10時1分、終点の鞍馬(くらま)にとうちゃく。電車をおりた観光客がどどーってかいさつにむかってあるいていく。
かいさつをでて、駅舎にはいる。木造のりっぱな駅舎で、ぜんぶがまちあいしつになっとる。電車の本数をかくにんすると、1時間に4本もある。まわりはしっかりやまんなか。
えきからまあちょっとおくにあるいて、鞍馬寺(くらまでら)の山門。本堂まではつづらおりをのぼって30分とのことで、いくのをやめる。きょうは電車にのりにきた。えきにもどるとちゅうはみやげもんやがいっぱい。うちへのみやげに、渡辺商店のきのめにとくらましぐれをかう。
鞍馬(くらま)のえきにもどって、かえりの電車。おりかえし出町柳いきになる電車がのりばにはいってくる。みずいろのはながら模様の2両編成で、こっちがわが816号。いきに宝ケ池(たからがいけ)をでてすぐにすれちがったのが先頭811号の2両編成で、ほれとおんなじ800系電車だ。前面まどが2分割されとるだけど、運転席のほうがちいさく助手席のほうがおおきくとってある。乗客にみはらしをたのしんでもらいたいって設計だ。
とまった電車からどばーってひとがおりてくる。
おりたひとたちがはけるのをまって、電車にのりこむ。先頭車両は815号。内装はしろで、座席はあおいベンチシート。
かぶりつきを確保して、11時4分、鞍馬(くらま)をしゅっぱつ。
左右新緑のなかをくだっていく。分水界ごえで局地的にのぼりくだりすることはあるけど、基本的に電車は鞍馬山から京都盆地にむかってみなみにくだっていく。
みじかいトンネルをくぐる。
貴船口(きぶねぐち)に停車。新緑にすっぽりかこまれたみぎかためんのりばから、観光客がなんにんかのってくる。
ひだりにゆみなりながら新緑のなかをくだっていく。
いきちがい分岐をひだりにはいって、二ノ瀬(にのせ)に停車。
はんたいからはいってきた先頭904号の2両編成だいだい電車といきちがい。いきに宝ケ池からのった電車だ。
新緑のなか、ガーダー橋の鉄橋をわたる。
もみじのトンネルをくぐっていく。
ちょっと地形がひらけてきたとこで、みぎかためんのりばの市原(いちはら)に停車。
くだっていく。
線路が複線になって、二軒茶屋(にけんちゃや)に停車。
電車は時速45キロでくだっていく。たった45キロだ。
先頭814号の2両編成電車とすれちがい。クリームいろの車体に、ももいろとあおいろのおびがはいっとる。
すぐに京都精華大前(きょうとせいかだいまえ)に停車。
いよいよ地形がひらけてきて、左右は新興住宅街。
木野(きの)に停車。
岩倉(いわくら)に停車。
八幡前(はちまんまえ)に停車。
八幡前からは速度があがって、電車は時速60キロではしる。やっと60キロだ。
宝ケ池(たからがいけ)に停車。
しゅっぱつしたとこで、先頭812号の2両編成とすれちがい。クリームいろの車体に、みどりいろとあおいろのおびがはいっとる。すれちがって、叡山本線(えいざんほんせん)と合流。
左右に住宅やアパートがせまってくる。
ふみきりをわたってすぐ、修学院(しゅうがくいん)に停車。なんにんかおりる。沿線はまちのふんいきになってきた。
724号のクリーム色の電車とすれちがい。1両編成は、叡山本線の八瀬比叡山口(やせひえいざんぐち)いき電車だ。
一乗寺(いちじょうじ)に停車。
茶山(ちゃやま)に停車。ふみきりをとおっていく。
元田中(もとたなか)に停車。先頭902号の2両編成わかくさ電車とすれちがい。ところで、はんたいのりばがないじゃん。
っておもったら、ふみきりをこえたみぎがわにはんたいのりば。
おおきくひだりにゆみなっていくとこで、731号のふかみどりいろの電車とすれちがい。しぶい。731ノスタルジックって円板がでとる。
11時35分、みぎがわののりばにひえいのまつ出町柳(でまちやなぎ)にとうちゃく。鞍馬からここ出町柳まで12.6キロ、31分、時速24.4キロ、430円。時速24.4キロは名古屋地下鉄よりちょっとおそいぐらいだけど、えきかんのみじかさをかんがえたら、まあこんなもんか。
地下にもぐって、乗客がいれかわって、また電車はでていく。
かいさつをでて、京都大学のあるひがしの方向にあるいていってみるけど、ひるめしのくえるてきとうなみせはみつけれず。
京阪電車で出町柳から七条までもどる
地下にもぐって京阪電車。むかってみぎがわの1番のりばから、出町柳11時56分の淀屋橋いき準急にのる。先頭9054号の7両編成で、みどりいろの車体にベンチシート。むかいの2番のりばに特急電車がはいってくるのをまって、しゅっぱつ。
ちょっといったとこで、上下線にはさまれて留置線。出町柳のえきはしましきのりばひとつしかないだけど、こんなとこに留置線がつくってあるだ。
神宮丸太町(じんぐうまるたまち)に停車。
三条(さんじょう)はまちあい線の4番のりばにとうちゃく。ここで緩急接続ができるだ。
むかいの3番のりばにはいってきた、三条12時2分の淀屋橋いき特急にのりかえ。先頭8号車が8057号で、車体はあずきいろときんいろの2色塗装。2とびら転換クロスシートで、うしろとびらのうしろだけベンチシート。出町柳でまあちょっとまっとってこれにのやあ、のりかえんでもよかった。
祇園四条(ぎおんしじょう)に停車。上下共用しましきのりばで、むかいののりばに出町柳いき特急。
12時6分、七条(ひちじょう)にとうちゃく。のってきた電車をみおくり。8両編成のなかに、2階だてプレミアムカーがついとったことにきづく。このプレミアムカーにもいっかいのってみたいな。
にしに七条大橋、七条橋ってわたって京都駅にむかうとちゅう、からたち邸のことをおもいだして、いくことにする。ともだちがフェースブック投稿しとったとこだ。ばしょは東本願寺のちょっとひがし。
からたち荘でひるめし
てきとうにあるいていって、からたち邸を発見。まわりはぐるーってへいにかこまれとって、ほのみなみがわにみつけたからたち荘ってみせでひるめしにする。なかにはいって、としおいたおかみがへやに案内してくれる。たてもんは築140年の旅館とのこと。1階のしゅぬりのはしをわたって、2階のちいさな1室にとおされる。まるっきり旅館のひとへやにおひとりさまだ。ちょっとしてわかおかみがやってきて給仕をしてくれて、てんぷらの定食。ごちそうさまでした。
からたち邸を見物
さて、からたち邸の見物だ。からたち荘の大将におしえてもらって、にしがわにあるいりぐちからからたち邸にはいっていく。ひがしがわが正面になる東本願寺とあいさに住宅街をはさんでむかいあうかたちだ。からたち邸は東本願寺のとびち庭園なだ。別名を枳殻邸(きこくてい)または渉成園(しょうせいえん)っていう。
しきちにはいっていって、もんをくぐる。尋常じゃないもんのたかさだ。
なかにすすんで、かっぱ亭。1階はふきはなちで、2階にへや。ほいで、2階からかっぱが左右ななめしたにうでをたらしとる。かたからみのをかけてうでをたらしとるだけど、ほのみののしたにあるかいだんで1階から2階にあがっていくってしかけだ。あがっていって、つまいりにそとからへやにはいる。秘密基地感満点だ。1階はかいだんもなくて、ただ左右のかべにもたれてすわるかたちでベンチがあるだけ。いや、この自由な発想にかんぱいだ。からたち邸を設計したのは、わがあんじょうし出身の文人石川丈山(いしかわじょうざん)だっていうけど、このかっぱ亭を設計したのも石川丈山か。
みどりのうきくさにおおいつくされたおおいけと、ほのくびれ部にかかるきのたいこばし。
おおいけのおくにかかるろうかがたのはし。
みおえて、京都のたびをおえる。